志存高遠 目標は高く持て その18
サラリーマン時代からも、ずっと心がけておくべきは、「いつ、どこで、だれに」見られているかわからないということを意識していることが重要だということ。
手を抜いているところほど、キーマンに見られていると思った方がいい。
あなたの未来を握るかもしれない人に、「手を抜いているあなたの姿」を見られていたら、あなたの未来は明るいわけがない。
だから、サラリーマンであろうと、職場に不満があろうと、常にプロとしてベストを尽くすという姿勢が大切だよ。
そういうところを誰かが見ていてくれていて、いざ、と言う時にあなたを支えてくれる。
これは僕自身の経験を通して学んだことでもあるんだ。
だって、僕はサラリーマン時代、ほぼ経営者と対立していて、社内では腐っていたかもしれないけど、仕事には持ち込まなかったし、客先では常に全力を尽くした・・・と思う。
だから、僕の場合は「組織人は無理」という結論が出て、目標を追いかけるために「独立」と言う道を選んだけど、ずっと「紹介」という形で仕事が来続けた。
知人が介在しない全くの新規の仕事ってほんの数件で、それはホームページや、僕が書いた本、ブログ、新聞記事などを見て問い合わせてくれたことから仕事につながったもので、営業をかけた結果いただいた仕事は皆無かな?
この、知人経由の仕事ってかなりのプレッシャーなんだよ。
ミスをしたり、質が悪い仕事をすれば、紹介してくれた知人に迷惑をかけるし、知人の信用まで落としてしまうから。
だから、1件1件、丁寧かつ迅速に対応させていただいた。
その結果、独立以来、完全に休んだ記憶はないし、24時間勤務は当たり前だったけどね。(これ褒められたことではないから真似しない方がいい。僕は倒れたから)
前回、「人的ネットワーク」が必要だよって書いたよね?
1人で高い目標を達成できる人なんかいないんじゃあないかな。
僕は、多くの人に支えられて、自分の目標を一つ一つクリアできたし、想像もしなかった大きな仕事も成し遂げることができたと思う。
それは、仕事で知り合って、一時は僕の上司になってくれた恩人からいただいた座右の銘「百術は一誠に如かず」を常に心の片隅どころか中心に置いておいたおかげだと思っています。
僕は様々なテクニックも持っていると思う。
でも一番の武器は、とことん誠実に尽くすこと。
ただ、それは「顧客に対して」というわけじゃあない。
依頼された、仕事の「対象」に対してなんだよね。
だから結果的に顧客も納得せざるを得なかった、と言うことなのかな。
いやな顔をされたことはあったけど、「対象」に誠実ではない顧客に尻尾を振ってまで金儲けがしたいという「目標」ではなかったから。切りたければどうぞ、という感じだった。
実際切られたこともあるし、僕から辞退したこともたくさんあるよ。
案に不正行為を依頼されたりした時は説得してもだめなら即退いた。
悪い奴はたくさんいるけど、その片棒を担いで金持ちになったところで、気分は良くないからね。
<続く>