【Wed.】#7 人生は夢だらけ / 椎名林檎
こんばんは、珠です。
8月に入りましたね。
また「危険な暑さ」と言われる日々が続いていますが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか。
私は先日コロナ陽性と診断され、10日間自宅におりましたが、会社に復帰したところです。
久々のパソコン、頭が痛いなぁと思いながら帰宅しました。10日触らないだけでも、だいぶダメージが大きい…。部署異動してからというもの、一日中パソコンと向き合う仕事って私には向かないよなあなんて毎日のように思います。
さて、今日の1曲は、椎名林檎さんの「人生は夢だらけ」。
うだるような暑さの中でも、負けずに会社や学校に行っている方、そして1年も折り返し地点をすぎ早いもので後半戦…なんとなく不完全燃焼だな…と感じている方にも聴いていただきたいです。
それでは、歌詞をご紹介します。
人生は夢だらけ / 椎名林檎
大人になってまで胸を焦がして
時めいたり傷ついたり慌ててばっかり
この世にあって欲しい物を作るよ
小さくて慎ましくて無くなる瞬間
こんな時代じゃあ
手間暇掛けようが掛けなかろうが
終いには一緒くた
きっと違いのわかる人は居ます
そう信じて丁寧に拵えて居ましょう
あの人に愛して貰えない今日を
正面切って進もうにも難しいがしかし
実感したいです
喉元過ぎればほら酸いも甘いも
どっちもおいしいと
これが人生 私の人生 鱈腹味わいたい
誰かを愛したい 私の自由
この人生は夢だらけ
この世にあって欲しい物があるよ
大きくて勇ましくて動かない永遠
こんな時代じゃあそりゃ新しいかろう
良かろうだろうが古いものは尊い
ずっと自然に年を取りたいです
そう貴方のように居たいです富士山
二度と会えない人の幸せなんて
遠くから願おうにも洒落臭いがしかし
痛感したいです
近寄れば悲しく離れれば楽しく見えてくるでしょう
それは人生 私の人生 誰の物でもない
奪われるものか 私は自由
この人生は夢だらけ
作詞・作曲:椎名林檎
この曲を私が初めて聴いたのは、CMで高畑充希さんが歌われていたバージョンです。
てっきりCM曲なのだと思っていたのですが、とても素敵な曲だなと検索してみたところ、この曲に出会い、椎名林檎さんの曲だと知りました。
この曲はタイトルの「人生は夢だらけ」という明るくて幸せな雰囲気とは裏腹に、歌詞は現実味を帯びていて、誰もが描く「夢」のイメージとは言い難い部分もあります。
小さい頃は(本当に小さい頃です、3歳とか)、お姫様になって、誰かの唯一無二になって愛されて、ドレスを着て…なんて夢見たものですが、当時の私に今の私なんか見せられたものではありません(笑)誰もがそうとは限りませんが、小さい頃憧れたいわゆる「ファンタジーな夢」を叶えている人は多くないのではないでしょうか。
それでもなお人生は「夢だらけ」だと歌う、この曲の歌詞が私にささりました。
大人になっても、小さい頃の夢が叶わなくても、「夢」の溢れた人生は素晴らしいのだと教えてくれます。
記事の前半で、毎日頑張っている方、そして不完全燃焼を感じている方に聴いていただきたいとお話しました。
毎日頑張っている中で、ふと立ち止まった時、この曲の歌詞の中にある「手間暇掛けようが掛けなかろうが終いには一緒くた」なんじゃないか…と思う方もいらっしゃるかと思います。
頑張っている方、そして今の自分に不完全燃焼を感じている方は、「手間暇かけること」を当たり前にできる方なんだと、私は思います。
立ち止まった時、手間暇掛けていない人を見た時、「手間暇を掛ける」自分の当たり前が意味を持つ時って来るのかな…と思ったり、一緒くたにされるくらいならもっともっと頑張らなくちゃと思ったり…。
自分の「当たり前」を疑えるのは素晴らしいことです。それが真面目な方ほど自分の首を絞めてしまうことがありますよね。
でもきっと「違いのわかる人はいます」。
この曲はそれを教えてくれています。
皆さんにとっての当たり前が、誰かにとってはめちゃくちゃかっこいいこと。
だから、頑張っている中で、自分はまだまだ…と思うこともとても素敵ですが、どうか皆さんにとっての「当たり前」を積み重ねて欲しいです。それがいつか違いのわかる人に見つけられる日が必ず来るから。
後半の歌詞、「近寄れば悲しく離れれば楽しく見えてくるでしょう」も、今まで書いたところに通ずる部分があると思います。
離れてみている人にとっては、いくら私たちが頑張ろうと、楽しそうだな〜楽してるな〜としか見えない。でも、近くで見てくれている人は、悲しさも苦しさもきっと見てくれています。悲しさや苦しさじゃなくても、より深く、味のある部分を分かってくれるんですよね。
私の大好きな「耳をすませば」のバロンのセリフに「恐れることはない。遠いものは大きく、近いものは小さく見えるだけのこと。」というものがあります。
遠いものは、大きくて素敵に見える、楽しそうに見えるかもしれない。近いものは小さくて、ちっぽけで価値がないように見えるかもしれない、でも近いものにこそ本質が隠れているんだよなと思います。
このセリフと歌詞は、表現の仕方もニュアンスも違えど、同じ意味が込められているように思えます。
仕事に行きたくないな〜って日に私はこの「人生は夢だらけ」を聴いています。
そしてなんとなく、今までの自分を振り返ったりします。
高校時代、野球部のマネージャーをしていた私ですが、以前記事でお話した通り、いいマネージャーではなかったかもしれません。でも、私にとって当たり前の仕事をしていたとき、当時の監督から「お前は、よく働くな」と声をかけていただいたことがありました。監督の何気ない一言は、昨日の事のようにまだ私の頭に響いています。思わず泣きそうになったことも、大事な思い出です。
監督に会いたいと、よく思います。
ひねくれ者なので、何度か咀嚼しないと歌詞を受け入れられないことも多い私ですが、あの経験のおかげで、この曲は「その通りだよな」と受け取ることが出来ました。
正直今の仕事は、私に向いていないけれど、このまま仕事を続けたとしても、転職したとしても、今の仕事を丁寧にするのか、適当にするのかではこの先見える景色が全然違うんだろうなとも感じています。
目の前にあるタスクの完成度の違いをわかる人も、もちろんいますが、きっと「そのタスクをいかに丁寧にこなしてきた人なのか」と、人間性の違いをわかる人だってきっといます。
だから、私も「違いのわかる人」を目指しながら、「違いのわかる人」に見抜いて貰えるような毎日を過ごしたいと思っています。
今日は自分の経験を振り返りながら、椎名林檎さんの「人生は夢だらけ」をご紹介しました。
椎名林檎さん、実は最近好きになったばかりなんです。曲調が難しかったり、妖艶だったりと、子供な私には手の届かない曲…と感じていたので、あまり聴いたことがなかったのですが、少し歳を重ねて聴くと日々の生活の中に溶け込む「非日常的な感情」を感じられるかっこいい曲だ!と思うようになりました。
今まで聴かなかったぶん、たくさん聴こう。
この曲からディズニープリンセスのような雰囲気を感じる方はいますか?私は少しそんな雰囲気を感じています。これについても今度記事にしたいと思いますので、ぜひご覧ください。
本日も最後まで読んでくださってありがとうございました。
暑さと湿気が猛威を奮っています。
どうかお体を大切になさってくださいね。
1週間も折り返しです、明日からも丁寧に拵えていきましょう。おやすみなさい。