【Wed.】#8 トドカナイカラ / 平井堅
こんばんは。珠です。
更新がうまくいかず、こんな時間になってしまいました。楽しみにしてくださっていた方、申し訳ありません。
8月2週目、早めのお盆休みに入った方もいらっしゃるのではないでしょうか。
学生さんたちは夏休み真っ最中ですか?
夏バテには気をつけて、限りあるお休みを精一杯休み尽くしてくださいね。
夏だからなにか外でアクティブに動かなきゃいけないなんてルールはありませんから、涼しい部屋でのんびり窓の外を見るのもまた、「良い夏」です。
(ただ20代半ばで、外でアクティブに動くのが本当に嫌になりましたので。元気なうちに、動き回るのもオススメです…よ…)
夏はお祭りも多いですよね。
私も先日外を歩いていたら、浴衣姿の人達とすれ違い、夏だなあと。その日は近くで花火大会でした。
浴衣姿の人は男性でも女性でも素敵だなと思います。花火大会にキラキラした目で向かう人達を見ると私まで幸せな気持ちになりました。
花火大会にふらっと行ってみると浴衣姿の人がたくさん。高校生くらいかな?と思う見た目のカップルを見ていたら甘酸っぱい気持ちがよみがえってきたので、今日は平井堅さんのトドカナイカラをご紹介します。
今日ご紹介するのはラブソング、なので深く考察すると言うよりは、ほかの様々な曲と関連付けてお話していきます。
トドカナイカラ / 平井堅
昨日より君が好きなのに
昨日みたいに上手く出来ない
二人がはしゃいだ言葉は
あっという間に忘れてしまった
並んで座ったベンチで
手をつなごうか迷った
何故か君にだけ僕が伝わらない
それだけ分かった
捨てる様に日々を生きてきたけど
君は僕を
まともな怖がりに変えてしまった
毎日君を抱きしめても
どんなに強く抱きしめても
0.1mmの不安が挟まったまま
毎日君に恋するため
毎日君を抱きしめよう
忘れるから
移ろうから
届かないから
大好きと笑って欲しい
大きなモールで一人きり
流れてく人を見ている
君の声を思い出せば
あの時に戻れる気がした
僕だらけの日々を生きてきたけど
君を見つけ
君を失うのがただ怖いんだ
毎日君と話をして
時々君は黙り込んで
0.1gの孤独 分け合ったまま
毎日君を愛するため
毎日僕は君を騙す
溢れそうな胸の内を
閉じ込めたまま
大好きを抱えて歩く
キレイと言った夕焼けを
慌てて僕は探すけれど
0.1秒の遅さで色を変える
毎日君を抱きしめても
どんなに強く抱きしめても
0.1mmの不安が挟まったまま
毎日君に恋するため
毎日君を抱きしめよう
忘れるから 移ろうから
届かないから
大好きさ 笑って欲しい
作詞・作曲:平井堅
素直で可愛らしい歌詞の中に、不安や無常な人の気持ちといった現実を混ぜ込んだ、リアルな曲です。
歌い出しのの「昨日より君が好きなのに 昨日みたいに上手く出来ない」と同じような感覚は、同じ平井堅さんの曲である「君の好きなとこ」でも歌詞に登場します。「思いが募るほどに直接顔見ては言えない」という部分です。
好きで好きでたまらない相手にこそ気持ちを伝えるのが恥ずかしかったり、伝えきれないなと悶々とするという感情でしょうか。
私は、恋人でも友人でも、家族でも、先輩でも後輩でも、好きだなと思う相手にはストレートに愛情表現をするタイプなので、「伝えるのが恥ずかしい」感覚はあまり分からないのですが、「伝えきれていないな」とは日々感じています。相手と会える時間の中で精一杯の好きを伝えていきたいですね。
「捨てるように日々を生きてきたけど 君は僕をまともな怖がりに変えてしまった」
この歌詞は、この曲中で一番好きな部分です。
好きだと思う相手ができる前はなんとなく過ぎていた一日も、有限な時間でその人と少しでも思い出を共有したいという気持ちに変わっていく様子が、この短い文から伝わってきますね。
以前、「冬めく」という記事を書きました。その中に、この感覚と同じようなものを書いておりますので、お時間のある方はぜひご一読ください。
好きな人が出来ることって幸せな事だし、嬉しいことだけれど、同時に失うのが怖いと思ってしまって苦しくなることもあります。
色んな曲でこの感情はたくさんの言葉を使って、違うアプローチで表現されています。
RADWIMPSの「鋼の羽根」では、「一人だけで生きていける強さを早く手に入れる訓練の最中にあなたは 物音ひとつなく現れて 今までの成果台無しにした」と、愛することで強くなると同時に弱くなっていく、弱さが露出していく、自分の弱さに気づいていく様が歌われています。
wacciの「感情」は、「あの日手に入れたかった恋は身を投げても守りたい愛に変わったんだ 」と、失いたくない気持ちが「強さ」として現れている歌詞があります。
恋は相手のことを知っていくだけでなく、自分の知らなかった自分にも気づいていくものなのかなと感じさせられますね。
でもそんな自分すらも好きになれるのが、「良い恋」だと私は思っています。
また、この曲で印象的なのは「毎日君に恋するため毎日君を抱きしめよう」というところです。人の気持ちも時間と同様に永遠ではないことを分かった上で、それでも目の前の人を好きでいたいと思う、それって本当に素敵だなと。
この恋にいつか終わりが来てしまっても、こんな風に想い、想われていた2人ならその恋を「良い恋」だと振り返れるのではないでしょうか。そんな恋をしてみたいものですね。
人の気持ちってなぜ移ろうのか…悲しくなることもあります。
でも、「移ろってもなお好きな人」は必ずこの先出会えると信じていますし、移ろっても好きなのは、気持ちが移ろっても好きでいるための努力をしたくなる人でもあると思うのです。
私は誰かにとってそんな人になりたいし、そんな人ができた時努力をいとわない人になりたいと思っています。
夏の夜ってなんか、恋をしていなくても恋をしているような気持ちになりますね。
湿気がすごいし、雨も激しい日々が続きます。
ご自愛ください。
最後まで読んでくださってありがとうございました。
素敵なヘッダー画像をお借りしました。ありがとうございます。