両国国技館〜卒業〜これから
1.両国国技館
前の座席の人はスロット演者の動画を見てるな…
コロナ禍になってから初の夜行バスに揺られ大阪から東京へ
マスク着用&最低限の飲食のみというルールが追加されたが、熟睡できない環境と絶妙な狭さは相変わらずで懐かしい
推しの晴れ舞台を観に両国国技館へ向かう
東京女子も初の単独興行だが自分も両国国技館は初だ
個人的メインは天満のどかvs愛野ユキ
姉妹の最初で最後のシングルマッチ
結果はUBV(変型のサイドバスター)で妹愛野ユキの勝利
お姉ちゃん超えを果たしました
正直入場から胸いっぱい、試合映像を見返そうにも感情が溢れ出して中々見ることができないので試合の感想は言い表すことができない
が、
・アニソン界では知らぬ人が居ないangelaさんの歌で入場
・試合前のVを仕事も何回か共演している声優の稲田徹さんがナレーション
アニメ好きな彼女達にとっては何よりのプレゼントだったのではないのだろうか
それも彼女達が東京女子のために尽くし、愛情溢れるお2人の人柄が導いた運命だと思う
試合後にはお2人のサイン会にも参加させてもらう
人気の2人には長蛇の列ができていたが、笑顔で対応してくれた
さすがプロだ
自分は感情を大きく出すのが苦手なのだが、好きな気持ちは人一倍強いつもり
そしてこのサイン会では選手と直接言葉を交わせるのだが、天満のどかが発した言葉で印象的だった言葉
『妹のことよろしくね』
(それ妹の結婚相手に言うやつやん…とも思いましたが笑)
SNSを拝見していても感じていたが、
団体や自分以外の選手に視線を向けさせ、天満のどかという存在が居なくなっても東京女子を応援して欲しいと汲み取れる発言が非常に多く感じる
もちろん6年ほど所属していれば団体に対して不平不満の1つや2つあるだろうが、去る団体を良く言わない選手が多い中非常に素晴らしい言動だと思う
他の選手からの天満のどか評でよく目にするのが
不器用だけど、気遣いや思いやりに溢れている
他人の幸せを1番に考えている
という言葉
そんな献身的な彼女の人柄も魅力だからこそ自分も彼女を推しているし、多くの選手やファンから愛される存在になっているのだろう
やはり天満のどかという存在を推せて良かったという気持ちを噛み締め、雨が降る中両国国技館を後にした
卒業まであと1試合…
門出を応援したい気持ちと寂しい気持ちが交錯する中その日を迎える
2.卒業
2022年3月26日
ついに天満のどか卒業興行だが、全くもって実感がない
東京女子を生観戦するのは4度目だがいつも通りの雰囲気
あるとすればプロレスでは初使用となる会場というところか
そしてあっという間に迎えるメインイベント
爆れつシスターズ(天満のどか.愛野ユキ組)対
山下美優.中島翔子組
対戦相手の2人もどこか涙を堪えている様子
卒業発表から卒業まで期間があった分、普段通り試合を行い愛情たっぷりな姿が逆に実感が湧かないままこの瞬間を迎えたのではないだろうか
まだ体調的に試合もできるし、選手や団体と揉めて辞める訳でもない
我々ファンにも卒業までの期間でも普段通りの天満のどかに映ってたし全く実感が湧かない
メインイベントや引退セレモニーの結果や内容の感想はとてつもなく長くなるので1部分だけ
引退セレモニーのマイクの中で亡くなったお爺さんや身近なファンの方の話をしていた
自分も祖父を17歳の時に亡くしている
所謂昭和の頑固野郎って感じで口うるさいしよく怒るしでハッキリ言って嫌いだった
でも自分にとっては替えのきかない祖父という存在完全な反抗期時代で感謝の気持ちを全く伝えずお世話も充分にしなかった
そういう後悔が無いように日々生きて欲しいというマイクはホントに彼女らしいみんなを気遣うマイクでファンだけでなくみんなの胸を打ったのではなかろうか
