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記憶の中の光景

先月、仕事でサマソニの撮影をした後のことです。幕張メッセからの帰り、JR京葉線の車窓から、駅の待合室のベンチに西日が当たっている光景が見えました。その時は疲れていて何も行動できなかったのですが、なんとなくずっと頭に残っていて。

そこで後日、天気予報を見てこの日と決めて、同じ時間帯に京葉線に乗って、その光景を探しにいきました。どこの駅だったか覚えてなかったので、全く同じくらいの時間に、同じく海浜幕張駅から乗車。

ずっと車窓を見ながら、何枚か写真を撮ってみたのですが、結局あの日と同じ光景だったのかどうか定かではなく「こんな感じだっけ?」となりました。あの日は撮影の後で疲れていたので、認知能力の低下が審美眼のバーを大幅に下げていたのかもしれない。

まぁでも、一度同じように電車に乗ってみて確認して納得はできました。写真に撮れなかった光景ほど、記憶に残って美化されるというのは、あるあるなので。それでいうと、せっかく美化されるはずだった光景を、写真に撮って残すことで現実のラインに引っぱり戻すこともあるわけか。なんというか、それはそれで味わい深い。

割合的には写真は、現実よりも美しく撮ることが多いのだと思うけど、その逆をやるのもまた、写真的な行為だと思った次第です。

さて、こんな感じで一年を通して暇でふらふらしてるのですが、それでも何かと重なって忙しいタイミングがあるもので、今がその時。10月上旬までは踏ん張り時になりそう。

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写真家の日記

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