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【Sun.】#73 「ありがとう」に動く心を考えてみた ②
こんばんは、珠です。
バレンタインが終わりましたね。チョコレートが大好きなので、終わってしまうのが少し寂しかったです。
さて、先日から「ありがとう」という言葉とそれに動く心を考えていくという記事を書いています。①では、「ありがとう」という言葉の意味や、それを発するタイミングについて整理しました。②・③では、実際に「ありがとう」という歌詞が入っている曲をいくつか例にして、「ありがとう」という言葉がどんなタイミングで、どんな風景に溶け込んで、どんな心の動きがあるのかを考えてみたいと思います。
「ありがとう」が明るく捉えられている曲①
・ありがとう / いきものがかり
・ありがとう / SUPER BEAVER
・家族になろうよ / 福山雅治
この3曲の共通点として私が捉えたのは、
・「ありがとう」を言う側の目線の曲であること
・相手が単数で目の前にいる描写である(明確な相手が現在も存在している)こと
です。
歌詞をそれぞれ紹介します。
ありがとうって言葉をいま
あなたに伝えるから
だけどね 言わなきゃね 死んじゃうから僕らは
ありがとね 愛してる
それでも隣で笑ってくれて
選んでくれてありがとう
いきものがかりの「ありがとう」と福山雅治さんの「家族になろうよ」は、いずれもウェディングソングとして知られている曲ですね。
交際を経て、人生のパートナーとして歩んでいくことを決めた、決めてくれた相手への感謝を伝え、これからの日々を思い描く素敵な歌詞の中に「ありがとう」があります。
SUPER BEAVERの「ありがとう」は(色々な解釈が出来ると思いますが)、SUPER BEAVERのファンへの気持ちや、聴く側に置き換えると日々お世話になっている方やそばにいてくれる人への感謝が込められ、今言いたいことはすぐ言わないと、気持ちも命も期限付きでいずれなくなってしまうからこそまっすぐに「ありがとう」を伝えている、そんな歌詞になっています。
つまり、この3曲に入っている「ありがとう」は、本来の意味である「感謝」がまっすぐに伝わってきますし、言う側の気持ちも、言われた側の気持ちも晴れやかな状態と解釈しました。
「ありがとう」が明るく捉えられている曲②
・涙そうそう / 夏川りみ
・桜の時 / aiko
この2曲の共通点としては、
・「ありがとう」を言う側の目線の曲であること
・相手が単数で、現在は存在していない・もしくは目の前にいないこと
・人だけではなく、その人との思い出に対しても感謝を表していること
古いアルバムめくり ありがとうってつぶやいた いつもいつも胸の中 励ましてくれる人よ
雨上がりの虹を教えてくれた ありがとう
夏川りみさんの「涙そうそう」は、アルバムをめくって、そこに写っている大切な人を見つけ、今は直接伝えられない「ありがとう」をそっと噛み締めている情景が浮かびます。この曲の後半には「あなたの場所から私が見えたら きっといつか会えると信じ 生きていく」という歌詞があり、亡くなった方を想って作られた曲なのだと想像できます。
aikoさんの「桜の時」は、「ありがとう」を伝えたい相手は現実にはいるけれど、いま目の前にはいないのだと考えました。
この2曲に共通するのは、「ありがとう」を言う側の気持ちが、①の3曲と比べると少し切なくなっている、そしてこれからを見つめている状態だと解釈しました。
今日は、「ありがとう」という言葉に明るい心が付随している曲を集めてみました。
「ありがとう」という言葉を発する機会は多いけれど、その言葉にはたくさんの心が動いているんだと分かりました。
③も少しづつ書き始めています。長くなってしまいましたが、最後まで読んでくださってありがとうございました。おやすみなさい。