仮面ライダーBLACK BLACK RXを視聴した感想

【ネタバレアリ】

昭和仮面ライダー　BLACKとその続編であるRXを観ました。個人的に昭和ライダーはアマゾンしか観てないのですがBLACKはみんなが評価しているのでなんとなく見てみました。まずBLACKから。

仮面ライダーBLACK

BLACKといえば「おのれゴルゴム！」と言う。視聴前の偏見でしたが割と言ってましたね。

悪の組織なので酷いことばかりなので許せないというのはわかります。変身ポーズの最初の右に両手を持っていって握りしめる時の「グググ…」(もはやギュギュギュくらい）という効果音と南光太郎の表情で「おのれゴルゴム！許さん！」くらい思ってそうなポーズが好きです。

戦闘は武器はなくパンチ、キックのみ。必殺技もライダーパンチとライダーキックというシンプル。同じ黒のライダーで仮面ライダージョーカーも同じでそれでも本人の仮面ライダーの適正や正義感によってシンプルかつ強いっていうの、好きなんですよね。

後これは小声で言うのですが必殺技時にエフェクトで画面がフラッシュするのですが目がチカチカするので正直苦手でした(RXではなかったです)

戦闘時の声はやはり闘ってるだけあって必死感があります。それもあってか日常シーンの南光太郎とそれをとりまく人たちとの何気ない日常シーンが好きで戦闘には見せないお茶目な南光太郎が見れて良いです。これはRXでも言えますが。

兄弟当然に育った信彦をゴルゴムに拐われ、その妹と信彦の彼女と日々起こるゴルゴムの悪巧みもあり、そんな中帰ってこない信彦を想うシーンは重く、また4人で仲良く過ごせる日が来ると良いなって思う反面、物語の後半で信彦が洗脳されてゴルゴムの世紀王として君臨したシャドームーンへ変身してしまいその希望は遠のぞいた。結構辛い…兄、恋人、親友が敵組織のリーダーになり正義のヒーローである仮面ライダーBLACKは戦わなくてはならない。ヒーローは1人しかいないのだから…  

基本1人で戦ってますが元FBIの男や少年戦士と共闘など普段1人だからこそ共闘は盛り上がりますね。でも自我のあるバイク、バトルホッパー、ロードセクターも光太郎の助けとなり“相棒”の名に相応しい活躍もある。ちなみにバトルホッパーは生きているのでボロボロになっても自己再生するシーンがあって「やべぇな」って思いました。自己再生するバイク。すげぇ。

シャドームーンとの闘いは何度かあり信彦の身体だけあって抵抗するBLACKでしたが世界がゴルゴムの手によって危機的な状況に置かれたこともあり戦うことを決める終盤は辛いけど熱い展開でした。

最終的にシャドームーンは信彦に戻らなくてBLACKに倒され、ゴルゴムの親玉を倒し、基地も崩れそれと同時にシャドームーンも再起不能となって闘いを終えた南光太郎は信彦のこともあり気が晴れないまま家に戻らず旅をするというエンドでした。1人で戦ってたように見えたけど周りの人もいてでもその人でさえ南光太郎が支えてたし最後は親友を無くしてその妹と彼女の前に姿を出さずに1人になった。というせつない終わり方でした。

仮面ライダーBLACK RX

RXってBLACKの別世界線なのかと思ってけど正式な続編でした。初めてクライシス帝国と出会した時にBLACKの変身ポーズもしてたし昔戦ってた情報も本編で出てきてました。ならば本編で一回くらいBLACKに変身しても良いんじゃないかって思ったけどその力を封印されているのとBLACKとはまたレベルアップした作品という差別化、位置付けするためなのかなと考察しました。実際本編もBLACKより面白かったです。なんだか制作側の熱意が観てて伝わってくるようです。

評判などでRXはチート、と言われますが見てる限り、苦戦はするけどチートさはある印象です。とりあえずリボルケインを出したら問答無用で突き刺して爆死させるのは毎回同じながらも面白く笑えてもきます。爆破の迫力がまた良いですね。ロボライダー、バイオライダーに変身するようになってからも隠れながらのチートさはあり、ロボライダーは硬くて敵の攻撃を受け爆破の中でも堂々と敵に向かってきたりバイオライダーなんかは液体に変化することができるので初変身の時なんかは「その時、不思議なことが起こった！」で敵の罠で迫り来る壁を液体となってすり抜け外へ出られたり敵がライダーと共に自爆しようとしても爆破寸前でバイオライダーに変身してすり抜けたりとこれまた強すぎて笑えてきます。

RXの敵、クライシス帝国には個性的な幹部がいて中には高畑淳子演じる女幹部マリバロンがいます。当時の高畑さんを知らないのですがOPクレジットの最後に出てたので大物枠だったのかな？あと敵幹部が「今度は俺が！」と部下を出撃させるけどだいたい「この部隊最強の怪人だ」みたいな紹介をしてRXにやられるので最強が何体もいるしやられるたびに更新されてるの？とツッコミを入れてしまう。クライシス帝国の怪獣は機械だったり動物だったりと色々いるからそれまた面白い点でした。

