[1]おおたかの森あたりの学校、予測が上振れしているのかと思ってた
こんにちは。紡樹です。
今回は、最近興味を持っている千葉県流山市のおおたかの森(新市街地地区)の学校についてを調査しました。
はじめに
※このnoteは4本で構成されています。
調査テーマ
2015年あたり~2023年のおおたかの森地区の子どもの人口推移と予測の上振れ
きっかけ
わたしは人が増えているところが好きです。つくばエクスプレス沿線で、身近で、子どもが増えているというところに興味を持ちました。学校を調査することは、その学区の住民基本台帳の内訳、今後増える人口の予測について調査することになります。
流山市はインターネットに情報をかなり載せてくれているので、調べ甲斐があって楽しいです。(不審者)
ちなみに、今回調査するおおたかの森以外にも幕張新都心や印西牧の原、木更津金田なども興味を持っています。いつか調べたいですね。
調査方法
インターネット
基本はこれです。流山市の公式ホームページから、個人ブログ、文部科学省の記事など、Googleの下に出てくる「o」をひたすら順に押していきます。
地図はGoogleマップ、地理院地図、今昔マップなどです。現地に飛び込む
Googleマップのストリートビューでは見られない場所は見に行きます。現地の雰囲気もわかるので楽しいです。卒業生から教えてもらう
友人に調べる学校の卒業生がいるので、教えてもらいましょう。あと、Twitterのフォロワーさんからゲットできる情報もあります。ありがとうございます。
今回の調査範囲
流山市立おおたかの森小・中学校(おおたか小中)
流山市立小山小学校(小山小)
流山市立おおぐろの森小学校(くろもり小)
流山市立おおぐろの森中学校(くろもり中)
流山市立市野谷小学校(市野谷小)
流山市立八木北小学校(八木北小)
流山市立常盤松中学校(常盤松中)
調査手順
各学校の初期の教室数、児童・生徒数はどれくらいか
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その後、どこにいくつ教室を増築したか
↓
今後はどうなるのか
年代、場所、学区の変更などを見ながらどれだけ上振れしたのかを調べます。
本題に入る前に言っておきますが、これは流山市をひどく言う記事ではないです。だって、商業地域は高層マンションもお店も建てられるんですから。(商業地域のマンションが全てお店だったら予測は上振れしなかった?)
各学校の予測
使用可能教室数に支援級の教室が入っているのかがわかりませんでした。教室サイズの支援級もあれば、専用に作ってある学校もあり、…?です。その年の教室数に支援級が含まれているのかすらわからない年もありました。
なので、教室数はあくまで「だいたい」と思っていてください。児童生徒数はすべて市のホームページからなので、正しいです。だぶん。
あと、ときどき「1クラスの平均の生徒数」を出しているサイトもありますが、あれもあてにならないとわたしは思います。なぜなら、どんなに小規模でも大規模でも1学年に38人いれば1クラス38人になります。
※小山小は教室不足(教員不足?)で令和6年度まで3年生以上は1クラス最大40人の学級になっています。38人以上となる場合、サポート教員を配置しています。
一応、使用可能教室数の推移です。八木北小の増築などが反映されていますね。
そしてこちらが、流山市の小学校の児童数の推移です。
中学校の生徒数の推移です。
上のグラフの数値は、5月1日のものを使用しています。これは、流山市の公式ホームページには、4月1日と5月1日の両方の児童生徒数が出ているからです。4月1日の値は、流山市が児童数生徒数の予測をし始めてからのものがあります。そして、下の表より推計及び想定値は4月1日の数値を基に計算していると考えられます。
なので、今回の予測の上振れの計算については、4月1日の数値を使用します。
おおたかの森小・中学校
平成27年度の教室数:36教室
↓
令和04年度の教室数:73教室
表のみかた
マーカー付き折れ線グラフは、予測の数値です
縦軸が児童数、横軸が年です
「2014.1」などは、予測が作成された年月です
「2014.1」ならば、2014年の1月に作成されました棒グラフが、実際の児童数です
