探訪録9:住宅街の人々を見守る3つの神社「須玖の三神社」
どうも皆様こんにちは、ツキです。実は、自分先日ついに契約したバイクが納車されました。メチャメチャ興奮しております。経験値あまりないので怖いですけどマジでワクワクしています、マジで。
さて、近況報告は置いといて今回はですね、福岡県春日市にある「須玖の三神社」と呼ばれる町の神社たちを紹介しようと思います。どうぞ、今回もよろしくお願いいたします。
老松宮(上の宮)
まずはこちら「老松神社(上の宮)」の紹介です。
地名としては「須玖南」、県道505号線や県道49号線より住宅街の中に入っていった先、昔は竹末という字で呼ばれていた土地(おそらく後述する人物が由来)にこちらの神社は鎮座しています。
御祭神は平安時代の政治家で、学問の神様として有名な菅原道真です。御由緒の方は不明となっています。由緒書の看板などもないため詳しいことは分からないです。「上の宮」というだけあり、後述する神社よりも山のある南の方に位置しています。
境内に入るとすぐ、鳥居をの手前に細長い石碑が建っています。こちらはよく見かける猿田彦大神の石碑ですね。この形状は少し珍しい気もしますが。
境内自体は結構広めなんですが、木が少ないためか拓けた印象です。今回紹介する神社の中では1番明るい神社かなと思います。まあ、他の二社がむしろ薄暗くなっているからなんですが。
鳥居出て正面には拝殿、横には小さな境内社の素戔嗚神社があります。今回紹介する神社の中では唯一の境内社となっています。こちらも御由緒は不明です。
神社の入口横には大きな石碑があり、それは春日市の白水池ゆかりの庄屋「武末新兵衛」の偉業をたたえた石碑なのだそうです。
また、境内端には同じく武末(こちらは祐三郎?)と彫られた小さな石碑がありました。こちらは武末新兵衛と関係があるのかどうかは分かりません。武末新兵衛に関してはどこかで記事にできたらしようかなとは思います。
それでは次の神社に行きますね。
老松神社(中の宮)
さて、お次はこちら「老松神社(中の宮)」です。
場所は変わりまして「須玖北」、昔は虚空蔵(おそらく、近くに虚空蔵菩薩の祀られた祠があることから)という字で呼ばれていた土地の住宅街の中にこの神社は鎮座しています。
県道505号線よりとある小道に入ると、須玖中の宮公園というちょっとした公園がでてきます。その公園の端には鳥居がありそこから奥の方に進むと建物が見えてきます。これこそが、ここで紹介する神社です。
先程と同じく御祭神は菅原道真で、由緒は不明となっています。あまり聞かない気もしますが、「中の宮」とも呼ばれているようです。
神社の規模は今回紹介する中では1番小さいものになっています。また、公園の奥にあり木が繁っているため結構薄暗いなぁて感じでした。
こちらの神社にも猿田彦大神の石碑が建っています。こちらの石碑は結構文字がハッキリしている気がします。猿田彦大神の「大神」の部分が「太神」になっているのが珍しいですね。
また、この神社のある須玖中の宮公園には老松神社を中心に周辺の史跡の簡単な説明と場所の案内の載った看板があります。由緒書のない神社が多いので少しでも情報があると非常に助かりますね。
それでは、最後の神社へと参りましょうか。
住吉神社(下の宮)
最後の神社は「住吉神社(下の宮)」と呼ばれる神社のご紹介です。
場所は老松神社(中の宮)と同じ「須玖北」、昔の字は宮ノ根と呼ばれた土地に鎮座しています。
先程の老松神社(中の宮)とはかなり近く、北に少し進んだ先の民家と民家の間に入口があります。入口から少し奥に進んだところに鳥居があるため気づきにくいかもしれません。
さて、そんな入口を進み鳥居をくぐるとと目の前には森が広がっています。当神社1番の特徴と言ってもいいこちらは「ナギの杜」と呼ばれ、福岡県の天然記念物にも指定されている森です。住吉神社はこの中にひっそりと佇んでいます。
