昨年から縁あってnoteの有志による企画『みんなの俳句大会』に参加しています。
《季語などのルールに拘らず、自由に創作してよい》という敷居の低い企画なので気軽に参加して楽しんでいるのですが、この冬の白熊杯では、分不相応なことに特別審査員をさせていただくことになり、初めて《俳句とは何ぞや》と興味を持ちました。因みに審査員は最初こそ不安でしたが、やってみればとても楽しくて、思い出に残る経験となりました。
白熊杯の企画、募集内容はこちらです。
俳句に興味を覚え早速ネットで調べてみることに。
「俳句入門」をググッてみると衝撃の文章が飛び込んできました。
《すべての人がすでに心に持っている真実を具体的に言葉により表出する》
凄い!
すべての人の心の内にある真実を、わずか17文字で、あらゆる表現で炙り出す。
17文字の世界は宇宙のように無限だ。
衝撃の文章は更に続きます。
短いことが本質である俳諧の力って何だろう?
心の深層の未知なる世界に踏み込むために精神を病むことなく、自分の心の奥にある真実に安全に到達するために俳句の「形式」が存在する。
17文字、575の俳句形式が真実を表出する手助けとなり、またそのことで精神を病まないように守ってくれてもいる。
千年の時をかけて到達した俳句の形式の力に驚くと共に、先人たちの英知に恐れ入るばかりです。
そのお陰で私たちは、575の形式の上で、無限の表現という宇宙を漂っていられる。
そこで思い出したのが、心理療法の一つで「日記療法」と呼ばれるものです。
あまり詳しくはないのですが、その日にあった辛い事や悲しいこと等の出来事と、その時の感情を書いていくことで、自分自身を俯瞰でき、自分の認知の癖に気づいて感情に振り回されなくなります。
また、日記を医師や療法士に見せてアドバイスをもらうやり取りの中で、コミュニケーションスキルが上がったり、精神活動が活性化して問題解決が急速に進むことがあり、また心や体の痛みが消えることもあります。
日記には「一行日記」や「感謝日記」「良いこと日記」など色々な種類があるようです。
俳句が人の心の奥の真実を詠むものならば、同じような効果があるかもしれない。
もし、心が辛い、苦しいと感じた時には、俳句を詠むことで深い癒しを得られるかもしれない。
実際に俳句を詠んでいる方々から「心が整う」「癒される」という声も聞かれます。
私も、俳句大会の開催中は、新型コロナ第8波の最中だったので、心身の疲労はありましたが、毎晩の俳句を読む日課のお陰で、心穏やかに乗り切ることが出来ました。不思議と心が静まるんですよね。
俳句を詠むというと一見難しそうに思いますが、意外と面白いです。
自分が読んだ俳句を人に見てもらうと、自分の句でありながらまた新たな発見もあります。
少しでもご興味を持っていただけたら、気軽に詠んでみませんか?
次回は春の『ライラック杯』3/25~です。
俳句、短歌、川柳部門があり、本企画以外にもたくさんのプレ企画、スピンオフ企画などがあり、自由に参加できます。
私も勿論参加するつもりです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
明日も心穏やかな一日となりますように。