開業スタイルについて
過去の投稿で、散々、過大投資はやめたほうがいいということを書きました。
投資するなら利益が出てから、導入しても遅くはないと書きました。
それと明らかに矛盾することを書きます。
それは、もし開業する土地において、唯一のことができるのであれば、開業時の過大な投資も回収できる可能性が十分にあるということです。
病院でもできないようなことをする場合、また、他のクリニックでもできないような事をする場合、先行者利益を得ることが可能になります。
そして、その先行者利益はかなり大きなものになります。
その理由は自分で金額をある程度決められるからです。
よくあるのは美容系の最先端の医療機器を使ったものであるとか、その地区では誰もやっていない手術をするなどの場合、先行者利益はかなり大きなものになります。
東京に行けばやっているとしても、東京にでていって、交通費、滞在費、また、何かあった時の不安を考えれば、東京の値段よりいくらか高くても地元で受けようという気持ちになります。
なので、唯一のことができるのであれば、開業時の過大な投資ということも十分にあり得るということです。
ただし、保険診療において、そういう分野は必ずしも多くはないということです。
下肢静脈瘤の治療なんかはそれに該当するかもしれません。
自由診療と保険診療の二本立てで行なっているDrもいます。
保険診療でもできるけど、自由診療としてもできるようなものは、割と需要があるのかもしれません。
一方、保険を使った検査等は、やはりあまりお勧めができません。
以前も書きましたが、CTなんかはその最たる例でしょう。
病院にある64列×2や256列みたいな物をクリニックでは導入はほぼ不可能です。
64列を購入して冠動脈CTをしても、結局、病院で再度検査になるので、患者さんのためにならないものになります。
なので、その地区で唯一のものへの過大と思われる投資はありですが、そうじゃないものへの投資はやはりあまりお勧めはできないなと思います。
自分が考える唯一できることと、患者さんが考える唯一できることに違いがあるケースもあります。
そのため、本当に開業する土地周囲で誰が考えても唯一なのかどうかは判断した方がいいと思います。
その上で、「いける」と判断した場合は、過大な投資ということもあり得ると考えています。
ただ、大負けするリスクも背負うことにはなります。
ただ大勝ちの可能性もあります。
そこはどちらに転んでも自己責任ということにはなります😁