ベッドから起き上がるのもつらかった…50代女性が東洋医学で得た回復の力
患者概要
50代女性
精神的ストレスによる体力低下と神経過敏症状
初診時(2024年3月):体に力が入らず、ベッドから起き上がるのに時間がかかる状態
週2回の治療を継続し、7か月後の2024年10月には症状の8割が改善
初診時の分析(2024年3月)
患者が初診時に見られた主な問題は、胆嚢経絡のエネルギーの著しい低下と脾経のエネルギーの過剰な活性にありました。
胆嚢経絡のエネルギー低下:胆嚢経絡は、東洋医学において意思決定、判断力、行動力を司る重要な経絡です。この経絡が弱ると、自己の行動に対して自信が持てなくなり、優柔不断さや不安が強くなります。さらに、決断を下すことや一歩踏み出す力が欠如し、ストレスが蓄積されます。患者は日常生活での意思決定に困難を感じ、感情が不安定になり、慢性的な疲労感が生じていました。「気」の流れが滞ることで、内なる自信が失われ、外部からの影響に過剰に反応してしまう状態が見られました。
脾経のエネルギー過剰:脾は東洋医学において、気血の生成と運搬を司り、エネルギーの安定性に大きく関与します。しかし、脾経が過剰に活性化すると、体が過剰にエネルギーを生成しようとし、エネルギーバランスが乱れます。これにより、身体が常に過剰な負担を受け、結果として消化不良や疲労感、精神的な倦怠感が生じます。患者の場合、脾経の過剰活動が「気」を安定させるどころか、逆に消耗を加速させ、感情的にも焦りやイライラ感が強くなっていました。
治療と回復のプロセス
治療の焦点は、エネルギーの調整にありました。特に胆嚢経絡のエネルギーを補充し、脾経の過剰なエネルギーを調整することで、全身の「気」のバランスを整えました。治療には、トリガーポイント療法、マイクロリリース療法、振動療法の3つの柱を用いました。
トリガーポイント療法:特に胆嚢経絡沿いの筋肉の緊張を緩和し、「気」の滞りを解消するために、胆嚢経絡に沿った部位に対してアプローチしました。これにより、行動力と意思決定力が徐々に回復し、患者が感じていた無力感や優柔不断さが軽減されました。
マイクロリリース療法:脾経に対して、微細な筋膜や結合組織を解放することで、過剰なエネルギーを解消し、全身のエネルギーバランスを整えました。これにより、脾経が正常化し、消化機能や精神的な安定感が戻り、焦りやストレスが緩和されました。
振動療法:振動療法を用いて、全身の「気」の流れを改善し、胆嚢経絡と脾経のエネルギーバランスを調整しました。これにより、気の滞りが解消され、患者の感情や体のエネルギー循環が正常化しました。
改善後の状態(2024年10月)
7か月間の治療により、患者の胆嚢経絡のエネルギーは回復し、脾経の過剰なエネルギーも正常化しました。しかし、新たに膀胱経絡のエネルギーが低下していることが確認されました。
膀胱経絡の低下:膀胱経絡は、水分代謝や感情の排出と関連が深く、特に感情の流れを滞りなく保つ役割を果たします。膀胱経絡のエネルギーが低下すると、感情の流れが鈍り、感情をため込みやすくなります。エネルギーの排出が不十分で、感情が抑圧されることで、心の安定が乱れやすくなる状態が現れました。患者は感情のコントロールが難しく、時折不安定になることが見られました。
今後の展望とケアの継続
現在、症状は8割改善されましたが、今後の課題としては膀胱経絡のエネルギーを回復させ、感情の安定とエネルギーの流れを整えることが重要です。
膀胱経絡のエネルギー補強:今後の治療では、膀胱経絡のエネルギーを補い、感情の安定を促す施術に重点を置きます。トリガーポイント療法や振動療法を用いて、膀胱経絡を刺激し、感情の解放を促進します。
心と体のバランスを維持するための生活習慣:ストレス管理や適度な運動、感情の表現を促進する活動を取り入れることで、感情とエネルギーのバランスを保つことが期待されます。
結論
50代女性の症例では、初診時に胆嚢経絡のエネルギー低下と脾経の過剰な活動が確認されましたが、トリガーポイント療法、マイクロリリース療法、振動療法を用いた治療により、これらの経絡は正常化しました。今後は、膀胱経絡のエネルギー回復に注力し、感情の流れとエネルギーのバランスをさらに整えることが重要です。この症例は、感情とエネルギーの流れを整えることがいかに体と心の健康に影響を与えるかを示す良い例となります。
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