竜華と彩りについて-何が来れば竜華は強くなるか
ypのttoです。いつも水属性のデッキについてあれこれ語っています。
今回の話題は竜華です。竜華は海竜族サポートでもあるため、既存の海竜族とどのようなシナジーがあるのかについていろいろ検討していました。
現時点ではデッキの構築に至るのは難しいと考えたのですが、何故か?ということについてあれこれ話していきたいと思います。

ちなみにタイトルにもある彩りですが、彩宝竜に由来したもので、採用に値するくらいのカードパワーはあるものの(ここ重要)、最初の手札5枚にほしくない、引きたくないカードを指す用語です。
筆者が(勝手に)命名しました。
竜華の構築的問題
竜華のキーカードはご存じの通り登竜華転生紋です。デッキの三竜族(海竜、幻竜、恐竜)を除外、サーチ、墓地送りし、光巴がいれば、3体の竜華をリクルート、蘇生、帰還します。

転生紋を発動するにはデッキの中に三竜族が存在する必要があります。デッキに無いと発動すらできません。
そのため構築の段階から竜華あるいはそれ以外の三竜族をデッキに入れる必要があります。
じゃあ1枚入れれば良いのか?というと当然そういうことはありません。
竜族を1枚だけ入れていた場合、そのカードを引いてしまったらデッキの中にはその竜族は存在しないわけで、転生紋は発動できなくなります。
確率的に40枚デッキで1枚入れているカードを初手に引く確率は10%弱程度あります。
極端な話三竜族をそれぞれ1枚ずつ、合計3枚しか入れなかった場合、40枚デッキで3枚入れているカードを1枚以上引く確率の35%くらいで転生紋を発動できなくなります。
結果として三竜族それぞれ2枚程度はデッキに入れる必要があります。この時点でデッキに6枚の彩りがあります。
加えて門を使うとなった場合3枚の彩りが重なります。
彩りが増えるとどうなるか
彩りを増やすと当然引く可能性が高くなります。
例えば40枚デッキで彩りが10枚あった場合
先行では
1枚以上引く確率は78%
2枚以上引く確率は36%
後攻では
1枚以上引く確率は85%
2枚以上引く確率は47%
です。後攻のほうがドローが1枚多いので彩りを引く確率が高くなります。
言い換えると先行の36%の時にセルフ2ハンデス、3枚の手札で戦わなければならなくなります。
後攻はさらに辛くて2回に1回は4枚の手札で相手の展開を止めるか盤面を超える必要があります。
彩りを対策するには
彩りを引く確率を減らす一番簡単な方法はデッキ枚数を増やすことです。
先ほどの例(彩り10枚)で、デッキ枚数を60枚にすれば
先行では
1枚以上引く確率は61%
2枚以上引く確率は19%
後攻では
1枚以上引く確率は68%
2枚以上引く確率は21%
と10-20%近く事故率を減らすことができます。
ただ、これには難点もありデッキ枚数を増やすとサイドチェンジの効果が弱くなります。マッチ戦を主流とする現在のOCGにおいてはこの点が非常に致命的です。
もう一つの方法は彩りの代わりに三竜族の汎用性の高いカードを採用することです。2枚入れるカードのうち1枚を汎用性の高いカードにすれば彩りを減らすことができます。
それができたらやっています。
具体的な汎用性の高いカードですが、まず、海竜族にそんなカードがないことは筆者が誰よりも知っています。恐竜族ではパンクラやドゴラン(壊獣)は汎用性が高いですが、いずれも後手専用の札になります。また、幻竜族にもヴィシュダという展開可能な除去札があります。
ただ、どのカードも現環境で採用されることはないカードパワーのカードです。言い換えるとこれらのカードを採用することにより彩りを減らすことは出来るものの、ほかのデッキの汎用札と比較するとどうしてもカードパワーが弱くなります。
何が竜華の強化になるのか
さて、ここまで読んでいただければ何が竜華の強化になるかはお判りいただけたかと思います。
汎用性の高い三竜族のカードです。
今デッキに入っている竜華をそれぞれ1枚ずつにして汎用性の高い三竜族のカードに置き換えることで、デッキの彩りを3枚、門を入れても6枚まで減らすことができます。
また、転生紋を出張させる構築の場合
海竜族の汎用性の高いカードは恐竜族、幻竜族の強化に
恐竜族の汎用性の高いカードは海竜族、幻竜族の強化に
幻竜族の汎用性の高いカードは海竜族、恐竜族の強化に
つながります。
ただ、コナミもそれは百も承知なはずです。すなわち転生紋の存在のため、三竜族の強化に及び腰になる可能性も懸念されるところです。
終わりに
竜華のデザイン自体は新しい試みであり評価されるところではあります。今後三竜族を順当に強化していければ自然と竜華の評価も高まるのではないかと思います。
最後までお読みいただきありがとうございます。質問や意見等ございましたらお気軽にしていただければと思います。