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オーストラリアの宿がパリピだった

オーストラリアに出発する羽田の空港で、急遽取らなくては行けなくなり、あまり深く考えずに取った宿だった。

携帯に載ってある住所を、MAPに連動させるも上手くいかず、街の人に道を教えてもらいなんとか宿に到着。

ドアを開けると、なにやら派手な音楽が聞こえてくる。

受付の人も、ガムを噛んでいたり帽子を後ろに被っていたりしており、良い印象は受けない。

陽キャでパリピなウェイ系といった感じ!
後、アッパー!

海外云々ではなく、僕自身が苦手意識を持っているから多分良い印象では無かったのだと思う。

受付をしている場所から奥の部屋に通じており、そこではビリヤード場や隣にはBARが併設されてる様な場所だった。

アメリカ映画とかに出てくる様な、人が屯している。

そんな印象を僕は抱く。

映画で見る分には良いが、実際見ると性格的に拒否反応が少しばかり出る。

Wi-Fiやチェックインを済ませ、エレベーターに乗り部屋に行く。

部屋のドアを開けると、部屋は散らかっており、3台の2段ベッドがある。

そんな一部屋。

3人の男性の同居人が僕を見る。

「 yeah,welcome」
みたいな事を言っていたと思う。

僕も
「Hi」
くらいの事は返す。

そこ部屋の長みたいな奴が、ベッドからムクっと起き上がり、僕に色々と質問をしてくる。

僕は英語ができないので、簡単な自己紹介くらいで済ます。

ただ何となくその外国人が、この中で権力を持ってる感じなのかなぁくらいは感じる。

質問内容などはほぼ分からなかったが、マウント取ってきてるなぁといった印象。

会話もそこそこに、僕のベッドを指差し、僕のベッドが決まる。

上側だ!

そこら辺から徐々に状況を把握していく、6つのベッドは全部埋まっており、残り2人はまだ帰ってきていない。
また、おそらくこの部屋に長期滞在している人達だと思われる、日用品や洋服などが乱雑に置かれている。

お世辞にも綺麗とは言えない部屋だ。

ベッドに乗り、身支度をしていると、部屋のドアがガチャっと開く。

女性の声が聞こえる。

部屋に入る。

ドアを閉める。

僕に挨拶をする。

部屋の連中と何やら会話している。

僕の下のベッドに腰掛ける。

・・・

え!?

相部屋??マジか!!!

6人中の2人は女性だった!

初めての相部屋経験だったので、少しドキドキする。

ベッド揺らしすぎると、悪口言われるのかなぁ
ベッドから服を吊り下げるハンガーの場所はここで大丈夫かなぁ

みたいな、男同士の時にはあまり考えない様な事が、頭を過ぎる。

しかもまた、気の強そうなブロンド美女だった。

嬉しさの反面、奇妙な怖さも同時に覚える。

「飲みに行こうぜ!」
とか言われたら、どう対処しようかな

など、特に考えなくていい様な事も考え出す。

そして、夕食の為に街をブラブラする。

食事を済ませホテルに帰り、部屋に戻ると

誰もいない・・

と思いきや1人男性がベッドで寝ている。

さっきのパリピの連中はいないが、多分この人は一人で宿泊している人だろうと思い、少し身近に感じる。

ただ寝ているので、ソッとしておく。

部屋を見渡すと、やはり汚い!

するとあるものを見つける。

そう下着だ!

女性用の下着が脱ぎ捨ててある!!

多分ブロンド美女の使用済みのやつだ!!!

少し興奮したのは、ここだけの話。

パリピなホテルで少し気持ちは落ち込んでいたが、

まぁ、うん・・、±0かな・・

そんなこんなで、僕もベッドで横になって携帯を見ていると

〝ウゥーーン、ウゥーーン〟

サイレンが鳴り出す。

この時点で僕の中では2通りの考えが頭をよぎる。

①ダッシュで逃げる
②様子を見る

・もう一人の子はまだベッドで寝ているし、廊下の方は特に騒いでる様子もなかった。

・また、勢いよく飛び出しても英語が分からないので、状況が掴めないと思った。

・さらに、このホテルの治安の悪さから、誰かの悪戯の線もある

と考え、②を選択する。

寝ていた男性が起き上がる。

「what's happen?」

知るかよ!と思ったので、
「I don't know」

男性はまた寝る・・

何これ?って感じ!

結局何事もなく、その日は終わり、
2日目も無事宿泊できた。

なぜ宿泊するのにドキドキしなくてはいけないのか!

そんなオーストラリアのパリピな宿の話

タロ(ブロンド美女と付き合いたい)

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