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「僕はにゃるらになってしまった」「アタマのナカの鈴せんぱい」
人気ツイッタラーにてTwitterやnoteなどに文章を投稿し近年はゲームのシナリオライターも務めるにゃるら氏のエッセイ本
「僕はにゃるらになってしまった~病みのインターネット~」
を読んだ。
この感想記事はときに自分語りも多く書くのでご了承ください。
「にゃるら」という存在については近年知ったレベルだしにゃるらさんがほかに出しているエッセイの同人誌は買ってないし一年つづきいまも更新している日記のほうも読破しているわけではない。にゃるらにわかオタクだ。
この自分のnoteも最初はにゃるらさんが自身の思考やオタク趣味などを書いているのをみて自分も真似しようと始めたばかりでにゃるらさんの有料記事にはお金払ってみてないしなんならにゃるらさんみたいな文章も書けない。
いわば「俺はにゃるらになれなかった」状態でもある。
個人的な結論をすぐに述べると「べつににゃるらにならなくていいかな」っていう答えが出ていて今は自分なりののんびりとnoteやオタクコンテンツを楽しんでいる。
この本での「俺はにゃるらになれなかった」という話ではコンテンツを追い続けることができなくなった人に対しての話。
簡単に要約したけど実際はそんな簡易に片づけられることではないような。
「アニメを見続ける」って学生時代やオタクなりたての頃は簡単なことだと思っていたけど成長していくことによって難しく感じる節がある。
とにかくアニメを全て観続ける黄金の精神、アニメを観続けられるのも才能。という名言が飛び交うのも納得。
ただアニメを追えなくなった人を攻めるわけではないような。
アニメを観なくなったかわりにほかに趣味を持ったのかもしれない。結婚生活や仕事が楽しくてそれどころではないのかもしれない。好きな動画クリエイターの動画や配信を追いかけているのかもしれない。
そんなに悔しがることでもなくてべつに黄金の精神にもにゃるらにもなる必要もないのかもしれない。
この本で書かれたことを要約しても自分の考えとは解釈が違うのは承知です。
とりあえずアニメを観なくなってもほかのことで頑張ってるんだからかっこいいよって結論。
もちろんアニメを観続ける才能もすごい。
これを読んで以前にアニメは過去作の続編しか観なくなった友達がいまだに新しいアニメを見つけるぼくに対して「これからもアニメを観続けてくれ」って言われたのが思い出される。
これもわからないよ。
僕もそのうち、もしかしたら次のアニメのクールで全然見なくなるかもだしなんならアニメ見る本数が少なくなっているからいつ「私がオタクでない何かになっても」状態になるのかもわからないので。てかにゃるらさんならともかくただのアニメ見てる僕がアニメを観なくなってもとくになんの問題もないな。
この本はほかにもオタサーになれなかった話やオタクという概念を越してそのリアルな話が出てくる。
もちろん学生時代などのアニメマンガゲームのオタク趣味に没頭できていた時代の話も取り上げられている。
過去にアニメの新クールでマジで観たいものが2作品しかなかったとき、アニオタの友達が「もっと見ろ」って怒ってきたけどその人も社会に出たら仕事の忙しさやら気持ちの問題でアニメ見る本数が少なくなり、録画も観てない円盤もものすごく溜まっている状態で覇気もなくなった姿になった(その人は元々覇気がないが)
今、その友達がどうしているかわからないな。まぁいいか。
にゃるらさんは幼少期に仮面ライダー龍騎を見て覚醒したという話やほかの人の初々しくも可愛く、黒歴史で終わっているようなオタクなりたてオタクの話もこの本に書いてあってとくに好きなのが高校生オタクが悩みのDMを送ってきた話だ。
DM貼っても良いと言われたのですが、とても素晴らしい。高校卒業後に活動範囲が広がったら強い仲間とたくさん出会って欲しい https://t.co/1RJhdkU36d pic.twitter.com/VYzvlx6dBB
— にゃるら (@nyalra) November 15, 2020
Twitterに元文があったので引用させていただきます。
この高校生、まじでまわりがあまりよくないだけで本人はちゃんと意見を述べつつ自身のことも一部否定している部分もありそうだから好感度はある。
「周りはジョジョにハマり、その代わりにワンピース下げをする」コレ、過去に自分の周りにもいた。自分は深夜アニメハマる前も後もワンピースとナルトのおもしろさとしての純度は変わらなかった。
こーゆー学生という狭い箱庭でのオタク同士の悩みあるあるがリアルで出てきて面白い。
この話以外でもにゃるらさんは特に超にわかなオタクを差別することはなく自ら引くという手段を使っている。この悩み相談としても今は苦しいかもだけどいつの日か同じ仲間に出合える。みたいなこと言ってました。
