4年目の夏と3週間のカメラ
note童貞なのでテキスト入力画面が白すぎることに違和感しかないのですが、コレ投稿すればするほど汚れてダークテーマよろしくなっていくんですかね?
はてさて、とりあえずこういったWebサービスに飛びつきはするものの特に何もすることなく放置することで有名な僕ですが、一人寂しく酔ってしまったため、なにか思いつくままに書いていこうと思うわけであります。
タイトルにもあります通り、無事4年目を迎え5年目に至ることなく4年で現状を脱せることとなり、若干の寂しさを覚えながらも過去3年と変わらず、なんなら活発に活動しながら4年目の夏を過ごしております。
あまりにも問題なく4年で脱してしまう点や、実際問題この4年目で現状を脱してしまうと社会的身分は地に落ちてしまう点など問題点は多々ありますが、僕は今あいかわらずカメラをひとり握りしめ大汗かきながら北摂を中心に日々闊歩しております。
この3週間は特にひどく万歩計をつけていたならばカンストしてしまうほどの闊歩っぷりなのであります。
まずは兵庫のそれはもう田舎に行きました。入りの日の前の日にあった台風だか豪雨だかにやられ、電車では最寄りまで行けず車で現地入りしたのですが、僕にとっての難関はその行きの車でした。
先ほども申し上げましたとおり、僕は現状このまま行ってしまうと来年の春には社会的身分は地に落ちてしまう状況にあり、そうではない方からすると10月イッピにある馴れ初めの式を目前としたこの時期においては、僕のような身分の人間は格好の的であり、嘲笑の対象とされてしまうのです。
己でここまでわかっているならなんとかするべきなのは、僕の厚い腹が引き裂かれるほどわかってはいるのですが。
そんな中現場につくまでに車内で繰り広げられたのは僕が思わず『就活本を執筆なさってはいかがですか?』と言ってしまうまでの、まるでその類のセミナーかのようなありがたすぎるお話でした。
約1時間ほどの道中でしたが、僕が発した言葉の99%は『へぇ〜〜!!!?!』『すごい!!!』『なるほど〜〜〜』で、残りの1%は『おっとっとおいしいね』でした。
1時間みっしり4つの言葉しか発さない、発せない状況に追いやられた大阪人というのは思考は停止し、もはや身代わりにファービーを置いて逝きたい、そこまで追いやられたのです。
皆が同じ世界で生きていると思わないでほしい。
命からがら現場についた僕の役割は特機部隊、飛び道具部隊(部隊総員2名)でした。まさに文字通り飛び道具:ドローンを使ったり、ワイヤーカムなるものを使ったりとあまり経験のない撮影を行いました。
ただ四六時中やっていたわけではありません。ドローンのバッテリーは正味もって4分程度ですし、ワイヤーカムもそこまでたやすく運用できるものではなく、本番中のほとんどをのんびり涼しい室内で過ごしていたのですが、なぜか死ぬほど疲れたわけです。どうしてかと思うとその撮影日まで7月後半からのあの酷暑にやられ室内でしか過ごしておらず、その日いきなり最高に日焼けをしてしまったからでした。
これには白豚の僕は驚きでした。あまり屋外にいた記憶がないのに訳がわからないレベルの疲労。台風が過ぎ去った直後で風はあったものの、痛いほどの日差しの前に白豚の僕はおとなしくチャーシューになるしかなかったのです。
痛み・疲労はその後も続きます。
田舎から無事、大都会”オオサカ”へ帰還した僕は休む間もなく、自分主導の映像の制作に取り掛かります。
こちらは4年間ずっと一緒にいたはずなのに、4年目にして初めてやっと仲良くなれた同期を主役に据えた短編であります。
内容としては十八番の”うんこ”モノで、いや決してスカトロなどというヤラシイものではなく(一度上映会のアンケートでガチのスカトロモノの監督作品を見るように勧められたのは記憶に新しい)、これまた十八番中の十八番でありますツイツターで話題になったネタを基に、いやいや丸パクリしたものであります。
なぜか今までにないほど入念に絵コンテや撮影スケジュールを組み立てたおかげか予想以上に、問題がなさすぎるほど撮影は順調に進み、我々は時間を持て余したため、4年間のわだかまりを解消すべく仲良く飲みに行くことにしました。
”何”貴族?”何”二郎?いやいや、最近頓に流行りだした”サイゼリア”へ参りました。会話は恐ろしく弾み、ワインも紅白歌合戦かの如く赤・白乱れお互い飲み交わしました。
『明日も撮影だし、そろそろ帰るか』、そんなときでした。あまりに順調に行き過ぎた日中の代償は、やはり必要だったのです。
端的に申しましょう。うんこを漏らしました。
決して僕がうんこを漏らすことが珍しいわけではない、というと来年以降社会的身分がどうこう以前にもうすでに社会的身分は地についているようなものですが、実際僕はこの4年間でうんこを漏らしたことは2度ほどあるのです。全て異様な疲労後の飲酒が原因なように思いますが、この時はわけが違いました。
そう、僕はこの時”うんこ”を題材とした映像を作っていたのです。こうなってしまうといくら無神論者とはいえ、トイレの神様の存在を信じざるを得ません。『まだ甘い』『”うんこ”とはこうだ』、神様はそのお怒りを言語なぞ通さず我が身を通じてそう説いてくれたのでしょうか。僕は一人阪急柴島駅の和式トイレで間に合わなかった”彼ら”を見ながらそう思いました。
今思うとやっと仲良くなったのにいきなり性器をカメラの前に晒さされる同期の怒りだったのかもしれませんね。現状彼からはLINEで既読無視されています。
まだまだ撮影は続きます。今度は”うんこ”なぞ消し飛んでしまうような超上品かつ繊細な映像の制作に取り掛かりました。
こう、連日の休み無しの撮影で、しかも180度などでは到底収まりのつかないテーマの違う撮影にも柔軟に対応していけるあたり4年目なのかな?と若干の自画自賛を送りつつ、こちらのご紹介に参りたいと思います。
これは、結局またツイツターで話題になった、今度は漫画を原作(ほぼパクリ)とし、なんなら映画祭に出してしまおうかとすら考えて作ったものでした(もちろん出品の際は原作者様から許可を頂く予定です)。
内容としては絵本作家さんのお話で、こちらの出演は後輩の女子2名の方にご協力いただきました。絵本作家の物語ということで、もちろん作家業を執り行うシーンも必要なわけで、ピッタリなロケ地というのが僕の実家以外に思い当たらなかったのです。僕の実家がピッタリという大変世間の認識とずれたことを申しますが、これはもうこう言うしかないためご了承ください。
ここでやっとヘッダーのカメラの話題になるのですが、このヘッダーのカメラは簡単に申しますと、彼一人ではそこまでキレイには撮れないものの、秘めたポテンシャルを引き出すアイテムを使うと、そのポテンシャルは遺憾なく発揮され、そこそこ恐ろしくキレイな映像がいとも簡単に撮れてしまうという代物なのであります。
僕自身も正直な所詳しくはわからないのですが(半分くらいはプラシーボ効果でしょうが)、とてもキレイに撮れているようにみえます。いかがですか?
