本当か?ウソか?ヴァルモニカシャーク
こっそりypをしているttoです。今回は2024年1月環境で構築したデッキを紹介したいと思います。今期は唐突構築思いついては崩し手を繰り返した結果、2年くらい細々と続いていた毎期CS入賞の記録も途絶えたわけですが、そういった構築を何度かに分けてあげていきたいと思います。
クラーゲンが環境に刺さる??
今季の環境デッキを考えたとき、クラーゲンの効果で水属性に変えることで
① 天盃龍のフィールド魔法の効果は受け付けなくなる
② ローは蘇生しなくなり、結界の対象耐性も消滅する
③ ヒータをリンクしたり、咎姫を蘇生できなくしたりする
というメリットがあり、また同じくランク4には
① 深淵を立てることができれば炎王を拘束できる
② バグースカを立てれば霊獣や烙印を拘束できる
③ ヴェルズビュートでルーンのフギンもろとも盤面を消せる
という強みがあります。
これらに加えて御前試合もクラーゲンが存在する場合、事実上カイザーコロシアムになるというのはクラゲ限定の強みであり、何ならカイザーコロシアムも使えます。
さて、クラゲシャークの基本展開は「レベル4を2枚並べる」だけです。カッターシャークを使えば1枚で2枚分のエクシーズ素材を準備できますが、じゃあカッターシャーク初動でないと成り立たないかと言われたらそういうわけでもなく、特殊召喚できるレベル4水を2枚揃えるだけでも可能です。「手札は消費するものの、相手の誘発がほとんど意味がなくなる」点と「特殊召喚できる水属性レベル4を多く採用することで手札事故が少なくなる」点は評価が高いです。
クラゲシャークは
①カッターシャークなどの1枚初動
②特殊召喚できる水による2枚初動
③アビスシャークや水鏡、エクシーズリモーラなどの上振れ狙いの札
を組み合わせることで手札誘発を貫通しつつエクシーズ体を立てていきます。
「①と③についてはよく知っているけど、②みたいなカードはあるのか?」と疑問に思う人がいるかもしれません。安心してください。水属性レベル4にはサイレントアングラー(2013年登場)の相互互換が延々と出続けており、選り取り見取りです。
マルファ、サーキュラーのような召喚権を使用せずに2枚揃えるカードは登場していません。アングラーを慮ってかもしれませんが、上二つのテーマでエリスやアディオンを採用しないということはないので、別に登場してもよいとは思いますがね。
フルアーマードでワンキル(どんだけEX使うのよ)
ワールドプレミアムパックでアーマードエクシーズが登場し、並行してアーマードエクシーズが多数登場しました。
過程を省きますと、バハムートシャークからアーマートルピート装備のホープレイランサー(打点5000)×2回攻撃+ダークナイトランサー3100でオーバーキルするわけです。昨今は天盃龍が下級棒立ちなどでもホープレイランサーにはバトルフェイズ中の相手モンスター効果を無効化する永続効果を有しており、シンクロ召喚などを封じることができます。
難点としてはエクストラデッキを5枠使うということです。クラゲシャークにとってエクストラデッキはリソースであり、対応力であります。そこを5枠使うというのが非常につらいところです。「2013年のデュエリストパック神代兄弟編でのフルアーマードはモンスターを重ねるだけというメインデッキを圧迫しない代物に作ったのに10年経ってからフルアーマードエクシーズとかいうメインを圧迫するものを作ったのか?」
「RUMのように古いカードを何とかするためにあれこれと新規を出して現代遊戯王でも使えるようにしようとするのはわかるが、現代で現代遊戯王に通用しないカードをだしてあれこれ何とかしようとするために貴重な新規枠を使用しないでほしい」
「フルアーマードエクシーズがサーチしたターンに使えないからホープレイランサーで罠を捨てることをコストにするくらいなら最初から墓地に落とせるようデザインしてくださいな」
