ショックなことがあり、少し凹んでいました。
患者さんから、「逆流性食道炎だと思っていたら胃がんでした」と報告を受けたのです。
2週間後に化学療法を始めるということなので、おそらく転移している進行がんか再発がんと思われます。
この方は、ずっと以前から定期的に胃薬が処方されていましたので、検査は受けていると思っていました。
《どうしてこんなことに》という気持ちが、振り払っても振り払っても湧いてきてしまいます。
PPI(プロトンポンプインヒビター)と呼ばれる胃酸を抑える薬は、がんの症状をマスキングしてしまうため漫然と投与してはいけないことになっていますが、再発、再燃を繰り返す逆流性食道炎では長期間服用し続ける必要もあり、難しいですね。
それから数日後、
今度はまた別の患者さんから、
「検便で引っかかったけれど、もう一度取り直したら陰性になったので良かった」と言われ驚愕しました。
【専門外の事には、正確さを欠いてはいけないと言う理由で言及はしていませんが、今日は目の前に患者さんがいるつもりで書いています。】
検便はスクリーニングです。
本当は全員が大腸内視鏡検査をした方が良いのですが、予算もかかるし医療機関のキャパシティもあるので、検便で潜血陽性の人だけ要精密検査となり、内視鏡検査をします。
陽性だからと言ってがんであるとは限りませんが、逆に陰性でもがんが無いとは限らないのです。
元々がんの初期には症状はないのが当たり前ですので、少なくとも検便で陽性だった場合には早めに内視鏡検査を受けることをお薦めします。
私も数年前に検診で引っかかり、内視鏡検査を受けたところ、放っておけば将来がん化するであろう異形細胞を含むポリープが見つかり切除しました。
その後も経過を見るために、3年間毎年内視鏡検査を受け、その後ようやくOKが出ました。
そんな経験もあり、私は医師ではないので差し出がましいかとは思いましたが、先ほどの患者さんには、検診で陽性になったら速やかに内視鏡検査を受けた方がよいとお伝えしました。
このことは消化器に限ったことではありません。
私は女性ですので、子宮頸がんの検査も受けています。
子宮頸がんの初期症状としては不正出血が代表的なものですが、医師からは常々、出血があってからでは遅いと聞かされていて、区の検診は2年に1回ですが、毎年受けることにしています。
前述したように、がんの本当の初期には無症状だからです。
私が10代の頃にはまだワクチンがなかったので、医学が進歩して女性の大敵である子宮頸がんが予防できるようになったのは、とても喜ばしいことです。しかも無料です。
子宮頸がんワクチンは、有料になりますが男性も受けられるそうです。ウイルスを感染させるリスクを減らせますし、尖圭コンジローマという厄介な病気の予防もできますので男性も受けた方が良いとは思います。
つらつらと書いてしまいましたが、以下に重点を纏めます。
🍀がんの初期症状は無症状です。
🍀胃腸や食道の症状があり、服薬しても治らない時には精密検査を受けましょう。
🍀健診での検便はスクリーニングです。陽性になったら速やかに内視鏡検査を受けましょう。
🍀子宮頸がんは毎年定期的に検査を受けましょう。若い方はできればワクチンを受けた方が良いです。
最後までお読み下さりありがとうございました。
心から感謝を込めて.。❍〇💖
*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-* *-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-
安眠サプリ「リフレミン」ストア内にて販売中✨
一日5粒を目安にお休み前にお召し上がりください。
魔法のくすり屋さん✨
プロフィール🌈 https://lit.link/okurapharmacy
オリジナルサプリメント開発の経緯を纏めたものがこちら
【リフレミン】のレビューはこちら✨
薬剤師ついて、個人としての日常やエッセイはこちら✨
薬のことを纏めた記事はこちら✨
お薬のことで分からないことがあれば、お気軽にご相談下さい。メッセージにご相談内容をご記入いただければ、返答させていただきます🤗