この画像を出すと、この撮影地がどこで、この映画をどこの映画祭にだそうかバレバレな気もしますが、あなたのその考えはなんら間違っていないと思います。ただ一つ言いたいのはこのカット、あまりに映画らしさに溢れていませんか?
先ほどから映像と言ったり、映画と言ったり、酔と眠気に挟まれながら書いているのが丸わかりですが、僕はだいたい自称”映画”を作っています。学術的な映画の定義を詳しく知らないですが、僕は普段映画を作っています。4年目ともなり製作数もある程度を数えりる程になりましたが、それら全てに致命的な欠点があると思っており、それは「映画を通じて言いたいことがさしてない」のです。「さして」どころではないかもしれません、「全く」ないのかもしれません。
世に名だたる名画をつくった世にも有名な映画監督の映画には間違いなく「言いたいこと」があると僕は思っています。それが見た人すべてに言いたかったまま伝わるかどうかはさておき、それにしてもなんらかのメッセージ性があると思っています。
僕の映画にはそれがなく、映画どころかありとあらゆることに対して言いたいことなぞないのです。それはここまでこの記事を読んでくださった方もよくおわかりでしょう。あるとすればうんこを漏らしたことくらいです。
だからこそ僕は虎の威を借る狐が如く、ツイッターでバズった話を基に映画を作ることが多いのです。要は他人を被って自分を他人のように映像にするのです。
もちろん、自分で1から考えたものも中にはあります。その時はもう恐ろしく悩みながらプレプロ・撮影と進み、1泊2日の撮影スケジュールで泊まらせてもらった先輩の家で辛すぎて泣いてしまうなど、すでに社会的ドロップアウト勢いを感じる映画製作となってしまいました。
僕はそこまで辛い思いをして映像を作りたいとは思わないし、いまや世に溢れかえっている映像の全てに巨匠が送るようなメッセージ性があると僕には一切考えられません。し、普段見ている映像ってそんなんばっかりじゃないですか?口半開きで言われたまんまでしか理解できない、映像に含みとか余白とかそんなのミリもないようなバカ向けコンテンツしか消費してなくないですか?
オメーがバカだからだよって話かもしれませんけど
それが喜ばれる世の中、じゃあもうとりあえずそれでよくないですか?
この前も世間で話題のパトロンすらいる学生さんが作った映画みてきましたけど、結局金とマンパワーで殴りまくったものだったし、純粋にアレくらいのものを作れる実行力みたいなものはとてもすごいなと思いましたけど、
というよくわからん自己擁護の塊で僕は自分で映画を作っています。映画の積み上げてきたものに鼻糞なすりつけたみたいな暴論でしたが、逆に言えばそんなやつでも映画と名乗れる映像を作れる世の中なのです。きっと。
着地点を決めていないもんでわけわからん感じになってきましたが、まだもう一つ映画の制作に関わっています。
こちらはそこまで誰も目立って口外してないので詳しくは控えますが、ちゃんとした原作があり、それを基に後輩さんが脚本化し監督を務めるはずが、それを絵コンテ担当などと言い実質的に監督権を奪い取って作っている映画です。この写真で奥に明らかに異質な何かがありますが、拡大したものがこちらです。
LEDの3,000円くらいのやっすいちゃっちい照明器具を3つ養生テープで繋ぎ合わせ、これまた適当なスタンドに無理やり載せた僕の考えた最強の照明器具です。正直思っていた効果は半分くらいしか得られていない気がします。
ほかにもスライダーをかなり久々に引っ張り出したりとか、スマホを二台使って遠隔操作しながら撮影をするなど、やりたい放題の映画であります。乞うご期待!と、編集前どころか、いまだに撮影中ですが、僕はあえてそう言っておきましょう。
一番最初の兵庫のものはいつ公開になるかわかりませんが、その他の映画3本については11月頭に公開予定です。決まり次第またどこかでお知らせできると思います。
では、また。