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政治と知性 5 そしてメディアの質
自民党政治、最大の愚策は1973年1月1日から行った「老人医療費無料化」だろう。
医療保険が2/3,都道府県が1/3、市町村及び特別区が1/3負担だったかな。つまり患者負担は0。で医療を受けられるというもの。
これにより、各地の医療機関は年寄りの同窓会状態に化し、医療機関もタダで返すわけにいかないから、検査、点滴、投薬、時には入院と、できる限りの医療行為を行った。
その結果、日本の医療保険の財源は「崩壊が容易に予測できる水準に達した」のだ。
その上、おぼえているのだろうか?
いまや、歴史の教科書に載るような話だが、同年秋「オイルショックが日本を襲う。
それまでは、戦後から続く「高度成長経済」により潤沢な税収が国の財政を後押ししていた。
だからこそ、こんな暴挙ができたのだ。
もちろん自民党得意の「選挙前のバラマキ」だよ。
自民党らしいのは、この「大愚作の責任者」時の大総理田中角栄氏について、自民党のHPに記載があるのだが、「老人医療費無料化」という文言が1字たりとも使われていないこと。
昭和47年7月5日~昭和49年12月4日
田中角栄総裁時代
これこそ、自民党の隠ぺい体質そのものじゃあないか?
前号か、前々号位に「介護士不足はあり得ない」とう厚労省労働局が作成したレポートを掲載した。
そして、ゴールドプラン、新ゴールドプラン、ゴールドプラン21とプランがどんどん修正されて行ったと。
なぜそんなに高齢化が顕著になったか。
それは、老人医療費無料化により、本来なら無駄な医療を受けずに、天寿を全うした人が、医療の余計な施しにより、寿命をはるかに超えて長生きしてしまったという悲劇が続出したからであろう。
1946年頃の日本の平均寿命は55歳前後だったのが、一気に80歳を超え、今や女性は88歳になろうとしている。
それで、小泉純一郎という愚かな政治家ががヒーロー気取りで「聖域なき構造改革」という名の下、社会保障関係費の削減を始めたんだよ。
財源不足は自民党の責任なのに、謝罪もしないでね。
でも、小泉氏のアイデアではないだろう。彼も息子さんも頭は悪い。
たぶん、余った金で一儲けたくらんだ、竹中平蔵氏の入れ知恵だったんじゃあないかな、あくまでも私見だけどね。
模試も聖域なき」というなら、国会議員の歳費も2か月に1回支給に切り替えろよ。年金は2か月に1回しか支給しないんだから。
自分たちだけは「聖域」なんだよ。
僕らよりはるかに馬鹿なのに。
みなさん、馬鹿な政治家に騙されちゃあだめだよ。