また自分語りで申し訳ないけど僕自身もあきらかに特撮ドラマをようつべで無断転載されている動画しか見てないしとりあえず変身音言っとけばいいみたいな人と話すときはとても苦しかったけどのちにちゃんとニチアサを追っかけておりなおかつ過去作も少しづつ見ていく人にも出会えたのでやっぱり狭い箱だと限界あるけどその箱の外はとても広いので根気よくって感じで争いは絶対にしちゃいけないよね。怒ったらそこで終わりだしにわか炙りも性格悪いし。でもにわか炙りはちょっとやってみたいかも。
マジで言う通り、この悩みを送った中高生オタクは後に良い人と出会うと思うから頑張って欲しい。
あとは別に無理にインターネットにてありがちなネタの元の原作を全て網羅する必要はなくてでも気になったら見るべきでもある。
もう知らなきゃならない世界じゃなくて知らなくてもおかしくない考えの世界に変わりつつあるし。
でもその作品が素晴らしいのなら見たほうがいい。
・「『AIR』1話冒頭10分」がどれだけ好きで完成されているかの話をする
これも面白かったな。最近ちょうどAIRを観て完走したからなんとなくにゃるらさんの言いたいことはわかるけどそれを読んで踏まえてまた冒頭10分だけ見ていこうかな。
観た
観鈴ちゃんの「にはは…」いいな。やっぱ。観鈴ちゃんが一番好きだな。
確かにどこか魅力を感じる冒頭だけど自分は不思議と魅力に感じただけでそれをにゃるらさんが独自に展開させた感想文もまた魅力ですごいと思った。
てかop前に一瞬だけカラスっぽいの飛んでるしカラスを追いかけてるじゃんか。
観鈴ちゃんがかわいいのでそのうち自分も感化されて「にはは」とか自分のことを「つづくちん」って呼ぶかもしれないな。そーゆー話じゃない。
この本で他にも面白い文はあるけど第四章トリップは読んでいると怖くも好奇心がよく働くような気分にさせられる。
ぼくは合法なクスリはやってないし精神がおかしくないただ少しだけメンタル弱い人だからわからないけど。
にゃるら原作の漫画、ベイビー・ブルー・クラスターで普通の精神状態の人が合法ハーブを好奇心で服用するシーンがあるけどこの文章をみたらそれ以上の気持ちにもなる。
ベイビー・ブルー・クラスターもおもしろいのでオタクは読もうね。
「アタマのナカの鈴先輩」
これもまたベイビー・ブルー・スター同様にゃるら原作のアニメ。作画はゆめつきママ
ぼっち中学生が脳内で作り出した二次元美少女とリアルな同級生とのお話。
この脳内で作り出した二次元美少女と生活するの、「タルパ」っていう仏教の概念の1つらしくてただの異常者の考えだけじゃなくてほんとうにこういった教えの概念があるとなると不思議と納得してしまう。
かくなる俺も昔も今も脳内で作り出した二次元美少女と生活している。
唯一違うのはこの主人公とちがってマジでリアルな女子と仲良くないことカナ。
この主人公、九段とその妄想で創り出された鈴先輩の話だけど2巻の中で二人もリアル美少女と仲良くなっているけど一戦を超えようとすると妄想である鈴先輩がバグりだしてリアル美少女と仲良くなるなら鈴先輩を選ぶというもうここまでくると芯がちゃんとしていてかっこいいよ。俺だったらシンプルにリアルをとってしまうから。
でもそんな中、だんだん鈴先輩ばバグだらけになっていて二巻の終わりにはそれが原因で倒れてしまう。
やっぱ脳内で存在しないものを観るのは精神に負担がかかるのかな。
あとふつうに中野ルミ子ちゃん、かわいいよな。
オタク趣味の早口で周りが引いてひとりぼっちになったイタイ子でもあるけどそんな子クラスにいたらふつうに仲良くしたい。
私の告白を断ったら窓から飛び降りるっていう行動も地雷女っぽくていい。結局、主人公に断られて飛び降りる度胸なくてやめたけどそれでも自分の好きな人をモノにしようとするところに魅力を感じる。
またお話の合間にあるにゃるらのひとことも考え深いものがあって良い。
思春期オタク同士の会話が一番好きなひとりごとかな。
「譲る」とか「尊重する」とかの加減の調整ができなくてケンカする。
コレ、殺伐としたインターネットにもたまにあるのでこれが許容されるのはまさしく思春期のオタク同士なので大人なオタクはおとなしくしようね。
まとめ
主に「僕はにゃるらになってしまった」というエッセイ集について自分語りとともに書いていきました。
個人的ににゃるらさんを偶像として持ち上げて尊敬する自分もいながらにゃるらさんにならなくてもいいかなとか軽く考えている自分もいる。
ただこういうエッセイ集はどちらかといえば好きの部類なので結構楽しめました。
とりあえずこの本を買わないまでいかなくてもにゃるらさんのnoteを無料分でも読んでみてもいいのかも。それで気になったら過去投稿文を読んでもいいしなんならこの本を買ってみてもオススメ。
ここまで書いといてこんなこというのも野暮だけど。
結局のところなにを伝えたいかって
プリキュア5、フル・スロットル GO GO!を聴こうね、ことです。
それじゃあおわります。