着物の行く先、わたしの場合

こんにちは。

少し前の「着物の行く先」を読んでくださる方が多いようです。
気になりますよね。

わたしが体験した、着物の生まれ変わりをご紹介します。

1. 形見分けの反物を着物に

「いつ買ったのか分からない」土佐紬の反物を形見分けで譲り受けました。
紬、なのだけど、木綿です。
2年ほど前に単の着物にしました。
一着分と明記されていたけど、わたしのサイズにすると足りなかったのを仕立て屋さんがちょうどいい布を継いでくれました。

仕立て屋さんに直接お願いしたのはこれが初めてでした。

着やすくて、洗えるのがとても頼もしくて、一番よく着るお稽古着になりました。

2. 形見分けの布(洗い張り済み)を小物に

先生から洗い張り済みの生地をいただきました。聞いてみると宗家からの形見分けとのこと。

早々に仕立て屋さんに送って見てもらうと、もとは羽織だったらしく着物にできる分量がない、また、大分着たものらしく生地が弱っていて着用(羽織、帯)に適さないことが分かりました。

着られないのは残念ですが、仕立て屋さんと相談し、扇子入れなどを作ることにしました。

出来上がったら先生や先輩にも使っていただこうと思ってニマニマしています。

3. もらい物の羽織を名古屋帯に

形見分けに便乗して義母から貰った着物の中に、ピンク系の総絞りの羽織がありました。
可愛すぎて、短すぎる…

折よく友人が業者さんを紹介してくれましたので、じっくり相談して、名古屋帯への仕立て替えをお願いしました。

地味な着物にかわいい系の帯。
いつおろそうかな。

これから手を付けたいもの

これから、古着で好みに合わなくなったものや、サイズの合わないものを、どうにかしたいのです。

生地が弱い、色柄が派手、汚れがある、裾の擦り切れ、など問題点はたくさんありますが、ゆくゆくはなにか手を加えて、長く大事にしてゆきます。

頼りになるのは

何をするにも、仕立て屋さんほか業者さんの助けが必要です。
解き、洗い、仕立てる。
その前に、考える。
豊富な経験と確かな技術が必要なことだと思います。

相談するときは、とってもわくわくしました。
見ているだけだったものを、身に付けられる!
幸田文の本に書いてあるようなことに、わたしも参加してる!
これが繰り回し!

業者さんとの縁を大切に、これからも着物と付き合って行きたいです。
そして時々は、新しいものも作りたい。
最近は久留米絣が気になります。

今日も読んでくださりありがとうございました。
また明日。

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