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Z世代がつくる「次の時代」|レトロと未来が交差する新カルチャー
時代はめぐる。
でも、同じ場所には戻らない。
昔流行ったものが再ブームを迎えることはよくあるけど、ただの懐かしさだけじゃない。
Z世代は過去のカルチャーをアップデートし、新しい価値を生み出している。
2025年、どんなトレンドが生まれるのか。時代の移り変わりを追いながら、これからのカルチャーをおっさん目線でのぞいてみよう。
Y2KからY3Kへ|レトロ×未来の新しいカタチ
Z世代の間で大流行した「Y2Kファッション」。クロップドトップや厚底シューズは、K-POPアイドルやインフルエンサーが取り入れ、一気に拡散された。
でも、次にくるのは「Y3K」。
これは、2000年代のポップなスタイルに、未来的な要素をプラスしたもの。メタリックな素材、ホログラム風デザイン、デジタルアートのようなグラフィックが特徴的で、「懐かしいけど新しい」スタイルとして注目されている。
ファッション:ZARAやSHEINが「Y3K風」コレクションを発表し、TikTokで「#Y3KFashion」がバズる予感。
音楽:シンセサウンドを多用したレトロフューチャーなビートが人気に。「Y3K」な世界観のMVも増えそう。
ライフスタイル:「メタバース×ノスタルジー」な空間が話題になり、バーチャル世界でのイベントや展示が増えていくかも。
「平成ブーム」再び|今の時代にフィットするレトロ感
「写ルンです」
「ガラケー」
「たまごっち」
など、平成カルチャーを楽しむ流れはすでにきている。
でも、2025年のトレンドは、ただのノスタルジーではなく「平成DIY」という進化系。
Z世代は、大量生産よりも「自分らしさ」を大切にする世代。だから、平成のアイテムをそのまま使うのではなく、カスタマイズする動きが加速している。
「平成DIY」って?:たとえば、ガラケーをデコってSNSに投稿する「#HeiseiDIY」が流行。個性的なデザインが話題になり、オリジナルケースやデコパーツの市場が拡大。
レトロゲームの復活:セガが「平成レトロゲーム復刻版」を限定発売し、即完売。懐かしのゲームを今の技術でアップデートする流れも加速しそう。
SNSとの相性抜群:「エモい」「懐かしいのに新しい」という感覚がミレニアル世代にも刺さり、InstagramやTikTokでのシェアが加速。
「界隈カルチャー」の細分化|ニッチな趣味がトレンドをつくる
SNSの発展とともに、「界隈」と呼ばれる特定のコミュニティがトレンドを生み出す時代に。
たとえば、「地雷系界隈」「韓国オタク界隈」に続き、「植物界隈」や「昭和レトロ界隈」が急浮上している。
「植物界隈」:#PlantTok(植物×TikTok)が流行し、多肉植物やボタニカル系インテリアが注目される。
「昭和レトロ界隈」:ユニクロが昭和レトロなプリントTシャツを発表し、X(旧Twitter)で話題に。
企業の動き:大手ブランドが「界隈コラボ」を展開し、よりニッチなトレンドを意識したアイテムを投入。
これからのトレンドは、大衆向けではなく「好きな人が集まる場」から生まれる。
「エシカル+エンタメ」の時代へ|楽しみながら価値観を表現
Z世代は、SDGsや多様性に敏感。でも「環境にいいけどダサいもの」は選ばない。
デザイン性と価値観が両立した「エシカル・プレイ」が新しいムーブメントに。
ファッション:「Y3K風スニーカー」がリサイクル素材で登場。ストリートシーンで流行の兆し。
音楽フェス:環境配慮型の「ゼロ・ウェイスト」イベントが人気に。Y2Kや平成風のビジュアル演出が加わり、楽しさと意義が共存する場に。
「いいことをする」だけじゃなく、「それがカッコいい」時代へ。
「ショート体験」の進化|タイパ重視のSNSカルチャー
「タイパ(タイムパフォーマンス)」が重要視される中、2025年には「SnapVibe」という短尺動画文化が広がる予感。
「SnapVibe」って?:10秒以内で「今日のY3Kコーデ」をシェアするスタイルが人気に。
企業の取り組み:コスメブランドが「10秒メイク動画」を公開し、数百万再生を達成。
Z世代は、長い説明よりも「一瞬のインパクト」を求めている。SNSも、より短く、直感的な体験を提供する方向に進化していくだろう。
2025年Z世代がつくる新しい時代
これからのトレンドは、「過去」と「未来」の融合がカギ。レトロブームも、界隈カルチャーも、エシカルな考え方も、すべてがZ世代らしい形に進化していく。
そして、それを加速させるのはSNS。私たちがどんなカルチャーを面白いと思うか、どんなものを「エモい」「かっこいい」と感じるか。それが次の時代をつくる。
2025年、あなたはどんなカルチャーを発信する?