旅する掃除屋
黄色い肌と白い羽が特徴的なエジプトハゲワシの多くは、アフリカ、ヨーロッパ、中東、中央アジアの広範囲を移動する渡り鳥です。しかし、滞在する土地ごとに人間の影響を受けて個体数を50%以上も減らし、現在は絶滅危惧種となっています。
エジプトハゲワシを減少させた原因には、滞在できる土地や食糧が減っていることなどが挙げられるが、主な要因は毒による中毒死だ。毒餌で駆除された動物の死骸を食べてしまったエジプトハゲワシも毒で死んでしまうケースが後を絶たない。
また、かつては送電線による感電も多くのエジプトハゲワシの死因となっていました。
近年では、紅海にあるスーダン港のように電力会社と政府・保護団体が協力して、渡り鳥に安全な絶縁電線を設置した好事例もある。私たち人類の取り組み次第で、種を滅ぼすことも絶滅を食い止めることも可能なのです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?