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循環器内科で開業する際、必要な医療機器はどれ?

僕は循環器内科・内科で開業しています。

まず絶対に必要な高額な医療機器は①超音波検査(できたら腹部、血管もできるやつ)②胸部レントゲン③心電図④ホルター心電図この4つは多分、「そうだよね」という感じで導入すると思います。

そのほかに、血球・CRP、ABI・CAVIの測定等々が続くと思います。

最初の4つのうち、実はXPはあまりペイしないと思います。

当院ではルーティーンではXPも心電図もホルターも行いません。

あくまで悪くなった時にのみ行います。

そのため、レントゲンの機械、心電図は実は利益が出ないというか、むしろマイナスなものになっています。

もちろん、Xpをルーティーンで施行すればそれなりに利益は出ると思いますが、被爆を考えると、個人的には心不全の悪化時、肺炎時、気胸を疑う場合等に限られてきます。

心電図はルーティーンでもいいようにも思いますが、当院の場合、スペースの関係もあり、ルーティーンでは行なっていません。

初診時に必要に応じて行うことと、有症状時に行うくらいです。

ホルターは点数が高いので、件数は少なくても赤字にはならない感じです。

Afがあってもルーティーンには行っていません。

時々、HRの管理ができているかどうか年に1回、ルーティーンで行うというDrもいますので、HRの管理が不十分だと感じる場合等には行った方がいいんだろうなとは思っています。

超音波は当院はルーティーンで年1回を行う感じですので、利益がよく出てくれます。

ただ、これらは個人的には循環器を標榜するなら必須かなと思います。

都会だとXPはない可能性もあると思います。

田舎だとほぼ必須だろうと思います。

駅近のビル診で、XPを入れていない循環器内科の開業医さんがいますが、患者さんに話を聞くと、「あそこに行ってもレントゲン撮るのに違う所に紹介されるので、それなら一回で終わるところに来た方がいいと思って粒栗に来た」という意見を何度か聞いたことがあります。

患者さんはあちこち生かされるのが非常に嫌な人が多いので、XPはあってもいいのかなと思います。

血球・CRPは非常に不採算部門です。

正直いらない!と僕は感じていますが、いまだに誤嚥性肺炎、肺炎患者をXPで診断して、病院に紹介しても、WBCは?CRPは?と聞かれることがあり、これらをメルクマールにしているDrがいるので、仕方がなく入れているという感じです。

リースにして月々4万円くらい取られていますが、必要経費と割り切っています。

そのほかにいろんな試薬代もかかるので、本当に切り捨てたい医療機器の一つです😅

ABI・CAVIはあまりいらないと思っています。

じゃあ、なぜ当院にあるのか?というと、色々と様々な事情がありあります🤣

ただ、正直言うと、購入していません。

他の医療機器を購入する際に、迷っていて、どうしようかな〜と思案していたら、おまけでつけてくれました😂

絶対に内緒でと。

ということでありますが購入していたらこれもまた赤字になる医療機器の一つだと思います。

なぜなら100万円以上して、1回1000円しか算定できないからです😂

1000人にして初めて機械代が取れる。

1日1件やれば4、年くらいで元が取れるかもしれませんが、そもそも適応になる人がそんなに多くはありません。

なので、開業する際に必要最低限を抑えるなら、超音波・心電図・ホルターの3つだと思います。

患者利便や開業時にしか設計しにくいので、つけられるならXPはつけておいた方がいいと思います。

僕がこれから開業するなら、まずはこの3つもしくはXPをいれた4つしか買わないと思います(PT-INRは安いので入れていませんが、これも購入は必要だと思います)。

ただ、循環器とは違いますが、それ以外にも実はもう2つは購入すると思います。

一つは呼吸機能検査の機械です。

なぜ?循環器なのに?と思うかもしれませんが、結構使います。

それは息切れがするから心臓が原因だと思うので診察してほしいと紹介状を持参して他院からの紹介が来るからです。

その場合、エコー等をして評価しますが、いずれも正常ということは少なくありません。

そして、エコーをしていて、肺が被って見難い、肺気腫的な要素が疑われる場合、呼吸機能検査をすると、だいたいCOPDがあります。

そのため、COPDの診断をするために呼吸機能検査の機械は導入した方がいいと考えています。

相手が呼吸器のDrならそのままお返ししていますし、それ以外なら、こちらで対応しています。

もう一つがSASの検査の機械です。

最近、SASの認知が進み、CPAPも含め、治療も可能なっており、SASの検査の件数は増えています。

また、Afの患者でSASの患者が多くいることもあり、SASの検査機器は導入した方がいいと考えています。

なので、僕が今開業するならこの5つの医療機器は導入すると思います。

そして、これだけは覚えておいて欲しいのは、TMTや心臓リハビリは手を出したらダメだということです🤣

TMTは点数が1600点です。

かかる時間とリスクに合いません。

また、場所も多くとります。

ぼくは勤務医時代、TMT中のVfやAMIに当たったことがあり、結構、ドキドキしますし、大変です。

勤務医の時はそのままDCやカテになりますが、クリニックではそう簡単ではありません。

開業前に話をしていて、虚血の先生じゃら「TMTを入れたいんだよね」と相談されることがありますが、僕は100%不要だと思いますと答えています😁

そしてもしTMTを入れたいなら、そのスペースだけ確保しておいて、TMTの機械は必要になったら購入すればいいと思いますと伝えています。

業者さんは買ってくれるなら、頑張って早く揃えてくれます。

ちなみに2-3人ではありますが、上記にやり取りをしていて、その後TMTを購入したDrは一人もいません😂

開業後に話をすると「絶対に要らなかったわ」と言います。

つまりそういうことだと思います。

外来が忙しくなってきている中、1600点のために15分も20分もつきっきりになるのは非常に非効率です。

また、VfやAMIになった際の病院とのやりとりを考えるとさらに面倒に感じます。

なら最初から病院にお願いすればいいじゃんということになります。

あと心臓リハビリも絶対にやめたほうがいいです。

まず患者が集まりませんし、維持できません。

開業医で心臓リハビリを導入した先生を知っていますが、患者も集まらず、2年くらいして、それらに必要な医療機器を全部売っていました😂

まあ、そのくらいいらないものだったようです。

場所もとるし無駄なものでしかなかったようです。

なので、TMTと心臓リハビリ、どうしてもやりたければスペースを確保した上で、医療機器の導入は状況を見てから判断がいいと思います。

業者さんはいいことを言って購入させようとしますが、彼らは医療機器を売って自分たちの利益を出している人たちですから、当然買うようにトークしますが、実際には、利益はほとんど出ません。

というかむしろ赤字だろうと思います。

他の科の開業は僕はちょっとわかりませんが、循環器で開業するなら、上記5点(レントゲン入れて6点)の医療機器を揃えて開業しますね。

そして、TMT,心臓リハビリのためのスペースは絶対に確保しません😂

場所を作る=経費がかかるになりますので、無駄な建設費が増えますので、絶対に作りません。

無駄な場所にも固定資産税等々お金がかかります。

そのため、診察室を2つ3つにすることはあっても、TMTや心臓リハビリの部屋は作りません。

今後、心不全患者が増え、心臓リハビリが非常に点数が上がれば、その時点でまたどうするかを考えればいいと思っていますが、それであっても多分、手は出さないような気がします。

循環器で開業しようかな〜と考えている人がいれば上記についてもちょっと考えてもらえたらなと思います☺️


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