木村石鹸の生きる伝説:千田 隆さん
・営業部 新規事業開発担当部長
・入社33年目
・会社の歴史を最も知る、生きる伝説
・最先端のモノ/コトに興味関心が強い
仕事内容を教えてもらっていいですか?
この4月から、これから3年後、5年後、何か新しいことができるようなこと見据えて、新規事業部として活動しています。
何をするとか、何を仕入れてどこに販売するとか、まだ何も具体的なことは無い状態で、とにかく展示会行ったり、人と会ったりして何かきっかけを作っていこうと思っていました。
けどコロナが重なってしまって、とにかく一般の既存のお客様のとこにも行けず、新規の人も会ってもらえることもなく、zoomでもこんな時期なんで資料送って下さいとかで面談にもならなくて。
まぁようやく今新しく会ってもらえるようにもなったので、展示会も行ったりとかで、今は木村石鹸のイメージに合うような商材を探したり、販売会社さんはどういう業界が良いのかとかを暗中模索している状況ですね。
木村石鹸の好きな商品は何ですか?
エコメイト風呂釜クリーナーですね。
私は元々コンシューマーの方と業務用の方のどちらもやっていました。
その当時、生協さん以外のルートを探さないといけない時で、なかなか入れないと言われていた通販生活さんのカタログハウスにチャレンジしようということになりました。
まずテスト費用も結構かけてね。いろいろなテストをクリアして、あとはどこまで売れるか分からんけど勝負というか。で、1年くらいかかって、エコメイト風呂釜クリーナーを通販生活さんに入れさせてもらえることになりました。
それが当時ベスト100の中の37位?くらいに入って、皆さんに買ってもらったんです。
なので、エコメイト風呂釜クリーナーには特に思い入れがあります。
でも自分ところの商品はみんな好きですよ。まぁもちろん最近できたSOMALIのハンドソープもCシリーズの洗濯槽クリーナーとかもね。
木村石鹸に出会ったきっかけは?
私は元々化粧品会社に就職が決まっていたんですよ。
その時にたまたま木村石鹸で働いている友達から、会社で営業を募集しているから一度面接に来てくださいと言われたんです。
その時は断ったんですけど、顔を立ててくれと言われて、仕方なしに面接に行きました。
当時は社長(現会長)と奥さんと工場が5人くらいと技術1人と営業が3人程度の小さい企業でした。
その時の社長の考え方が「良い物だったら営業マンなんか無しでも勝手に売れていく。だから、この会社は営業がなくてもいけるんだ」と言っていて、面接の時に私の営業マン魂に日が点きました。
その後の上司になる人と「よっしゃー!一緒に頑張りましょう!」がスタートでした。
——営業しなくても売れるような状況だったんですか?
まぁその時はね、考え方として良い物だったら営業マンなんか無しでも勝手に売れていくっていうのがあったんですけど。
当時は大阪を中心に取引先はありましたが、今後全国展開を考えると営業は必要だったと思います。
当時の営業はBtoBのビジネスで、*バレル研磨というのがあって、それが新規開拓分野で当時伸び代があっておもしろいなと思って、じゃあやってみようと。
*金属を美しく加工するための工業用の研磨剤。今も大手車部品メーカーなどに納品しています。
——営業の方にそんな誘われたってことは、当時すごい営業してたんですか?
いや、たまたま人がいなかっただけやと思います笑
今は45人くらいですけどね。
——結構そこに入っていくのって勇気いりますよね?
そうですね。
その時は若かったので自信だけはあったんでしょうね(笑)
まぁ楽しかったんで気がついたらみたいな感じでした(笑)
惰性で仕事をしてるっていうよりかは、とにかく走って走って42.195kmをそんなペースで大丈夫かってくらい猛ダッシュしてて、気がついたらもう今競技場らへんのとこにいて、残り800mかなって思ってます。
でもまぁ定年まであと8年あるんで(笑)
——じゃあ会長とものすごく長い付き合いで、現社長に始めて会った時とかは現社長が小さい時ですよね?
そうですね。
だから僕入社した時、中学生くらいで野球部入っていたらしくて、キャッチボールをした思い出があります。
僕はもうその時何も感じずに、「おい坊主〜」みたいな先輩口調でしゃべってましたね(笑)
今はもうあれから32年たったんでね、今では敬語でね「社長!」みたいな(笑)
——ずっと営業やられてこられてたんですか?
ずっと営業ですね。
だから私入社して4年目くらいから現会長にお前が営業責任者やって言われて、「え!?」みたいな感じやったんですけど、
まぁその時、仕事はバレル研磨をメインにやってたんで、
関東地区を中心に東海地区、北陸地区、九州地区などを新規開拓するのを、電話帳で金属研磨を調べて電話して、頑張ってましたね。
今の子は羨ましいけどね。
ネットで良いなって(笑)
もう本当にそのへんの訪問販売と一緒みたいな飛び込みで。
——企画営業って珍しいと思うんですけど、実際どうなんですか?
これね、なかなか難しく考えるとね、全てが嫌になっちゃうんだよってミスチルの歌詞みたいにね(笑)
簡単に考えないとね(笑)
だから結局ラップで言うたらね、フリーのラップでその時の即興でやるんよ。
だからお客さんの雑談の中から、飛び込んでいく感じで、フリーラッパーのように歌詞決まってないみたいな(笑)
結果的にやっぱり探っていって、こっちの引き出しからいろいろ出して、向こうからも引き出してもらう作業をしながら、ここやと思ったらその話題で共有していく感じ。
絶対なんかね相手と話せる共通の話がどこかにあるんでね、ゴルフとかプロ野球とか。そうすると信頼関係みたいなものを築きやすいですね。
——じゃあそういうのが得意なんですか?
いや、得意とは思ってないんですけど、気がついたら立ち飲み屋で知らん人と喋って名刺交換してたりとかよくあるね。
——子供の頃からそんな感じやったんですか?
いやそういう訳でもなくて、僕割とグループが嫌いで、なんとかグループみたいなとこがあったらそこに入れてって言うのが苦手で。
今でもグループは嫌いで、基本単独で、でも色んなコミュニティはあってね、阪神ファンとか。
これから挑戦したいこと、何かありますか?
仕事でいうと、自社ブランドにもっと携わっていきたいですね。
ちなみに営業部の円道君は僕のたくさん居る弟子の中でも非常にイズムが合います。
でも彼は僕の師匠でもあるしね。
やっぱり彼の頭の中の考え方が宇宙やから。
僕はもう東南アジアくらい(笑)
だから一緒に話してて楽しいね。
FacebookもInstagramもTwitterも円道君に教えてもらいましたから。
これからは一緒にTikTokをする予定です。
もう一つちなみに技術開発の濱岸君とは昨日一緒に飲みましたね(笑)
濱岸君も真面目なんですけど、おもしろいですよ(笑)
すごく勉強家で本を良く読んでいるし分からない事はすぐに調べる。
でも技術開発の職業病なのか否定から入ってくる(笑)
でもそんなやり取りが面白いし勉強になります。
千田さんは、とにかく癖の強い人でした(笑)。
裏話なのですが、
「インタビューをしている時の写真を撮ってもいいですか?」
と聞くと、
「今日ウィッグ忘れたからどうしよかな。」
と、お会いして数秒も経っていないのに、早速笑かされました(笑)。
ただ今思うとこの千田さんが作る空気感で、僕たちがインタビューしやすくなったのではないかと思っています。
TikTokは早く見てみたいです(笑)