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大学生活有効活用術!〜七ヶ浜町ものづくりワークショップ〜

大学生にしかできないこと、それはなんだろうか。その問いに、大学生を振り返ってではなく、今まさに大学生として活動しているその声を聞いてみたいと思った。

今回お話を伺ったのは東北芸術工科大学(以下芸工大)美術科総合美術コースに所属する3年生の菅原未来(すがわらみく)さん。いつも元気で笑いの絶えない彼女に今回は少し真面目な問いを投げかける。真剣に答える様子はいつもと違った一面を見せてくれたが、それでも最後には笑いに変えてしまう。そんなところが彼女の魅力だ。

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──つながりから生まれた集大成

菅原さんは、宮城県仙台市七ヶ浜町を拠点に活動している。彼女はジュニアリーダーやシニアリーダー、合唱団などの活動を通し、ずっと地域活動に熱心に取り組んできた。菅原さんは七ヶ浜町が大好きだ。そして、自分が育ってきた町を盛り上げたい、恩返しがしたいとずっと考えていた。

そして2021年9月、七ヶ浜町で初めて自身が主催のワークショップを開催した。馴染みのカフェに交渉し、まさにそこに海が見える絶好の場所で行われた。内容は、小さな瓶の中に青色のキャンドルが敷いてあり、その上に貝殻を並べ、とじ込んだものを持ち帰れるというものだ。本来なら形として持ち帰ることのできない海の思い出を持ち帰って欲しいという思いが込められている。

今回共に活動してくれたのは「From Sea」のメンバー。メンバーは現役の芸工大生で構成されている。一年次に行われる学科やコースを混同して行われる想像基礎ゼミナールという授業、そのときのグループメンバーが基本となっている。 そこにSNSで呼びかけたメンバーも加わった。

菅原さんはこのワークショップを通し、「つながり」を強く実感したと語っている。今までやってきたこと、学んできたこと、築いてきた人間関係がうまく繋がった。まさに現時点での集大成だった。

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──大学生というブランド

菅原さんは、大学生の立場は新しいことにチャレンジするのに最適だと語ってくれた。学生に対して、周囲は積極的にサポートしてくれる。教えてくださいと言えば、教えてもらえるのが大学生という立場であると。その反面、課題とやりたいことの両立は大変だ。そこで、活動をやる上で目標は必須だと彼女は言っている。どこに力を入れて、何をやりたいのかということだ。そうでないと、ただ色々とやっただけになってしまう。

大学生には今しかできないことがある。将来のことを考えることも大事だが、大学生の今、何ができるか、何がしたいかを考えてみることが大事だと思う。いや、考えるくらいなら行動してみる方がいいだろう。

「アレがやりたい、コレがやりたいというのは小学生でもできる。段取りをとって、形にすることができるのが大学生」
「大学生のうちにやれることはやっておけ!」

菅原さんは最後にこんな言葉を語ってくれた。この言葉は、すべての大学生に言えるべき教訓ではないだろうか。これから大学生活が始まる人も、ラストスパートの大学生も、大学生というブランドを有効活用し、今しかできない貴重な経験を積んでいってほしい。

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古城鈴華
東北芸術工科大学 総合美術コース

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