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子どもたちの「遊び」が教えてくれたこと

2023年11月9日(木)、私の所属する班(メンバー6名)は、こども芸術大学認定こども園にお邪魔して、「はらぺこモンスター」というワークショップを行ってきました。このワークショップは、食べ物に見立てたカラフルなボールを、モンスターの口に入れて、モンスターをお腹いっぱいにさせるというゲーム形式のワークショップで、「投げて入れるという行為の楽しさや、体の動かし方を工夫する楽しさ、友達と一緒に玉を投げたり拾ったり応援したりして遊ぶことの楽しさを感じてほしい」というねがいが込められています。

このワークショップを実践してみて、特に面白いと感じたのは、「子どもたちの遊び方」でした。では実際、子どもたちはどのような遊びをしていたのでしょうか。今回は、自分が特に印象に残った遊び方を、ピックアップしてお伝えしたいと思います。

── 予想外の「遊び」
印象に残った遊び方は以下の3つです。
・ボールの色に意味付け
・ボールを使った自由な遊び(ダイブ、蹴る)
・学生の真似をしたい
 
・ボールの色に意味付け
子どもたちの発言「赤いボールは辛いから食べさせる」「茶色のボールは砂ピクミン!」子どもたちは「色」に思い入れがある様子で、そこから食べ物を連想させて遊んでいました。同じものでも子どもたちは、自分たちとは違う見方をするのだと感じさせられました。
 
・ボールを使った自由な遊び
投げて入れる以外にも、「自分のやりたい遊びをする」様子が印象に残りました。ボールの山にダイブして寝転がる子や、ボールを蹴って遊び出す子がいて、子どもたちのやりたいを尊重すべきか、注意するべきかで、メンバー内でも意見が分かれました。

思い思いの遊びをする子どもたちの様子

・学生の真似をしたい
本来ならば学生が動かすはずのモンスターを「動かしたい」と言ってきた子がいたことも印象的でした。これまで私は、遊びとは、「遊んでもらうもの」と捉えていましたが、「学生側に回りたい」という子がいてくれたおかげで、子どもたちと一緒に遊ぶより、むしろ子どもが主体となって遊びの場を作っていくこともできるのではないかという可能性を感じました。

女の子と一緒にモンスターを動かす様子

── 子どもと自分の違い
子どもたちの遊ぶ姿から、私は自身のものの見方、考え方について考えさせられました。子どもたちは良い意味でたくさんの「やってはいけない」とされることを壊し、私の考えをはるかに超える遊びを見せてくれました。

「やってはいけない」、「こうでなければならない」

これはもしかすると、自分だけの固定概念に囚われた発想なのではないか?自分だけの思い込みなのではないか?

今後のワークショップの考え方にも活かしていけそうな学びを、子どもたちの「遊び」から得ることができました。


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鈴木 彩水
東北芸術工科大学 総合美術コース


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