いつか作曲できるようになりたい
私の表現方法は、今までほとんどが「文章」だった。
文章といってもほとんどが「小説」で、あとはTwitterのつぶやき。
二次創作をしているので、私のしたい表現とはほとんどが推しへの愛とか妄想だった。
それが最近、音楽で表現できるようになりたい、と思っている。
理由は、ウクレレを始めたからだ。
ウクレレといっても習いに行っているわけでもない、ほとんど独学のようなもの。
一応最初に講座付きのウクレレを購入したのだが、講座自体はほとんど活用できずに期間が終わってしまった。
そんな感じでも独学で案外できるようになるもので、二か月で簡単な曲の弾き語りが出来るようになった。
自分の指が、音楽を生み出すという感覚が面白かった。
知ってる曲を自分で作り出すことができ、自分の好きなスピードで、雰囲気で歌うことができる。
恋愛ソングを聞いていても、自分事ととらえられたことはほとんどない。
弾き語りをすると、歌詞の登場人物に乗り移ったような気になった。
自分事になるのではなく、その歌詞の人物をトレースしているのが謎だが、なんだかすごくエモい。
急にストーリーがリアルに感じられて、その人物がどんな気持ちなのかが入ってくる。
こんな表現の仕方があったのか、と驚いた。
知らない世界を自分に取り込んで、自分を通して表現するような感覚。
自分から出力するのではなく、自分が真ん中の経由地のような感覚といえばいいだろうか。
とにかく、不思議だ。自分が表現しているのに、自分ではない要素が入ってくる。
これを、全て自分の好きに作ってみたいと思った。
自分のリズムを、この世に生み出してみたいと思った。
自分の思いをリズムに乗せたい。
それから出来たら推しへの愛を歌にしたいし、私がめちゃくちゃ歌がうまくなって弾き語りをyoutubeにでもアップして話題になったら、推しに聞いてもらえるかもしれない、という0・000000001パーセントほどの淡い期待もないと言えばウソになる。
そんな気持ちで、作曲が出来るようになりたい。
一年後くらいかな、そのくらいでいい。
その時までウクレレ、ちゃんと続いていますように。