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『虎者 NINJAPAN 2020』で気になったポイント

コロナ禍でスケージュールや内容変更などありつつも、好評のうちに千秋楽を迎えた『虎者 NINJAPAN』。
2021年の再演も決まり、さらなる期待も高まっているんですが…少々、気になるポイントがあったので、ここにメモしておきたいな…思いまして。

ちなみに、見たのは26日配信の昼の部。直接の観劇や去年の初演は未体験です。
ショー部分ではなく、あくまで芝居パートのみの感想となっています。

そもそも『虎者』は、TravisJapanが座長で、彼らのスキルの高さを思う存分楽しむ演目なんですが…
ちょっとそれに頼りすぎた演出かなと思いまして。


気になった点をいくつか。

1つ目、会話劇の目的があやふや。
そもそもカゲロウ(松田リマさん)とハヤブサ(佐藤新くん)の関係性が物語の伏線になっていないんですよね。

シンプルな構造のお話なので、戦闘シーンと戦闘シーンの間の会話劇は、状況説明に終始してもいいと思うんですよね。


次の戦闘が何のための戦いで、どういう状況で行われているかのサジェストであるべきかな…と。

2つ目、トランポリン演出。
2回に分けられたトランポリン演出を1箇所にまとめた方がいいのでは?
ってことですね。
1回目の両面ウォールトランポリンも見所演出の1つだとは思うんですが、2回目の演出も長尺でカッコいい演出なので、1回目が埋没してしまい、もったいない気がするんですよね。


3つ目、クライマックスと殺陣。

さて、問題はこの物語のクライマックスシーンはどこなのかってことですよね。

私としてはクライマックスは虎者への覚醒であるべきと思ってます。

舞の力で銀河に平和をもたらすのなら、強力な武器は舞(ダンス)であるべきで、覚醒してから刀で戦っちゃダメなんです。

殺陣は覚醒前に盛り込むべき。
何なら殺陣→舞いと戦闘描写は移行して欲しい。

虎者の衣装でのシーンを増やしたいのは理解できるんですが、虎者覚醒はもう少し後ろ倒しでも良かったかと。



しかし、TravisJapanメンバーの身体能力の高さ、本当に凄いです。
ダンスはもちろん、演技力や歌唱力を備えた彼ら…見てると可能性が広がるというか、期待感でいっぱいになります。

各場面の演出もホント素晴らしいかった。
プロジェクションマッピングやLED×TravisJapanの相性もいいですし…
問題点は、そのいいシーンといいシーンのつなぎや順番だと思うですよね。
今後『虎者 NINJAPAN』をジャニーズを知らない演劇層にもアピールしていきたい。
それ故の苦言と思ってください。




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