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『ハードワーカー神話』~就活はハードワーカーしか採用されない?~

tucanoです。
今回はちょっとした小話です。

『ハードワーカー採用神話』を知っていますか?
・・・そんなものありません。今私が考えました。

ハードワーカーとはバイタリティにあふれ、暇を好かず、常に忙しくないといられない人たちのことを指します。
そしてよく「ハードワーカーは採用されるし、昇進もする」と耳に入るかと思います。
確かに能力が高くバリバリ会社に貢献してくれそうなハードワーカーは戦力として考えやすいです。


今日は、
「そんなに働けない」
「ハードワーカーになんか絶対なれないから採用されないんだ」
という人たちへのちょっとしたアドバイスになります。


・・・採用担当からすれば「頑張ります!めっちゃ働きます!」というだけで採用されるのはブラック企業だけです。
会社は別に激務大好きなハードワーカーだけを求めているわけではありません。
ハードワーカーにもいわゆる“怠け者”と称されてしまう人にも会社的には価値はあります。

ハードワーカーについて

ハードワーカーは現場の人間か上層部の運営に携わる人間となるのが適任です。
上層部になると会社で行っている事業を広く深く把握する必要があるため、把握にかかる時間や労力が非常に大きくなります。目標のために突っ走れる精神力と体力がハードワーカーに期待することにもなります。
・ハードワーカーのメリット
純粋に作業量を多く確保できることです。経験する機会や時間が多くなるので能力の向上が見込みやすいと判断できます。基本的にやる気があるタイプなので、特段メンタルケアをしなくても業務に二つ返事で取り組んでくれるだろうという考え方もあります。
・ハードワーカーのデメリット
他者への理解に乏しいところです。ハードワーカーは忙しいほど自分の中のテンションを上げていくのですが、ノリノリで取り組んだ結果、業務が自分の中で処理しきれる規模ではなくなり、他の社員に分散・・・という余計な仕事を発生させることもあります。
またハードワーカーが賞賛されるのは成長することが前提です。ロクな実力もないのにあれこれ手を出す人は、会社にとって置物のほうがマシというものです。
体調を崩しやすいタイプのハードワーカーは、単純に自己管理ができていない人なのでハードワーカーとすら呼べません。

怠け者について

怠け者は現場指揮官や中間管理職が適任です。
いわゆるエリアマネージャーやプロジェクトリーダーといった役職です。緊急で対応できる余力を残すために、自分の仕事の中で部下でもできることを見極めて、部下に仕事を分散させる能力が問われます。
・怠け者のメリット
与えられた業務をいかに効率よく工夫して完成させるかに長けています。うまく息抜きしたり手を抜いたりできるのもメリットで、同じ精神力や体力であればハードワーカーよりも体調を崩したりせずノルマをこなしきれるという見方があります。
・怠け者のデメリット
基本的に受動的であり、指示待ち人間になりがちなところです。育成という観点からすると指示出しに苦労することが多いです。
※指示に対し「無理」「出来ない」という傾向にあります。しかし正当な主張の場合もあるので、証明書類としていかに無理かを提出させるなどすればデメリットではないようにも思えます。

上記に挙げたメリットデメリットが全てではありませんが、キャッチーな部分を挙げるとすればこのようなところだと思います。
採用担当としては、応募者が“ハードワーカー”タイプか“怠け者”タイプか判ったらその点を踏まえて質問を切り替えていきます。メリットが強いか、デメリットが薄いかなどを評価していきます。

今回は『ハードワーカー神話』について、もとい『ハードワーカー小話』についてお話ししました。
・・・もちろん、本当に怠けている人は採用できませんし、怠け者と自称してしまえば、大変な面接になることでしょう(笑)
しかし、採用担当からすればハードワーカー・怠け者なんてものは一つの判断材料にすぎません。
ハードワークに自信がある人はそれを推すことに損はないし、自信がない人は違うところから推してもいいし、怠け者で勝負をかけてもいいと思います。

「物は言いよう」とも言いますので、たまには違う視点から自己分析をしてみるといいと思いますよ。


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