製品開発を行う入口として競合をよく知ろう|2022博多工業高校×とびゼミコラボ授業③

8月にテスト的な授業を行った博多工業高校とのコラボ授業。インテリア科ビジュアルデザインパートの6人の生徒に対して,彼・彼女たちが販売を目指すブランド「メメント森」の製品開発から販売に至る一連のプロセスをお手伝いすることになりました。

このコラボ授業は,福岡県による「高校生チャレンジ応援プロジェクト」に採択された本プロジェクトを支援することを目的に行われるもの。他の4校が「アントレプレナーシップ」を直接的にテーマにしているのに対し,このコラボ授業では「製品開発と販売戦略の構築」をテーマとして貫くようにしています。

今回はその第1回授業。内容としては,①自分たちが何をやろうとしているのかを言語化する,②競合他社・製品をよく知る,③その製品を手に取る人はどのような人なのかを言語化するという3つ。それをワークショップ形式で実施しました。

大学生には高校生の話の聞き役になってもらうと同時に,高校生と同じように言語化,分析,概念化のプロセスを実践してもらうことにしました。デザイン思考で用いられるような格好いい技法は一切なし。「自分の言葉を吐き出し,整理し,ストーリーを作る」。ただそれだけ。が,これが高校生にとっても,大学生にとっても良いワークになったようです。

次回は10月に実施。10月は今回の授業を受けて,今度は自分たちがやろうとしていることを言語化,概念化,そして製品コンセプトに落とし込むという作業を行います。こっちの方がはるかに難しいので,どんなことになるのでしょうか。高校生には課題として福岡発のスタートアップニューワールドさんによるECサイト「CRAFT STORE」(https://www.craft-store.jp/)をよく見て,自分たちがどういう売り方をしたいのか,その売り方をするにはどんな要素から構成されているのか,今回のワークショップからの学びを活かして検討するようにしています。学生とともにしっかりと計画を練って臨むことにします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?