2018.5の推計からおおぐろの森小学校、2023.5から市野谷小学校の予測が入っているので、その年からグラフの傾きが変わっていますね。
2017.4時点での2023年の児童数はなんと2990人!内訳を見ると、1年生680人で20クラスです。1年生だけでなく、2年生も630人で18クラス、3~6年生は、550,400,390,340人となります。もしこうなっていたらと考えると…恐ろしい規模ですね。
2023.5の最新版を見てみると、来年から児童数が減少に向かっています。これは、今までの推計からは見られなかった傾向です。内訳は、年によって変動はありますが1学年200±15人くらいで6or7クラスになります。
なので、もしかすると他の学区変更が発生しない限り、今年がおおたかの森小学校の児童数ピークの年になるかもしれません。
2019.5の推計から、おおぐろの森中学校の予測が追加されて、予測が変化していますね。
こちらは中学校なので、単純に考えて小学校よりもピークは6年後になります。なので、まだ予測も右肩上がりです。しかし、小学校と違って中学生になって引っ越してくる人はだいぶ少ない計算なので、安定感があります。
※おおたかの森小学校をはじめ、おおたかの森地区にはマンションが建てられる商業地域があります。どんな人が住むマンションができるのか、それを正確に把握することはわかりません。しかし、いつどこにどのくらいの規模のマンションができるのかはわかります。
流山市では、建てられるマンションの総戸数を基に、子どもの発生の予測をしています。計算方法は、下のとおりです。
ここからさらに、0歳は何人、1歳は、と分けていきます。
なので、多少のズレは仕方ないです。
小山小学校
旧校舎は八木南小学校より小さい。
平成21年度の教室数:18教室
↓
令和4年度の教室数:47教室+支援級6教室
a,bはわたしが勝手に付けました。学区変更で比較するときに出てきた案です。a案が多すぎてダメなので、b案にしようという感じです。とはいえ、ギリギリダメなのをギリギリ入るくらいの変更なので、よく耐えてるなという印象を受けました。
おおたかの森小学校に商業地域のマンションをどこまで持ってもらうかで苦戦していました。それが最初の飛び出ている2つの折れ線グラフです。2回目のは、八木北小学校におおたかの森北二、三丁目の児童を学区変更でお願いするものです。
小山小学校の学区は一軒家もマンションも多く、ずっと1700人くらいで推移するという予測です。しかし、もう大規模マンションを建てる場所はもう無いように感じます。でもあの辺り、駐車場が多いですよね。あれを1つずつ潰して50戸くらいのマンションがぽつぽつできるかな、とも思いますね。
ちなみに、おおたか小が開校するまでは、学区外申請して小山小に行く子どもが多かったそうです。それも300人くらい。旧大字市野谷あたりは流山北小学校の学区だったのですが、区画整理が進んでおらず道が無いのが理由として多かったそうです。新しい校舎、廊下側の壁が無い独特な形の教室だからってのもありそうですね。
おおぐろの森小学校
令和3年度の教室数:32教室
↓
令和4年度の教室数:32教室
令和5年度から増築校舎(16教室)の建設が始まるとわたしは読んでいましたが、市野谷小学校の開校により1年程度延期とみられます(※)。校舎をⅡ期に分けて工事していて、計画段階では「適切な時期にⅡ期を始める」となっています。増築校舎は既存校舎と同じ木造3階建ての計画です。
2017年の推計で新設小学校が必要だと話題に出ました。おおぐろの森小学校学区で大きなマンションと言ったらやっぱりソライエグランです。令和3年竣工で、総戸数796戸。一体何人いるのでしょうか。
おおたかの森小学校は市野谷小学校と分離してしまうので、おおぐろの方が児童数が多くなります。
おおたかは増築に特別教室を教室転用に支援級を半分に分けるなど、小山はそれに加えて1クラスを40人学級にしているのに対して、おおぐろは最初から48教室まで耐える計画です。プレハブを作るにももう場所が無いので、あるならⅡ期の校舎のつくりを変えるでしょうか。みんな一緒の教室の大きさな部分が、おおたか小山と比べるといい部分だなと思います。
