積み上げた数字を見ることが好き
最近、私は数字が好きだと気がついた。
細々とした作業をするのは全然好きではない、というか面倒くさいが、それが積み上がった時に達成感がある。
自分が積み上げた数字を見るのが好きだ。
趣味で、二次創作の小説を書いている。
小説を書くのは、正直あまり楽しい作業ではない。めちゃめちゃ本を読むわけではないから頭から文章をひねりだすのは大変だし、イメージはあるのにちまちまとワンシーンごとに細かく書いていくのはめんどくさい。
どれだけ手を動かしてもすぐに1万2万文字が書けるわけではないので、すごく地道な作業だと思う。
そういう感じだから常に文章を書く人間ではないが、なんだかんだでもう10年ほど、小説を書き続けている。
間が年単位で開くことは度々あるが、それでも10年前と同じことを今も続けているというのはきっと好きなのだ。
一体何が好きなのか自分でも不思議で、でも書かなければならないほど私はエモーショナルなのだ、とか思っていた。
それも間違ってはいないが……しんどい作業の中に、よっしゃ、と思うタイミングが毎回あるから続けられているんだと気がついた。
それが、数字だ。
書くのはつらい。なかなか進まない。
でもふと字数を見ると、いつの間にか3000文字を超えている。よっしゃ!
6000文字に到達した。よっしゃ!
1万いった。よっしゃ!!! である。
またある時は、一時間で2000文字かけた!よっしゃ!である。
もはや数字が目的みたいになっている。
そしていざアップロードして翌日評価を確認する。
100いってる、よっしゃ!
300いった、どや。
500超えた、うん、評価は上々だ!
こんな感じだ。
また別の話、少し前に副業をやっていた。
副業の作業自体は、やっぱり結構大変だった。
でも頑張れた。月5万を稼ぐという目標があったからだ。
実際そこをクリアしたら、すぐにやる気がなくなった。
いつの間にか数字を追うことが目標になっていたようだが、それがまあまあ自分の原動力として成立していたというのは事実である。
私は働くのが嫌いだ。
フルタイムでは働きたくないと真剣に思う。
でも月末、勤務時間を見て、「おおこんなに働いたのか、すごい」と謎の達成感を覚える。
これだけ私は積み立てたのだ、と。
多分それが、なんとかやってこれている理由の一つなのだと思う。
基本的に積み上げるのが下手くそだ。
何かを習得するとき、いつもなんか気がつくとできるようになっている、という感覚だ。
できない時の記憶(?)ももちろんあるのだが、ある一定を超えると、なんかできる世界線にいるのである。
だからあまり達成感を感じるタイミングがない。
でも数字は違う。
目で見てわかる。こんなにやったのか、とわかるし、地道に積み上げることのできた自分へ誇りを感じる。
だから数字があるものの方が向いている。
数字が好きだ。私の頑張りを素直に反映してくれる数字が好き。
でも素直に反映してくれないやつは嫌いだから、数字目標のある営業とかは多分違う。
今のところ一番わかりやすく数字に反映されるのが「文字数」なので、今日も私はキーボードをたたいているのかもしれない。
ちなみにnoteを書いていて1000を超えると、どや!という気持ちになる。今1161文字。どやどや。