BLACKの後の話がRXという話をしましたがどういう経緯で佐原家に居候となっかは話を見ていくとなんとなくわかるしその佐原家の父、母、息子、娘と光太郎の掛け合いも最初から最後までRXの面白さの一つなので観る機会があったら観て欲しい。特にクライシス帝国のせいで家族に危険が及ぼすとなり南光太郎をやむおえず追い出したり終盤での佐原家と南光太郎は感動する。これはネタバレ記事だがなんとなく言わない方が良いので詳細は伏せるがwikには載っているしでも実際に観た方が感動は伝わると思います。見せ場こそ少ないが家族のシーンというのは見ている子供にはわかりづらくても一緒に見ている親には伝わりそうできちんと親にもターゲットを向けているんだとわかる気もします。

RXの名シーンといえばこれまたネタバレですがゴルゴムと共に亡くなったと思われたシャドームーンとの対決。もう完全に信彦の人格は無くなり、ただ仮面ライダーを倒すという意思だけで動く改造人間になってしまい、信彦は戻らないと決心して戦うRXも見もの。またあの4人で仲良くした過去を思い出すのもまた辛い。最後の最後でやはりシャドームーンは敗れてしまうも、勝敗が決まった後、クライシス帝国の怪人の企みを教えてRXはその現場へ行かせ自分は人質の子供を助けるというー。そのときはまたRXに挑むため、と言っていたがもう残り少ない命だった。その後動くことのないシャドームーンを見て光太郎が信彦を想っていてあの行動は少しでも信彦が残っていたからと考える姿は感動しました。

ちょうどその頃、仲間、佐原家とも離れていて孤独だったので余計辛かったです。

RXはBLACKの頃とはちがい途中で霞のジョーや正体を知った後少しでも力になりたいと協力するヒロイン玲子やクライシスによって両親を殺され悲しみ、恨み、自分にできる事はないかと自力で超能力に目覚めたガッツのある響子が加わり「仲間」がいて戦闘は主にRXだけどみんなとの日常や協力してクライシスの陰謀を暴いたりして協力体制があって面白かったです。

印象だった話でダムが壊され水が入手しづらくなった時に住民がスーパーで水を買い漁ったりクライシス帝国が水を供給（元々クライシスが水を全て持っていってしまった）しに来た時に大勢で集ったりとまるで新型ウイルスの影響でマスクやティッシュ、トイレットペーパーが売り切れた時の混乱のようでメッセージ性が強く感じられました。子供向けといってそんなのあるはずがないと思っていても実際似たようなことが起こると圧巻さえしてしまいます。現実にクライシス帝国という悪はいないけど新型ウイルスで起こった一連の商品切れは転売ヤーやデマを撒いた悪はいる…なんだか考えさせられます。

また最後だから予算が有り余ってるから爆破を大量にした。というエピソードがあるほど爆破が多くて爆破好きとして最高でした。たまに爆破の煙で見えなくなるけどそれも演出の一つなのかな？？？まぁ迫力あるから良いか！！

2作を観終わってまた観るディケイドBLACK回

仮面ライダーディケイド26話27話。ディケイドは基本元の俳優は使わないのですがBLACKだけは倉田てつおさんというオリジナルキャスト。しかもBLACKとBLACK RX。2人の光太郎が2人の仮面ライダーに変身するという。

かの有名な2人の光太郎同時変身は胸熱できちんとRXはロボライダー、バイオライダーに変身するという嬉しい演出。

またRXの世界へ来た士の衣装が霞のジョーという。

この話では霞のジョーは名前だけしか出ないのですがRXの世界で霞のジョーが消えた事が問題の一つとして取り上げられましたがBLACKの世界へ行きBLACKと共に霞のジョーは戦っているという本来BLACKに霞のジョーは出ないのですがこれぞディケイドならではかと思います。またそれで仲間の大切さを再認識した南光太郎と門矢士もまた良い。RXの世界の南光太郎は霞のジョーがいなくなったまんまでしたが別世界でまた戦っていると聞いて世界は別でも仲間というのは繋がっている。その事で士は今の自分と仲間に置き換えて納得してRXの南光太郎もこれで良いと霞のジョーを想い笑う。俳優の歳は取ったけど笑う姿が当時の南光太郎そのもので変わらない所もあってなんだか良かったです。

最後に(余談)

BLACKもRXも面白くてたしかに平成ライダーと比べてしまうと演出や時代を感じさせてしまうが当時だからこそできた演出やバトルもあり、現代にも通じるテーマもあるのでおすすめです。

RXの最後には昭和ライダー全員が登場してまるで昭和の最後を飾るような特別出演でなんやかんだ昭和もオールスターしているんだなって想いました。元号最後の仮面ライダーが黒くて赤い目のライダーなのは偶然か否か…

とにかくおすすめなのでよかったらぜひ見てください！

ここまで読んでいただきありがとうございます！

　　　　　　　　　　　おわり