※増築工事について、情報公開がありました。2027(令和9)年度から使用開始を見込んでいるそうです。校舎のサイズは不明ですが、令和6年度の予測では、令和8年度には43教室(=普通教室36+支援級7)となっています。いま普通教室は32しかないので、教室が足りない分は6部屋ある学童クラブや特別教室を教室転用とするそうです。
小山小のように支援級の部屋を半分に分ける案もでていますが、おおぐろの支援級用に作られた部屋は小さめなので、ここはそのまま1部屋で使うと思われます。支援級の教室が足りないときに普通教室を使用する場合は、半分にするということかと考えられます。
おおぐろの森中学校
令和4年度の教室数:30教室+支援級2
増築用のスペースは確保済みですが、令和5年度の予測を見る限り増築はしないのではないでしょうか。しかし、学区はおおぐろ小と小山小で、どちらも児童数はかなり多いです。6年後にあの大きな波が来ますが、耐えられるのでしょうか。
おおぐろの森中学校も小学校と同様、最初から30教室まで持てるつくりになっています。校則が独特だとか、「自律」を重視する教育を行っているとして、話題になっていますね。
市野谷小学校
開校:2024(令和6)年
令和6年度の教室数:27教室+支援級4
こちらも増築用のスペースは確保済みです。
ここの学区はかなり狭く設定しているので、注意が必要です。別のnoteで書きましたが、確実に学区が変わると見ています(※2)。ただ、今の学区のままでもこの児童数の予測が出ているので、学区変更があるのはおおたかの波が過ぎた頃、または増築が入った後でしょう。
※2 学区の変更はありませんでしたが、八木南小学校の学区の広い範囲が「許可区域」となりました。ふるまぎ水鳥の池あたりまでOKです。今のところ、ここの全域の子どもたちが市野谷に通っても教室があるそうです。(いつまで続くかはわかりません…)
八木北小学校
主におおたかの森北2,3丁目が学区に入ったことで児童数が増加しています。2017.1の予測はよくわかりません。2017.4aがおおたかの森北二、三丁目を含まない推計で、2017.4bが学区変更後の推計です。
毎年推計値が大きく変っています。これは、学区に一軒家のまちが多く、竣工年月がわかるマンションと異なりいつできるのか予測が難しいからではないでしょうか。
※流山市の土地区画整理事業区域内での一軒家の予測の計算方法は以下の通りです。
これで出た数値を、5で割ることで、5年間ですべての空き地に家が建てられる場合の数値を出すことができます。例えば、1年間に建てられる家の戸数(予測)に0.295を掛けると、その年に建てられたすべての家に発生する1歳児の数を出すことができます。
このことを考えると、市野谷小学校の児童が増える時期も遅れる可能性が出てきましたね。
常盤松中学校
予測がバラバラで驚きました。ほんとに常盤松だよねって何度も確認しました。常盤松でした。ミスってたら連絡お願いします。特に2019.5が怪しいです。
直近3年の予測を見ると、少し似ているのを感じます。少しずつ遅れていっているのでしょうか。しかし、八木北小学校の学区が変更となったことにより、生徒数が増加するとみられます。令和5年度の推計では、令和10年度に普通学級だけで18教室となり、教室不足となります。
「常盤松」は「ときわまつ」と読みます。じょうばんなのかと思っていました。
まとめ
今後のおおたかの森は、子どもが一気に増えて学校建設は考えられなさそうです。しかし、小山小、おおぐろ中、常盤松中はギリギリの可能性があります。そこを学区、校舎、どうやって対応するのか、楽しみです。
教室が足りないからプレハブを建てるのか、でも一軒家の地区だから正確に読めない…。じゃあ、余裕のある学区に変更する?でも自治会が大変なことになります。学校も遠くなります。
マンションは一気に人が増えるからわかりやすい反面、学校が爆発しかけるということがわかりました。(まとめへたくそ)
今回こういうことを調べてみて、一軒家についてももっと知りたいと思いました。Googleさんでも地理院地図さんでもいいので、月一で航空写真の更新お願いします()
最後まで読んでくださり、ありがとうございました🌳🌳🌳
↓次のnoteです。4本と長いですが、良ければどうぞです。↓
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