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荻上チキさん『宗教二世』当事者1,131人への実態調査』を見て感想

創価学会3世・30代女性・今は非活動です。アンケートを見ながら、私自身が過去に傷ついたこと苦しかったことが思いだされて具合が悪くなり、数時間ほど寝込んでしまいました…(どれだけメンタル豆腐なんだろう)。一旦落ち着いたので、ひととおりアンケートを読んで感じたことを書きます。


以下、政治家やすべての大人に対して伝えたいこと


宗教を信じて入信することも、退会することも、ひとりひとり自由であるべきだと思います。宗教を信じてない方に対しては、差別や偏見で人を傷つけたり、人生の選択肢を狭めるようなことをしてはいけないと思います。

生まれた環境によって自分の自由が奪われてしまう宗教2世がいるのは確かです。このアンケートの自由欄を見て「家族の中だけの問題ではなく、政治や法律で守らないといけない子供の人権がある」と改めて思いました。

たまたま生まれてきた家庭環境によって、宗教によって、自身の考え方や生き方を制限しないでほしいと強く思っています。

政治家の方、こども家庭庁の方、宗教内部の方に向けて

『宗教2世が子供でも安全に宗教から距離を取れる方法』『疑問や不安に思うことを相談できる外部の相談窓口を作ること』『安全に退会ができること』を、約束してほしい、考えてほしいと思っています。子供の人権を守れる社会であってほしいです。

これについては、また議員さん宛にメールや手紙を出そうと思っています。


以下、創価学会3世としての個人的な感想

チキさん、ラボの関係者のみなさん、TBSさん、記者会見を記事にしてくれた報道の方すべてにありがとう〜(泣)と思いました。
荻上チキさんのラジオをたまに聴いていたので、さらに嬉しかったです。

話題になってるとはいえ、「生まれながらに宗教に苦しんだことのない人にはわからないだろうな。宗教なんてできれば関わりたくないと思っているひとばかりだろう」と思っていたので、今回アンケートでここまで宗教2世について掘り下げてくれたのは本当に嬉しかったです。

アンケートを読んでいて、特にフリー記述欄を読んで愕然としました。エホバ、旧統一教会、キリスト系の考え方がひどい人権侵害をしていると正直思いました。創価学会でまだよかったと正直思いました。

以下フリー記述欄にあった『女性はスカートを履かねばならない、男性をたてないといけない、女はだまっていろ、学校で学んだことは間違っている、LGBTは病気だ、同性愛は罪である、体罰があった』、、、こんなことを家族やまわりの大人たちに言われて育ってしまったらと思うとぞっとします。社会人として自立した生活はなかったと思います。信じられないです。

親もきっと何か苦しいことがあったから、宗教に心を寄せていくしか生きる道がなかったのかなとも思いました。原因がなんであれ、生きることが苦しいと思っている人を、社会的に救うことができない世の中全体に責任があるのではないかなと思います。これはやっぱり家族だけの問題ではないです。

フリー記述欄には『信仰してよかった。』という肯定的なかたの意見も少しですがありました。こういった方がいるということも受け止けとめなければと思いました。自分の子供時代が辛かったとはいえ、『宗教=悪』という考え方にいつの間か偏ってしまってはいけないと思いはっとさせられました。旧統一教会の事件で、自分の辛かった体験と重ねてしまい、怒りや悲しみを重ねすぎていた部分が大いにあると思いました。2世の方は、どこかで中立の立場になって、線引きして考えていかないと、慎重に考えていけないことでもあると思いました。

以下資料です。

アンケート結果URLは↓こちらです。


「宗教2世」をめぐる大規模調査で見えたこと|社会調査支援機構チキラボが「宗教2世」当事者の実態調査を発表。1131人の回答分析から見えてきたことは何か|ゲスト:荻上チキ(11/1)#ポリタスTV

https://www.youtube.com/watch?v=UOczJoHUlq0