政治と知性 6 そしてメディアの質
法律改正による年金減額も、年金証書が届くと一気に現実味を帯びる。
参議院選挙前だというのに・・・。
要するに、自民、公明からすれば、参議院選挙で議席を失っても仕方がないと思うほど、財源が逼迫しているということなんだろう。
実際、今回の減額なんか、政府にとれば減額した内には入らない。
国民に「減額慣れ」させる肩慣らしのようなものだろう。
本番はこれからだ。
不思議なのは、自民党が憲法改正で加えようとしている「家族の定義」について、メディアも、野党さえも触れないこと。
簡単に言えば、日本人の老後は、全責任を国ではなく家族が負えと憲法に明記するということなんだよ。
誰も気づかないはずはないと思うんだけど。僕が気付いたんだから。
ではなぜ、メディアが書かないのか?
これは、安倍政権によって、飴と鞭で飼いならされてしまったからでしょ?
日本にはジャーナリストと本当に言える人がほとんどいなくなってしまった。
では野党はなぜ騒がない?
だって、もし政権交代できたとしたら、今の与党と同じ立場になるわけでしょ?
2055年には高齢化率が40%を超えると推測されている国だよ。
社会保障関係費のやりくりなんかできるわけがない。
今でさえ、50兆円あるかどうかという税収で、30兆円位の社会保障関係費支出があるんだよ。
もし、皆さんの年収が500万円で、毎年、医療や介護の支払いが300万円かかったら暮らしていけますか?
その上、日本は国家予算を100兆円以上組んで、補正予算をこのところ30兆円規模で追加する。
年収500万円のあなたが1300万円毎年使ったら、あっという間に自己破産!
でも、日本は身内に借金できる。「国債発行」という強い見方があるんだよ。でもいい加減限界だろう。
だって常識で考えて。
年収500万円のあなたが、毎年1300万円使いたいからって、不足分の800万円を貸してくれる身内がいますか?
もしいたとして、返せますか?
国はね、最後の手段として「返すのやめます!」っていうことができるんだよ。
知ってた?
だから、安倍晋三さんみたいなおバカさんは強気なんだ。
無知って怖いね。
皆さんは、一生懸命国を信じて年金を払い、健康保険料を払い続けている。
ありがとうございます。僕らのために。
そう、自分たちのために払っているわけではないから錯覚しないように。
日本は積立式みたいな制度ではないよ。
もし、積立型の年金が良ければ、そういう方式を選択している企業(数は少ないかな)を選ぶしかないね。一時期はやっけど。ただし、自己責任になるので、積み立てた資金を投資運用する形式なので、失敗すると元本保証はないと思った。会社も補償はしてくれないよ。自己責任。国は関係ないし。
大変な時代だよ。
申し訳ないけど、僕らの責任ではないんだな。僕らの前の世代かなあ。
もう一声言うならば、ミスター年金で期待させて、結局何もできなかった旧民主党政権のダメージは大きかったね。長妻さん、すっかりお年寄りになってしまったけど。
とにかく、現功労大臣の後藤茂之さんはズブの素人。なぜこんな時期に、登板させたのか、結局首相も素人だということだね。