ECの正しい帰結、みたいな話
お疲れ様です。
今日はニッチな話を書きます。
僕は2007年ごろから、ホビー業界をはじめ、総合通販、季節商材、ガジェットなどの業界でECのお仕事をしてきた人です。
もちろん今もECに関わってるんですが、最近、タイトルのようなことを考えるのです。
あ、ECに関して書いた記事をお読みくだされば、僕の「EC」に対するスタンスはお分かりいただけるかと思います。
上記の記事を超要約すると、小手先テクニックもおろそかにできないけど、物流が根本だよ~土台だよ~って話です。
あとこれ↓
これは、転売転売っていうけど、結局は価値観や価値基準の違いだね~って話です。(再掲にあたって読み直してみましたが、うん、中立の立場で冷静によく書けていますが、なにぶん一般向けではないからぜんぜん面白くないwwwまた転売に関する記事を書いて、被害者と悪質な転売ヤーを減らせるよう努めます)
さて、タイトルで書いた「帰結」とは、「やらかく」書くなら「やっぱそうだよね」です。
通販業界、昔から色々と光と影がございました。
銀行振込などの決済だけすませて商品送らない詐欺とか、
逆に注文してないのに代引きで商品を送りつける送りつけ詐欺とか。
悪質な商品を平気で並べるリテラシーの低い店舗とか。
お金をもらってサクラレビューを書かせるとか。
サクラレビューはほんとにあるしかかわったこともある。
送り付け代引きの詐欺に遭いかけたたこともあります。
しょうもない商品をさもよさげに売ってた「Wish」というサービスが今は「Temu」として悪評バラまいてますし、
中国系の変な日本語の商品ページでさもよさげに販売している楽天市場やAmazonのページは今もある。
そう、今もまだ気を付けないといけないことはたくさんあります。
しかしながら、プラットフォーム側もそういった悪質な出品者を野放しにしなくなり、改善方向にあるのも事実です。
で結論、何に「帰結」するのかって、
「いい商品を売るいい店は愛され続けるし儲かり続けるし、よくない商品を(いいと偽って)売り続けたり改善しないリテラシーに欠ける店は淘汰される」という、超当たり前なこと。
こんな当たり前なことに、いまだに向き合わないメーカーとかショップって、びっくりするほどあるんですよ。
ただ忘れてはいけないのが「いい商品」の定義なんです。
廃れていったり伸びない「いい商品」は、
・「どうでもいい商品」
・「売り手の主観のみでいい商品」
のどちらか。
つまり売れる「いい商品」は、
・「買い手にとってのいい商品」ということ。
また、「いい店」も、昨今は少し競争が進んでて、
・「対応がいい店」
・「価格がいい店」
だけでは頭一つ抜けられないようになってきています。
・「志がいい店」
・「心地がいい店」
じゃないと、本当の意味で伸びません。
つまり「いい店が売るいい商品」ってのは、
コンセプトや志や対応がユーザーにとって気持ちよくて応援したくなる店が売っている、本当に欲しかったもの。
そうじゃない商品や店はどうなるかというと、
・誰でも仕入れられる商品をみんなと同じように販売している
・だから結局価格競争で厳しい状況になる
・これをなんとかすべく、回遊だ広告だ集客だコピーライティングだデータ分析だと小手先の施策を打つ。
・成果としてある程度までは伸びるが、収支を見るとやる前と変わらないトントンか微増。
・配送事故を起こしたりとか、忙しくて不良品対応とかがおろそかになり、レビュー(信用)が落ちて売れにくくなる。
・疲弊してネガティブスパイラル。
「副業で物販ビジネス!」とか「簡単にネットショップを持って月商3桁!」「仕入れ・発送の手間なしで簡単!」とかいうビジネスは、
仕入れ代行業者とか卸売サイトとか、アリババとかから仕入れたものを(ひどい時は相乗り出品で)AmazonのFBAに放り込んで、結果微々たる売り上げと利益で終わるのがほとんどです。
「月商3ケタ」のからくりは初期投資ができて上記みたいな商品を多数展開して1日3.3万「売り上げ」をあげれば達成です。大抵利益は関係なく、極論4万円で仕入れたものを1つ3.5万で30個売れば「売り上げ」100万達成。嘘はついてません。
脱線しましたが、「いい商品」「いい店」が腹落ちされてない企業さんって、
びkkkkkっくりするくらいあるんです。
それで、コンサルを利用して小手先の施策(しか仕様がないからされるんですが)を打って、売り上げが上がらず、「コンサルが悪い!チェンジ!」と言ってコンサル迷子になる。
で商品自体にメスを入れようとすると「これはいい商品なんだから売れるんだ!」と怒る。
「ほんまにええ商品やったら売れてるわ!」と思っても口にせず、
ニコニコとフィーをいただいて「やれること」をいただき、実績を数字のマジックで作り上げるコンサル。
こんなイタチごっこが少なからず繰り広げられているのが、なんと2020年代の日本のEC業界です。びっくり。
で、どんどんAIちゃんが発達していって、会社概要をはじめその企業が過去どんなことをしでかしたかとか、YouTubeチャンネル持ってるかとか、商品の機能とかレビューとか、どのECプラットフォームで買うのが最安かとかから自動で買い物、商品のレコメンドしてくれる時代が間もなく到来。
商品もショップも小手先コンサル業者もAIに振り回されてフィルタリングされていく。
こんな時代が本当にすぐそこまできてる。
ほんまに、考えんとあきませんよ。みなさん。