ここからは勝手な憶測なんだが、彼女はこういう感謝の気持ちを表したり真剣な想いを伝えるのが苦手なのではと思っている
だからこそ笑って卒業したかったのだろうし、みんなにも笑顔で居て欲しいと願っているのでは
そして試合後は恒例の、しかし最後のサイン会
長蛇の列ができており、全ての人を捌き切るには2時間以上かかると思われる
試合やセレモニーでヘトヘトのはずなのに頭が下がる想い
いつも通りニコニコで対応してくれたし、ツイッターのアカウントもどうやら認識してくれていた模様
だが胸がいっぱいになりまともに目を合わせることが出来なかった(泣きそうになる)し、彼女もヘトヘトなのにかなり長い時間話し込んでしまいそうで、最後のサイン会は割とあっさり切り上げた
向こうからすると不気味だったかもしれない
自分から並んでおいて目もまともに合わせないし深くも話し込まないしで…
やっぱ推しの前だと何話して良いか分からずじまいだったな最後まで…
でもお会いできただけでも幸せだし不満は全く無い
余計なこと言いがちな性格なんでこれくらいがお相手に不愉快な想いをさせずに済むだろうし
これにて自分の推し事は終了した
先週の両国国技館終わりと同じで、会場外に出ると雨が降っていた
感謝とまだ実感が湧かないフワフワした気持ちで会場を後にした
3.2人の覚悟
天満のどかは年齢は非公表だが、おそらくほぼ同年代の姉妹
趣味やバイト先も同じだったようだし、愛野ユキの進学での上京に合わせて姉天満のどかも上京
そして東京女子プロレスでタッグパートナーとして闘い続けたが、おそらく2人の人生で初めて完全に別々の道を歩み始めることになる
のどかさんが歩む農業の道
『プロレスやりながらできるじゃん』
と周りの選手がよく言うが、それだとどちらも中途半端になることを本人も分かっているのだろう
自分の母方の親戚はブドウ農家である
収穫前のシーズンから休みは実質0日である
台風が直撃すると心配だと言い出しよく畑の様子を見に行っていた
じいちゃんに聞いたことがある
『よくニュースで畑の様子を見に行ってそのまま不幸にも亡くなる方がいらっしゃることは理解しとる
でも畑というのは自分の生活の基盤であり命やけん気になったら見に行くしかないが』
のどかさん自身も親戚の方が既に作物を育てており、その辺りも理解してその道に進むのだろう
プロレスの世界に残ることを選んだユキ選手
爆れつシスターズとしてはタッグベルトを巻いているが、シングルのベルトは挑戦こそしたことあるものの巻いたことは無い
彼女は1度選手としての道を諦め団体のお手伝いやリングアナをしていたが、不屈の精神で再び選手を目指しデビューした経緯がある模様(自分はその時代見てなかったので)
お姉ちゃんと一緒に地元に帰る、他の業界に進む
お姉ちゃんだけでなく親族や会社の方と色々お話しはされたことだと思う
色んな選択肢があったはずだが彼女は東京女子のリングに残る決断をした
卒業記念試合の後、中島翔子の持つシングルベルトに挑戦表明をしチャンピオンも承諾、
2022年4月9日王座戦が決まった
『東京女子を引っ張っていく存在になりたい』
その言葉からはお姉ちゃんに頼ることの無い、立派な1人のプロレスラーとしての覚悟を垣間見た
まるで
『ワタシは大丈夫だから安心して地元で頑張って』と隣にいるお姉ちゃんに伝えるように
王座戦自分は生で見届けることはできないが、画面越しに応援できればと思う
自分は一人っ子なのでこういう兄弟や姉妹の絆に強烈な憧れがある
もちろん良い関係の兄弟姉妹だけでは無いのは承知しているがそれまでも憧れがある
別々の道を歩むこの2人
のどかさんの作った作物を食べながらユキ選手の試合を見る日が来ることを願って…
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