承認欲求をインスタントに満たしても結局インスタント
二次創作の話。
久しぶりに新しいジャンルにはまって、ルンルン♪楽しいな♪状態でTwitterを始めた。
始めたというか、それ用のアカウントを作った。久しぶりの公開アカウントで、CPのこととキャラのことしか極力話さない、本人の癖の強さを感じさせないアカウントにすると決めていた。
我ながらかわいらしいアカウントだと思う。軽い小説を投稿するか、妄想ツイートをするか、イラストを投稿するか。
自分からフォローはしていないが、あれよあれよとフォロワーも増えた。旬ジャンル効果ももちろんあるが、私のアカウントは結構魅力的だと思う(自画自賛)。そのCPの話しかしていないし、1ツイートに内容を詰め込んでいるから。
ずっと鍵垢にこもっているうちに、Twitterで小説を画像にしてアップする、という作品公開の仕方が出来ていて、それもやるようになった。
SS、というか長くても3000文字程度の小説をアップすると、内容だったりタイミングだったりの要素はあれど、♡とRTの数字が増えていく。通知を切っていないから、Twitterを開くたびに通知に数字が付いている。面白い。
鍵アカウントでたまにアップしていたイラストを、なんとなく公開アカウントでアップしたらびっくりするほど伸びた。普通に小説を越えた。鍵アカウントでは可愛くかけて♡4、とかで、イラストは自分の中で本当にノートの片隅の存在だったはずなのに。
イラストをアップしたからか海外のフォロワーも出来て、めちゃめちゃ上手なイラストの中に私の意味不明なイラストがRTされていたりして、正直何が起こっているかよくわからなかった。
イラストがかわいい、と声をかけてくれる人が出てきて、小説じゃなくてイラストの方!?と驚きもしたが、それが素直に嬉しかった。
そんな感じで一か月くらいわーいわーいとTwitterを楽しんでいたのだが、ふと、時期が過ぎれば何も残らないな、と思った。
ツイートは伸びても数日で、どこかで止まって動きがなくなる。
簡単に書いた小説はピクシブにアップしたいという気にもならなくて、画像になってネットの海で消えていくんだと思う。
全部楽しいと思って書いているし、自分が良いと思ったからアップしている。伸びなくてもそれはそれでいいか、と思うのだが、なんかむなしい。
誰の反応がなくてもノートに数万文字の小説を書いていた頃の方が充実感があって、pixivにアップして人に見てもらった方が嬉しかった。
Twitterならアップしたらすぐに反応がもらえるけど、なんだろう、手元に何も残らない。
本当に「今ここ」を楽しんでいるだけで、悪くはないけど、なんか違う。
結局一瞬で作ったものは一瞬で消費されるし、一瞬で作ったものは自分の中に残らないのだろう。
二次創作は好き。自分の作ったものもすき。評価されるのも数字になって結果がわかるのも好き。
だけど、Twitterはなんか違う気がする。