鼻の合う人と会わない人
先週ぐらいからコーヒーが好き。
いや本当はもっと前から好き。コーヒーメーカーのある家で育って、毎日なにかしらの形で飲んでて、カフェだけじゃなくてサービスエリアとかの自販機で休憩する雰囲気も好きだし……コーヒーが無い生活は絶対に考えられないんですよ。
でもコーヒーの味、上手く説明できない。
味が違うことはわかるんだけどなあ、味や色の濃い薄いとか。コーヒーの味を表す要素…酸味、苦み、あと香り?今まで飲んだだいたいのコーヒーに酸味を感じてきた気がする……!香りは結構ちがうよね。どんな匂いっていえばいいのかわからないけど。
今自分の味わっているものをどう説明したらいいのかがさっぱりわからない…あ~~この豆にしかないこの感じ…この感じ!!こっから先!なんて言ったらいいんだ…????
そんな感じなので、とてもじゃないが「このコーヒーの味わいは云々」なんて言えないし、私コーヒー好きなんですなんて言えないよ~と思ってた。
ところが先日、私よりずっと舌が豊かなコーヒー好きの方から
「そのまま表現すればいいんじゃない」 と、一言。
さらに
「鼻が合いそうなら参考にできる」 と言われて、はっとしたんですよ。
鼻が合うとか合わない、って言い方あんまり聞いたことなかったんですけど、一瞬で理解した。
これ“解釈違い”ってやつだ!!!!!!!!!オタクなのでそれはわかった
私のいつもの楽しみ方、味や香りに関しては「おそらく~~これは甘い香り…酸味はそこそこ…?って感じィ?」とちょっとわかってる風の顔をしてなんとなく表現してみたらその後すぐに「豆の種類 甘い香り 酸味」などとぐぐるんだ。そして同じく『このコーヒーは甘い香りがして~』などと書いてあるブログなんか見つけてはあ~合ってた~!大正解!私も育ったね!って考えてほっとしていたんだけど
「どんな味をどのように感じて、どう表現するか」って当たり前に人それぞれなんですよね。や~~~忘れてた。
正直ね!!コーヒーの表現としてよく出てくる果実味とかナッツ臭とかスパイシーだとかさっっっぱりわからんのだけど、とにかく自分の表現をそのまま書いても間違いではないんだよね。なんか独特だよ!とか。
お店で「酸味が強いですよ」と出されたものに「そんなことないやろ」という感想を抱いてしまってもそれでよいと。
お店の人と鼻が合わなかった。それだけなんだな……。
私が他人にそれを勧めるとしたらきっと「酸味は控えめだよ」というのだけど、それでいいね。私と鼻が合うならそう感じてくれるはず。
コーヒー好きさんは「鼻の合わないお店の人だといつまでたっても求める味に出会えない」なんて笑いながら語るのだった。
ってことがあり、ちょっと自信もってこれはこんな味で~す!と言えるようになったのが先週ぐらい。そう、その辺りからね、お気に入りの味わいを他人に語るほどのコーヒー好きなんですよ私。いっそう好きになりましたよ。
コーヒーに限らずだけれど、これから自分好みの味と共に自分と鼻の合う人探しという楽しみもあるんだね~。そんな人のおすすめは自分の好みドンピシャに違いないので、間違いなく出会えるようにちゃんとマイ解釈で楽しみ垂れ流すこと大事にしていこう。