【活動レポ】『上桜田の物語を聞く-芸工大生がつくった短編集朗読会-』を開催しました!
こんにちは!田澤ゼミです。先日お知らせしたイベント『上桜田の物語を聞く-芸工大生がつくった短編集朗読会-』を5月11日(土)に無事開催することが出来ました。参加者は30名で、共同でイベントを行った文芸学科のサンキュータツオゼミの学生と協力して見応えのある朗読会になりました。
朗読会の始まりは、上桜田で生まれ育った船越隆さんを中心とした座談会から!船越さんの幼い頃の地域での過ごし方など、興味深い話題を沢山聞けました。特に驚いたのが「昔はランドセルがダンボールだった!?」事です。どうやら、見た目はランドセルでも中身がダンボールだったらしく、粗末な扱いをしたらすぐに壊れてしまったそう。他にも、当時の遊び方や上桜田との生活について詳しく聞くことが出来ました。
そして今回のメイン、朗読が始まりました!
1番目は『極彩』作:小林咲さん(文芸学科4年)です。朗読は朗読の会幻耶の水戸部幸子さんです。
上桜田の暮らしの細部まで想像できる言葉の選び方や、人物のセリフが読み手によって生きてくるあの感覚は、会場で聞いている人だけが知ることの出来る感動です。
2番目は『譲渡』作:齊藤士文さん(文芸学科4年)です。朗読は菊地真衣さん(文芸学科3年)です。
セリフによっては怒ったような怒鳴りつけるような難しい表現が多かったにも関わらず、迫真の演技で飲み込まれる会場。畑を手放した上桜田の人々の複雑な心境が痛い程伝わってきた作品でした。
最後は『首塚』作・朗読:渡辺稜人さん(文芸学科4年)です。朗読も渡辺稜人さん本人が行います。
今までの朗読とは打って変わって、ホラーテイストの作品でした。芸工大の首塚の噂が、噂のままであって欲しい気持ちと実際に見てみたいという気持ちが文章と読み方から伝わってきました。
上桜田の農村だった頃の思い出を、朗読会という素敵な形で分かち合うことが出来ました。「語りの中から地域をみる」ことができた素敵な会でした!