小山田さんに地域と関わる上での心構えを学びました!
身も心も衰弱していくような暑い日が続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?田澤ゼミです!
この記事では7月20日のゼミの時間に、建築家でありコミュニティづくりの活動もされている小山田陽さんにお話を聞いてきた事について記していきたいと思います。ぜひ最後まで目を通していただけると幸いです✊
小山田さんについて
小山田さんは建築デザイン事務所H.simple Design Studioの代表で、せんだい3.11メモリアル交流館のデザインや、同じく3.11メモリアル交流館で行われた企画展「竹であそぶ」の会場構成などを担当されています。
また、小山田さんは荒浜のめぐみキッチンの共同代表も務めていて、荒浜ベース、五橋ベース、深沼ベースの3か所を拠点としてコミュニティづくりの活動をされています。「美味しくご飯を食べたい!」という想いから始まった活動が派生して、現在では自然との向き合い方を楽しみながら学ぶ活動を仲間とともに実行されているそうです。
『荒浜の「めぐみ」(農や漁、海や運河、地域文化)を題材にしたさまざまな体験を通じ、土地に根ざした地域文化や自然との向き合い方を楽しみながら学んでほしい。そして、「生きていく力」を養い、人生を豊かにしてほしい。そんな思いで、子どもも大人もみんなで楽しめるプログラムを考えています。』荒浜のめぐみキッチンHPより
地域と食の関係について
小山田さんは山形県河北町出身。ご実家はサクランボ農家をされています。
サクランボの収穫の時期は親戚一同が集結し、みんなで収穫を手伝い、みんなでご飯を食べるそうです。「沢山の人が長時間一斉に作業することで喧嘩になることもあるが、それを乗り越え縁が繋がっていく、サクランボの収穫時期は年に一度のお祭りのようなものだ」と話してくださいました。
私たちが普段かかわらせて頂いている三本塚地区や井土地区でも ”農作業は助け合いとお互い様の精神によって成り立つ” "地域に根付くおすそ分け文化" など「食」に関わる行為は人と人とを繋ぎ地域を形作るということを学ばせていただいていましたが、小山田さんのお話を聞くことで「やはり食は人と人を結ぶ力がある」と再確認することができました。
荒浜のめぐみキッチンの活動について
前述した通り、荒浜のめぐみキッチンは「美味しくご飯を食べたい!」という想いから始まりました。
現に今でもイベントを行ったら必ず食べる時間を設けているそうです。作業に大切なのはメインの活動外の「余白」の時間、余白の時間に縁は深まるんだと私たちに教えてくださいました。
また「この場所にしかないものをかしたり、この場所だからできることを追及したり、とにかくこの環境を楽しみながら活動している」とお話してくださったのも印象的でした。
欲しいものを自分たちの手で作るのは簡単なことではないけれど、これからも荒浜という土地で、自然との向き合い方を楽しみながら学ぶイベントを続けていくそうです。
”よそもの”が地域に関わることについて
小山田さんは荒浜出身でないながらも、荒浜に拠点を置き、荒浜の文化を残し、荒浜の人々の話を聞く活動を続けられています。
荒浜にとって ”よそもの” の小山田さんが地域とかかわる際に気を付けたことや、長年 ”よそもの” の立場から地域とかかわる中で気づいた視点についてお話してくださいました。
”よそもの”が地域に入り、受け入れられるには時間がかかる。その時間を面倒くさいものだと思わず、何度も話を聞いたり活動したりすることで地道に関係性を作っていくことが大切だと小山田さんは話してくださいました。小山田さんと荒浜地区、田澤先生と井土地区・三本塚地区のような ”よそもの” と地域の良好な関係は長い年月と地道な努力の上に成り立っているんだと理解することができました。
一方で ”よそもの” だからこそ話せる事もあるそうで、インタビューはその時その場所でその人しか引き出せない情報を引き出せるから楽しいと語ってくださいました。
私も、今の私にしか引き出せない情報を大切にしながら、地域の方とより良い関係を築いていけるようインタビューの回数を重ねていきたいと思いました。
お話を聞いた感想
小山田さんの話を聞いたことで、コミュニティ形成の楽しさと大変さの両方を感じ取ることができました。
”よそもの” として気を付けるべきこと、”よそもの” だからできること、この両方を改めて自分の中で整理して、楽しみながらこれからの活動に臨んでいきたいです。
小山田さん貴重なお話ありがとうございました!
あとがき
前期の講義がこれにてすべて終了!
大学は夏休みに突入しますが、田澤ゼミは井土地区・三本塚地区を拠点に夏休みもバリバリ活動します!草花を探しに炎天下の中を歩き回ったり、50人分のずんだを1日かけて作ったり…!?田澤ゼミの勢いはとどまることを知りません。要チェックです!
夏休み中の活動についてのnoteも何本か上がる予定なのでお楽しみに!
また次の記事でお会いしましょう、以上田澤ゼミでした!
田澤ゼミはInstagramも更新中!こちらも要チェックです!👇
(執筆:安達)
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