志存高遠 目標は高く持て その10
いずれは「コンサルタント」になろう!
漠然とした夢、ではなくて、明確な目標だった。
さて、コンサルタントって、どうやってなるんだろう?
そこからの出発。
いろいろ調べた。
当時はまだインターネットもない時代。
でも、家庭も持ってしまったし、目の前で人間の仕事が機械やコンピューターに置き換えられていくのを目撃しているし、それに加担してきた。
僕らの未来は見えていた。
人間らしい仕事をしなければ生き残れない。
少なくても、機会にこき使われるような人生は嫌だ、と強く思った。
僕は、機械を使う側の人間でいたい。
まだ、AIなんて概念は、僕らも知らない時代のことだ。
「経営の意思決定に関わりたい」
それが「コンサルタント」に結びついた理由。
短絡的と言われればそれまで。
でも、中小企業診断士になって、「資格取得商売」の手先が作ったツールで、企業の良し悪しを判断しふんぞり返るような愚かな存在にはなりたくなかった(実際知り合いにはそういう人物がいる)。
まずは、多くの、ほかの人には真似ができないくらいの「経営」を学びたい、と思った。
コンサルタントの重要なところは、「経営者の相談に臨機応変に対応できること」だと思ったからだ。
それには、クライアントの起業だけを深く知っていても意味がなく、様々な業界の事情に精通していなければ、「コンサルタント」を名乗る資格はないと思った。
今思えば、26才の若者が随分生意気なことを考えていたと思うが、実は26才って、今よりはるかに賢い年齢なんだよ。
というより、僕のピークは14才だから。
・・・この話を始めると長くなるから、割愛しますけど。
政治家が、さも賢いような顔をするけど、ピークはとっくに過ぎているからね。
まあいいや。
でも、26才からの人生は、「コンサルタントになるためにどう生きるか?」を考えたんだ。
そうしたら、比較的すぐに転機が訪れた。
<続く>