ではまず、簡単に「ナギ」の説明をしておきますね。ナギはマキ科ナギ属の常緑高木で本州南部から台湾、中国南部等広範囲に分布している樹木です。大きいものでは樹高20m、直径60cmほどに達することもあるようです。葉っぱは長さ6cm、幅2cmほどで皮針形や楕円状皮針形、葉質は硬く20〜30本の縦に走る強い平行葉脈を持っているそうです。また、主脈はなく横には切れにくいらしく、そのために「チカラシバ」と呼ばれることもあるようです。10月頃には10mm〜15mmほどのオリーブ色に熟す実がなるそうです。
日本では古くから神社などにも植栽されているようで、特に熊野神社とは深く結びついているみたいです。また、名前が「凪」に通じることから航海安全の船のお守り、男女間の波風をたてないように、葉が切れにくいことから縁が切れないように夫婦円満や縁結びのお守りとするような風習が各地にあるそうです。その際にはお守り袋や鏡の裏に入れたりするそうです。
ここ「須玖」では、縁結びのお守りとして婚儀の際に花嫁が衣装の中に挟むという風習が根付いているようです。また、葉の両端を持って引っ張り合い、切れた葉の大きさを競う子供の遊びもあるそうです。
境内には大小75本ほどのナギの木が群生しているらしく(いつこの森が形成されたかは不明)、それほど群生しているのは珍しいそうです。ただ、神社の改築の度に使用されていたため、あまり大きい木はないそうです。
この森は1963(昭和38)年には福岡県の天然記念物に指定されました。また、ナギの木は1977(昭和52)年に春日市の「市の木」に選定されました。
さて、本題の神社のご紹介をしますね。御祭神は表筒男命、中筒男命、底筒男命の「住吉三神」です。伊邪那岐命が禊をした時に生まれた三柱の神様で、全国の住吉神社で祀られている神様たちですね。御由緒の方は残念ですがこちらも不明です。三社とも地元の方に古くから親しまれている神社なんですが、御由緒に関する記述はなかなか見つからないんですよね。
祀られているのが海の神様だからか、例祭の時には神前にお供えした大きな鯛2匹を拝殿の前庭で焚き火して焼き、宮座全員で塩を付け柳箸で食べて五穀豊穣や家内安全を祈願するのだそうです。
神社自体は前述した「ナギの杜」の中にあるためか、少し薄暗く静かで厳かな雰囲気に包まれています。境内社はなく、あるのは石灯籠や注連石、社殿くらいとシンプルな造りになっています。
ちなみにこちらの神社にも猿田彦大神の石碑は建っています(鳥居のすぐ近く)。実は今回紹介の三社とも入口付近に猿田彦大神の石碑がありました。庚申講の名残だとは思いますが、こうも見事に揃っているとスゴイなと思っちゃいますね。まあ、春日市や隣の那珂川市の神社ではこの手の石碑をよく見かけるんですけどね。
こうして見ると結構シンプルな構成の神社となっています。実際、神社の建造物以上にナギの杜の空間に圧倒されていたような気もします。
しかし、なぜここだけ住吉神社なんでしょうね?「上宮」、「下宮」て分けられているところって御祭神が同じ神社ってことが多い気するので少しだけ違和感がありますが、御由緒が分からないのでなぜかは全く分かりません。まあ、そういうこともあるってことですかね。と、まあ神社以上に森のこと紹介しちゃいましたがこちらの神社の紹介は以上となります。
さて、それでは今回は福岡県春日市の須玖を見守る3つの神社「須玖の三神社」の紹介でした。ちょっと長くなってしまいましたが最後まで読んでいただけたのなら大変嬉しいです。この付近には、他にも色々な寺社仏閣があるので機会があればまとめようかなと思います。
最後になりましたが、今回も当記事をお読みいただきありがとうございました。また次回もどうぞよろしくお願いします。