「フルアーマードで5枠使いバリアンで5枠使うのは悪い冗談か何か?」
などと思いは募るばかりですが、とは言え、妨害が無ければ戦闘破壊+対象を取らない非破壊絡めてワンショット狙えるのは咎姫ジーランティス同様強力なので採用します。
天魔の聲選姫は水属性レベル4である
ヴァルモニカ新規の天魔の聲選姫はなんと水属性レベル4でした。
ヴァルモニカは
①セレトリーチェ通常召喚からインヴィターレサーチで水属性レベル4を2体揃える1枚初動
②「深淵に潜むもの」効果などでセレトリーチェの相手ターンの回収
③インヴィターレからペンデュラムスケールを揃え、手札の魚族を展開する
④ヴァルモニカPはレフトハンドシャークを手札から捨てることができるため、ライトハンドシャーク通常召喚が初動になる
⑤インヴィターレの「発動できない」制約もクラーゲンやアビスシャーク展開を阻害しない
と言ったシナジーがあります。
ヴァルモニカを単体で考えたとき
・初動が細い(カウンターを集めるのが結構大変)
・エンジンを回すことによるアドバンテージ回復が少し弱い
といった欠点があり、他のペンデュラムテーマと混合すると動きが大回りになってしまい、ヴァルモニカの良さが出ない印象がありました。
その点、シャークとの混合軸はセレトリーチェ、クリスタルシャーク、レフトハンド、ライトハンドをリソースとしてランク4を立て続けるということを目指せると考えました。
構築
前章の最後に述べたようにセレトリーチェとシャークをリソースとしてランク4を立てていきます。
まず悩んだのがヴァルモニカとシャークの比率です。ヴァルモニカPは2種×2枚、フィールド魔法は3枚採用しましたが、これはセレトリーチェを十全に生かそうという目論見でした。ただ、ヴァルモニカPは2+1で良いと思います。
シャークについては展開後のリソースになるライトハンドレフトハンド、クリスタルを1枚ずつ採用し、それらを展開できるカッターとデッドリーフを採用しました。そしてアビスシャーク3枚でそれらを引っ張ってくる動きにしました。
加えて、上で述べたように御前試合やカイザーコロシアムを投入しようと思っていましたが、豪雨の結界像としました。理由はアビスシャークと重ね引きした時に腐らないことや現状水属性テーマは環境に存在せず、虚無の統括者のように使えることを考えていました。
また、手札誘発もレベル4ならペンデュラム召喚が可能なので優先したいと思い、当初はメインにスカルマイスターを採用し、応戦するGをサイドに投入していましたが、炎王を重く見た結果、ムドラとケルドウを採用しました。結果として対センチュリオン戦で2枚見事に引いてしまい、敗着となりました。
現実
・リトルナイトが飛んできてどうしようもない
・スネークアイギミックで永続魔法にされる
・サイドから天盃龍メタの次元障壁が飛んでくる
等があり、なかなかつらい所でした。
初動はそれなりに安定し、クラゲを維持すれば安定して盤面除去はできるものの、現状の水属性エクシーズには餅カエルのような万能妨害や魔法罠に触れるカードが少なく、シャーク関連の新規が悉くモンスターにしか触れない効果だった(101、ヴァリアントシャークランサー、クラーゲン、NASH、ダークナイトランサー)ことのツケがここに出ています。
また、完全な私怨なのですが、次元障壁は制限にしてほしいなと思っています。アニメのキャラクターは一つの召喚方法に依存しているデッキが多く(GXの一部と5Dからゼアル、アークVの大部分)、次元障壁をもろに受けます。多様な召喚方法を使い分けられるOCGテーマに対して後手に回っているような状態になります。
アニメテーマの強化が来ても、障壁超えられず使われないテーマが数多く非常にもったいないことだと思います。
まとめ
勢いで最後まで書いてしまいました。大会の結果は散々でしたが、もう少し調整とプレーの方針が固まったらある程度は戦えるような印象も受けました。よろしければ一回試してみてください。そして改良してもらえればと思います。