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最近気になった記事

最近読んで、考え込んでしまった記事です。

ブルース・ギルデンというストリート写真家が「一年以内に破産する」と自らインタビューで話したことを受けて、プロの写真家の金銭事情について、ユーモアなのか哀愁なのか、なかなか赤裸々に綴られた面白い記事でした。

ブルース・ギルデン氏は、日本では富士フイルムのカメラのPR動画が炎上したさいに引き合いにだされて、その撮影スタイル(通行人に極端に寄って撮影する)が一部で話題となりました。

記事にもあるとおり撮影スタイルの好き嫌いは別にしても、ストリートフォトグラファーとしてレジェンド級の写真家であることは間違いありません。そんな彼が一年以内にキャッシュが尽きると(本当か嘘かはさておき)話したことに、少なからず衝撃を受けました。

この記事の著者自身も、馬術スポーツ専門のプロフォトグラファーだったことがあったようで、そのキャリアを振り返って、切ないというか味わい深い結びで記事を終えています。

お金というのは基本的には社会との不断の摩擦によって生み出される数字なので「自分が好きなことだけやってればいいや」を、長年続けちゃうと、その摩擦熱はだんだん冷えこんでゆくものなのかもしれません。

あえて「社会との摩擦」と苦し紛れに表現しましたが、残念ながらお金は「社会に役立つことによって」生み出されるだけではないということに留意が必要なわけですが。それはさておき、自分もわりと「好きなことだけやってればいいや」を長年続けちゃうタイプなので、全然人ごとじゃないなと思ってしまいました。

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写真家の日記

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