やる気がない
生徒のやる気が感じられない。
指導者である以上、必ずぶつかる問題でしょう。
特に部活動等では生徒間でも当たり前に温度差があるものです。
ほとんどの人間は卓球のモチベーションを常に維持している訳ではなく、やる気がない日も当然あるわけです。
やる気がない事があるのは間違いなく事実です。
とは言っても、
それはそれで考えても仕方ないことかもしれません。
我々指導者がやる気のない生徒を見た際に
なにを根拠にやる気がないと感じているのか
まず疑ってみましょう。
遅刻した、忘れ物をした、声が出てない、動きが鈍い、無駄話が多い、同じミスを繰り返す、表情が眠そう、、
イコールやる気がない
という認識は危険です。
やる気というものはそもそも周りが正確に判断できるものではないのです。
仮に逆の立場で考えてみましょう。
(指導者や上司や親など)「こんなことをして、お前にはやる気があるわけがない。」
(言われた側の人間)「そう言われても、私は本当はやる気があります!」
この様な受け答え(口に出さなくてもそう感じたこと)
あなたに心当たりはありませんか?
普通こうじゃないかと思って、自分は正しいと思い込んでいては、色んな価値観に対応できません。
もちろんこれはお互いに言えることです。
冷静にその視点になれるかどうか
指導者としてこれは非常に重要ですね。
指導者にとってもちろん
やる気(情熱)は大切です。
しかしそれは押し付けるものではないし、
その情熱が全てではないです。
情熱があるかどうかは、自分が理解していれば良いし、そもそも自分に情熱があるかの理解はしていなくても良いくらい、
誰がどう感じようと結果的にそれがあれば良いのです。(というか情熱なんて測れないものなので解釈次第かもしれません。)
それは生徒も同じです。
やる気があるかないかは本人が理解していれば良いのです。
指導者側に生徒のやる気を測ることは本来不可能なのです。
そうです。
つまり結論を言うと、
基本的にはやる気があってもなくても、結局はやる気がある前提で接します。
本当にわからないからです。
やる気があるのになぜそれができないか
その視点で考えましょう。
ちなみに大人だけではなく子供達にも言えることですが
卓球に限らず人間関係や社会的な立場でも様々なものを抱えています。なかなか人のことを理解することは難しいし、問題解決なんて余計に困難で繊細な問題です。
みんなが私の想像を越えて色々あるんだということを知ることは大切です。
本当はやる気はあるんだけど、なぜかダルそう
本当はやる気があるんだけど、なぜかできない
基本的にはこんな視点で寄り添います。
気持ちに寄り添えたなら
どう接するかは人それぞれです。
個人的なひとつのコツとしては
本当はやる気があるという前提に立ちつつ
温度差を減らすことだと思ってます。
相手の状態になるべく自分を寄せます。
結果的にはもしかしたら本当にやる気がなかったり、目指すレベルが違っているのかもしれません、
それは仕方ないのです。
本当は勝ちたいしやる気があるけど、今日は色々あって集中できない
それも仕方ないことです。
その上で、
もう少し踏ん張ってもらうか、一旦休ませるか、チームの場合どんな役割を担ってもらうのか
生徒と向き合う必要があります。
しかし自分の中で、
どんなに僅かだとしても、生徒の気持ちの中にある情熱ややる気を見つけられるようにし、
どんな時もそれを尊重したスタンスはなくしてはいけないと思います。