万葉集 第1巻 2
大和には 群山あれど とりよろふ 天の香具山 登り立ち 国見をすれば
国原は 煙立ち立つ 海原は 鴎立ち立つ うまし国ぞ 蜻蛉島大和の国は
見て褒める、というのは雰囲気を温めるのにいい方法だと思います。
自分の持ち物でも、褒めてみる。
他人の持ち物でも、褒めてみる。
前向きに何かを始めるときに、とても有効な気がします。
クニの主宰者であるオオキミが、国を見渡して褒める。
儀礼的とは知りつつも、悪い気はしない。
まぁ、そう思ってこれからも暮らすことはいいことだな、と思える。
「うちのお父さんはいいお父さんなんだよ」とお母さんが口に出せば、
子どもたちは「そうでもないところもあるけど、でも、この人がお父さんでよかったのかもな」
なんて思ったりする。
言われたお父さんも「いいお父さんでいなければならないな」と思う。
そういうのって、言霊に近い。
「学校の先生は偉いんだから言うこと聞かないと駄目よ」と世の中が言う
「そういわれる存在だから頑張って手本にならなければ」と先生が思う
「偉いと言われ偉くあろうと頑張ってる先生は、やっぱり偉い」と子供が思う
そういう中で上手くいく教育もある。
なんて思ったりした。