都市対抗ピックアッププレーヤー本間 大暉(三菱重工East)
三菱重工Eastの優勝で幕を閉じた第95回都市対抗野球大会。優勝チームの三菱重工Eastの「投」のMVPは間違いなくこの男、本間 大暉である。今大会では5試合のうち4試合に登板。初戦では先発投手として完封勝ちでチームに勢いをもたらし準々決勝、準決勝そして決勝戦では三日間連続で守護神として登板の大車輪の活躍を見せた。その中で特に本間が活躍を見せたのは準決勝の東京ガス戦である。この日の本間は8回表ノーアウト1、3塁から登板。 3-1の2点リードではあるものの試合終盤に流れが東京ガスに向きかけている難しい場面、1点で済めば御の字と言ったところであるが本間はこの日 3安打をマークした今大会打率 .357の強打者冨岡を含む3者から連続奪三振。東京ガスに向きつつあった流れを完全に断ち切り監督の采配、ファンの期待に満点回答で答えた。この日の本間の投球がチームに好影響を与えたのは間違いない。今大会の本間の活躍は表彰され最優秀選手賞である橋戸賞を獲得した。2022年第93回都市対抗野球ではENEOSに補強選手※1として参戦し優勝を勝ち取った本間。今大会で三菱重工Eastは悲願の初優勝を果たし、本間自身も自チームで味わう優勝は一味も二味も違ったであろう。来年は前年度優勝チームとして黒獅子旗※2を守る戦いとなる。3試合でチームの守護神として活躍した本間は黒獅子旗も守り切ることができるか注目だ。
※1補強選手:予選で敗退した同地区のチームから3人までレンタルできる都市対抗野球大会独自の制度。
※2黒獅子旗:都市対抗野球大会優勝チームに授与される旗。その名の通り黒い獅子が描かれている。尚、準優勝チームには白獅子旗が、3位のチームには黄獅子旗が授与される。