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教室の歴史とか基準とか人数について調べてみた

みなさん、小中学校のときクラスには何人いましたか?
わたしは…言ってしまうとほぼ母校がほぼ絞れてしまうので言いません。

人数が少ない教室っていいですよね。広々していて、教室の後ろのほうで寝っ転がれる、みんなで机を1つの円にすることもできます。教育の面で見れば、先生の目がみんなに届くので、一人一人に合う教え方をすることができます。良い点しか挙げていませんが、わたしは、人数が少ないほうが好きです。


今日は、自分の勉強のためにも教室について調べ、あとちょっとだけExcelで遊ぼうかと思います。


1クラスの人数

1959年 50人以下
1964年 45人以下
1980年 40人以下
2011年 1年生に限り35人以下
2021年 小学校35人以下(5年間かけて実現)

つまりは以下の年度で35人以下が実現するということ
2021年 1,2年生
2022年 3年生
2023年 4年生
2024年 5年生
2025年 6年生(令和7年度)

人数が少なくなり教室が広くはなりましたが、電子黒板やパソコン置き場など、置かなければいけないものが増えたので…だそうです。

ただ、この人数の上限はあくまでも「国」が決めていることなので、さらに「都道府県」が独自の上限を決めたり、さらにさらに「市区町村」が決めていることもあります。わたしが調べてた感じでは、ほとんどの場合が国よりも少ない人数と決めていました。

とある人口が増えている自治体で、○○小学校の4-6年生のみ40人を上限とすることがありました。教室不足のためです。35人以上となった場合、担任の先生とは別でサポーターの先生がついているそうです。


教室のサイズ

7m(黒板側)×9m(×3m(高さ)) 廊下は3m
鋼筋コンクリート造校舎建築工事という基準に則ってつくられた(日本建築学会,1950)
小中高校すべて同じ大きさであることがほとんど
すべてが7m×9mではなく,少し異なる場合もあったが,面積は63㎡に近い
最近の学校では,8m×8mの正方形や奥行きが7mで黒板側が9mの教室などもみられる
廊下側の壁がない「オープンスクール」の学校も増えている,日本での先駆けとなったのは千葉市(美浜区)立打瀬小学校といわれている(シーラカンスアンドアソシエイツ)

7m×9mはいちばんよく見る学校の形のことではないでしょうか。最近新設された学校では見たことがないですが、学校!って言ったらあれ、みたいな…。

ただ、農村部などの人口が少ない場所の小規模な学校ではこれよりも小さいサイズで作られていることもあるそうです。わたしも実際に2/3くらい?の小学校を見たことがあります。1人のロッカーの大きさがわたしの母校の倍くらいの大きさありました。

机のサイズ

旧JIS規格は幅60cm×奥行き40cm
新JIS規格は幅65cm×奥行き45cm
1999年に変わった

昔は教科書とノートと鉛筆消しゴムだけで授業が受けられましたが、今は教科書のサイズも大きくなりました。それに加えてワーク、解答、資料集、辞書、極めつけのパソコンです。机に置くものが多くなり、旧規格だと置ききれないと言われています。

思い出してみれば、廊下の黒板消しクリーナーを置いていたあの机、教室にあったのとちょっと小さかった気がしませんか。教卓の横にあったのとか、最近で言えば消毒スプレーを置いてあった、あの机、今でもあると思うので今度測ってみますね()。


参考文献

(参考文献って最後に置くイメージだけど、このあとの内容ガラッと変わるからここに入れるべきな気がしました、間違ってると思うけど)

https://www.chuoh.co.jp/books/kodomo-siryou-nenkan/img/2019-00.pdf



1学年の人数とクラスの人数の関係

いまは35,40人を上限とするクラス編成です。人が多いとクラスの人数も多いイメージ。そこで、こんなグラフをつくってみました。

青がクラス数、オレンジがクラスの人数です(目の錯覚なのか、下がる線が斜めに見えますね)

学年の人数が少ないほど、1クラスの人数が少なくなる可能性が高いということです。もし母校が1クラス18人だったと言っていたら、その学年は18人か36人の2択ということです。このnoteの最初に母校が絞れると言ったのは、そういうことです。ちなみに、35人学級の場合は180人を超えると、1クラス30人を超えることが確実になります。

少し数学的に考えると、オレンジの線がクラス数が増えたときに折れているところ、ここの極限を取るとこうなります。

まず折れている場所の座標を取ります。

(x,y)=0,0 2,18 3,23.67 4,26.5 5,28.2 6,29.33 7,30.14 8,30.75 9,31.22 10,31.6 11,31.91 12,31.17

つまり、この関数の式は$${y=(35x+1)/(x+1)}$$となります。
$${x}$$の極限を取ります。
ロピタルの定理を使うと35/1、つまりは35に収束しますね。

よって、1学年の人数が増えるとクラスの人数はその上限の人数に近づいていくことがわかりました。


38人の場合


40人の場合

なんとなく38人も作ってみました。
38人、40人の場合も同じことが言えます。

重ねてみるとこうなります。当たり前のことですが、上限を40人にしたほうが子どもの数が増えるにつれてクラス数が少なくすることができます。これを使って、児童数が増加し教室が不足している学校では40人を上限にしたクラス編成にしているところもあります。


結果をまとめます。

  • 学年の人数が増加するとクラスの人数は多くなる可能性が高くなる

  • 学年の人数が少ないと35人でも40人の上限でもクラス数は変わらない

  • 上限を下げるとより多くの教室を必要とすることになる

言われてみればたしかに当たり前だけど、こうやって計算で表すのも楽しいですね(計算間違ってたらごめんなさい、すべてExcelで計算しました)。

最後に、このnoteのヘッダーは流山市立おおぐろの森中学校の教室です。木造でお洒落でいい匂いがしますね。ところで、この机の間、すごく狭く感じませんか。
最後まで読んでいただきありがとうございました。



(Excelのグラフの貼り付けって、単純に選択してコピーするだけでいいんですね。今までwindowsのスクリーンショット機能から毎回やってました…コピーのほうが枠線まできれいに取ってくれるし、こっちのほうが断然いいじゃないですか……🥹)


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