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彼氏が人生でいちばん愛した人が私じゃなくてもいい。

彼氏のインスタには、元カノと思しき方とお出かけした投稿が残っている。

「なにそれあり得ない、さっさと消させなよお。」

それを話したら、幼稚園からの幼馴染は、旨辛チキンを頬張りながらそう言った。

確かに、いま彼女がいながら元カノ(と思しき方)との投稿を残しておくというのは、あまり女子ウケのいいもんじゃない。幼馴染の反応も至って自然なものだと思う。

でも、私は、それを嫌だとかだから消してほしいとか思ったことはない。今後も、その件について彼氏に問いただすことはないと思う。

彼氏は結構うっかりで雑なところがあるから、自分がした投稿を忘れているだけの可能性もあるし、いま彼女がいるからといってあえて元カノとの思い出を消す必要はないと思っているのかもしれない。

私は、彼氏と別れたら彼氏関連の投稿やプライベートの写真も消すだろうけど。

思い出の保管期限、方法は人それぞれ。私は彼氏の価値観を尊重したいと素直に思う。

それに、もしかしたら消したくない思い出なのかもしれないから。

彼氏の思い出は彼氏のものだ。私のものじゃない。

彼氏の大切な思い出に、土足で踏み込むべきでない。まして、一方的に「消して!」とせまるなんて絶対にしたくないし、されたくもない。

むしろ、元恋人との思い出や記録を大切にしている彼氏のことを尊敬する。私は、彼氏と別れたら思い出したくもなくなって、思い出して苦しくなるのを恐れて、彼氏の痕跡ごと消してしまいたくなるだろうから。

もう戻れない記憶に目を背けず大切にできる人は、強い人だと思う。


まあ、ただ消すのを忘れているだけなら、私がここでこんなことを言っていても仕方ないんだろうけど(笑)

彼氏と付き合っていて、思う。

彼氏が人生でいちばん愛した人が、私じゃなくてもいい。

「今」私を好いてくれて、求めてくれて、一緒にいたいと思ってくれる。

その事実に感謝して、私も彼氏を精一杯大切にしたい。

たまに自分の感情や愛情を際限なく求める気持ちに負けて大切にしきれないことがあるけど、これからもあるかもしれないけど、

与えることを厭わない強い人間になりたいと思うのだ。


そんな今日は彼氏の誕生日。

会うことは叶わないから、日付が変わるその瞬間に長文のメッセージを送った。

一緒にいると楽しくて幸せだということ。喧嘩したりすれ違ったりしてもふたりで乗り越えていきたいと思っていること。いろんな側面を尊敬していること。そばにいてくれてありがとうと思っていること。本当に大好きだということ。

来年も再来年もそのまた来年も、お祝いできますように。












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