金沢から若者が流出する理由を考える
北陸を代表する都市であり、中心都市となっている金沢で異変が起きている。若者の人口流出が続いているのだ。
統計情報を見ると2017年まで続いていた転入超過の傾向が2018年以降転出超過に転じ、年代別で20代、特に20代男性の転出超過傾向が大きくなっている。
市の統計による都道府県、県内市町村別の社会動態は以下の通りだ。
東京をはじめとした首都圏への流出が圧倒的に多く、ほかに愛知、大阪、県内の近隣市町にも転出超過の傾向である。
地方からの若者の流出理由といえば「仕事がない」「娯楽がない」といった事例がよくあげられる。しかし金沢であればこれらの課題はクリアしているはずであり、人口流出の要因として持ち出すには無理があるだろう。ではどうして若者が出ていくのか?
そこで以前の記事でもやったように、実際に金沢の街を歩いてみて街並みの様子や雰囲気から考察をしてみることにした。
・金沢市中心部の街並み
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