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幽遊白書を読んだよ
週刊少年ジャンプにて連載されてた漫画「幽遊白書」作:富樫義博 を読みました。
最初からバトルかと思いきや主人公幽助が死んで霊体となり生き返るためにいろんな事件を解決していくいわゆる日常回だったけど元々ケンカ強い幽助だから殴るというバトルはあった。一話完結のようなこのあと繰り広げられるバトルものとは少し違うような感動回とかあった。
そこから生き返って飛影らと戦うところから本格的なバトルが始まって面白かった。
ブリーチでもリボーンでも本格的なバトルが始まる前の日常回はあったけど幽遊白書は日常回の話数がほか作品に比べると少なく感じてそのほかの展開もトントンと進んでいった印象。ほかの作品だと一つの章に10巻くらい使うイメージだけど幽遊白書だと4,5巻で終わる速さな気もしてきた。スムーズに進むけど話の内容は濃くて全19巻があっという間に読み終わった。
ジャンプ作品だと19巻ってすごい短い気もして「NARUTO」だと伝説の三忍が戦う表紙だしワンピースだとアラバスタ編だし「暗殺教室」だと最終巻二巻前だしこう思うと短い。長寿連載だと20巻前後で完結がちょうどいい。という意見もあるのでその通りなのかもしれない。
一番面白くて割と長めに話が「暗黒武術会」編だと思う。
武術大会のようなもので例えるとドラゴンボールの天下一武闘会のようなもの。
最終決戦でこの章の醍醐味の戸愚呂チームとの戦いの前のいろんなチームのバトルも面白い。
最後の戸愚呂(弟)の最期を読まないとこれまでの戸愚呂(弟)の言動からとらえるに純粋な悪か、悲しい過去によって怪物になったのか少しつかみどころのないキャラだけど幻海と桑原を完全に殺さなかったり無意味な殺人はしなかったりとすると道を踏み外した浦飯幽助のような感じもしてすごい魅力的な敵キャラで人気なのもうなずける。
その後の「領域」を使う敵になると前までの純粋なバトルというより特殊能力をよく使う敵で心理戦もあるバトルで新鮮だったけどそこまでバトルシーンは変わらないのも良かった(前までも妖気霊気を使う特殊能力気味だったけど)
この辺からA級妖怪など妖怪の強さの格付けがされて戸愚呂(弟)よりもランクが上の奴らも出てきていわゆるインフレなんだけどそこまで跳ね上がったインフレはなかった気もする。他のジャンプ作品のインフレが大きすぎるので感覚が麻痺してるってのもあるけど。
ここまで来ると最初の方で戦った四神獣【玄武・白虎・朱雀・青龍】は割と弱い方なのではとも思ってしまう。
仙水というキャラも元は霊界探偵で人間の味方だったけどのちに人間を恨らみこの事件を起こす発端となって今までバトルばかりだったんだけどここで人間界と霊界と魔界、どちらの住民、世界の問題、テーマが掘り下げることになってその後の魔界編もあって全19巻と知ってたから「あと数巻でどうやって終わらせる!?」ってなった。
少し話がずれたけど仙水というキャラも魅力的でその後の仙水の部下の今までの境遇を考えると日常に戻った後も人間らしくて好き。仙水と樹が戦いの後亜空間に閉じこもる最期も儚くて良い。死ぬとか罪を償うのもありだけど「疲れ」「終わり」がただそこにある最期が良い。仙水と樹の出会いの回想が最も人間臭さがあって好き
「死ぬ前に言い残すことはあるか?」 「・・・・・・できればもう一日生きたい」「なぜだ?」「明日『ヒットスタジオ』に戸川純がでる」「オレも毎週見てる」 第16巻[惹きつける理由!!の巻]より
ゲームが得意でそれを生かした「領域」使いの天沼も蔵馬との戦いで死んでその境遇から悲しかったけど生き返ってふつうの日常に戻って良かった。ただ医師(ドクター)に関してはふつうにやばいやつのままだったような。
そんなやばい人間もいることを含めてその後発覚した「実は今までの怪異的な事件は人間が妖怪を雇ってやったことが多い」(エンマが隠してた事件の数々)ということに間接的に繋がるのでは、とも考えるとこの作品の隠されたテーマのような気もする。
魔界編も展開的に18巻の時点でこれから10巻くらい続くような展開、修行、戦略的会議のようなものをやってるからもう一巻しかないのに19巻をどうやってやるんだって思ってたけど最終巻のトーナメント終わりからの少しの日常回で終わりっていうのがあまりほかの漫画で見たことなくて19巻の半分強が日常回、終わりに向けた補足の話だった。
トーナメントも短いけど面白くて魔界トップ2と飛影、蔵馬、幽助あたりが決戦で戦うんだなって思ってたけどその前に敗戦してしまい、優勝したのがまさかの妖怪で三年後の次のトーナメントまでの条件として「人間界に迷惑かけないこと」
それもあったり魔界トーナメント編は壮絶なバトルが繰り広げられるのかなって思ったけどまさにその通りだったんだけど多数の妖怪を束ねる最強クラスの妖怪が純粋に1妖怪としてバトルに参加しているのを見ると邪悪とかない純粋なバトルである意味平和な章だったのかも。
妖怪ばかりだけどその中でも人間性というか純粋にバトルを楽しんだり死闘を繰り広げた妖怪の死を悲しんだりと妖怪だけど人間み、人間臭さを感じられてそれは幽遊白書全編を通してもいえるけど妖怪も人間も悪もいるし良いやつもいるしってことなのかもしれない。
魔界でトップ3に強いむくろも気分が上がらないと全力を出せなかったり過去に縛られたりとどんな強いやつでもそれなりの事情があって大小の登場回数はあるけど少なくてもキャラを魅力的に見せていて面白かった。
ラストからあまり螢子との関係性は薄かったけど日常回やその後のやり取りでわりと多かったのその辺の伏線、関係性の回収もきれいだった。
ヒロインの好きな色のボタンで爆破解除・命助かるというのおきまりでキザなのも王道で好き。
・まとめ
今となっては昔の漫画だけど今新規読者として読んでも面白かった名作でした!
3日くらいで読み終えちゃうので手軽に読めるのもみんなに勧めやすい作品です。
それでは終わります。
冨樫先生の名作、HUNTER×HUNTERは知らんけど完結してから読もうかな(いつになるか知らんけど)