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素直


指導者たるもの生徒達の模範になろうとするものです。


自分をより素敵な人に見せようとします。

もちろん卓球に限らずです。

ホームページやチラシに指導者の紹介文を書くともなれば、輝かしい経歴や人の目を惹く肩書きをずらずらと書き並べるでしょう。

そして、この人に付いていけば間違いない!こんな人になりたい!、と頭で理解させるのです。

この方法は手っ取り早いと思います。

なぜなら関わる前から、肩書きだけでちょっとした信用が生まれるからです。

性格と個性 の記事についても述べましたが

そうやって人は人を見ているのです。


指導者側としても、生徒側としても、指導者という存在は素敵で模範となる存在でありたいのです。


もちろんそれはそれで良いことでもあります。

指導者たるもの、どんなきっかけであれ、自覚が芽生えるとそうやって少しずつ、理想の存在に近付こうと努力をするはずです。

また生徒達も素敵な指導者に続きます。

素敵な指導者を模範にし、自分も素敵な存在へ近付こうと努力します。

良い循環だと思います。


さて、一旦話は変わりますが、


あなたは、どんな人が伸びると思いますか?

伸びるために大切な要素とはなんでしょう?



努力でしょうか?

熱心さでしょうか?

たしかにそれらも大切な要素ですが



伸びる人は

素直さ

を持ち合わせています。


素直さとは、

決して自己中心的に振る舞うことではありません。

自分の弱点を素直に認め努力したり

人の意見を素直な気持ちで聞いて判断できたり

そして自分の意見を素直に言える人です。


こんな人は何をやっても伸びます。

(もちろん素直に気が向かないと感じることは難しいかもしれませんが。。)

素直さのない人は指導者の話に聞く耳をもたなかったり、逆にせっかく自分の中に素晴らしい意見があっても、それを言えずただ周りに従い流されます。

人の意見と、自分の意見、どちらが正しいのかなんてわからないのに、

片方だけしか見ないと、きっとどこかで壁に出会します。


素直さは非常に重要なのです。


素直に人の意見も聞いて、その上で素直な気持ちで判断する。

素直に自分の意見も伝えて、その上で素直な気持ちで反応を伺える。


実は以前お話しした大切なことの

指導者が生徒達とちゃんと向き合うこと

そのためにはお互いに素直さは絶対必要なのです。


そうです!

模範となる指導者には、模範となる素直さを持ち合わせていないといけません。

それは指導者自身のためでもあり、生徒のためでもあります。


素敵な指導者として振る舞うのはとても良いことなのですが、

完璧な人なんていないので、完璧に振る舞う必要はありません。

そのかわり互いに向上できるよう、素直さを磨きましょう。


人の意見はどんどん聞きます。

ひとつの考え方に執着することなく、今目の前にある情報を素直な気持ちで見てください。

良いなと感じればそれを取り入れて、本当に出来ない事は出来ない事で良いのです。

指導者としての成長のために必要です。

(これを読んでくださる方は素直な気持ちで読んでいただいていると思います!きっと大丈夫です!)


そしてさらに、

あなたが、素直な気持ちで生徒達と向き合えたなら、生徒達もそんなあなたに影響を受けて素直さが育まれます。

素直な気持ちを学ぶことは伸びるためにとても有利なこととなります。



生徒を成長させるためにも

指導者たるもの素直さは忘れてはいけないことです。



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もう10年以上前の話ですが、某雑誌に私の母校が載った時

私の恩師・佐々木由美監督は上の画像の様に答えてます。

やろうと思ったことを勇気をもってやろう

きっとこれも素直さなのだろうと感じます。


昨年監督とお会いした際も、改めてどんな気持ちで指導していたかお話を聞かせていただきました。本当に生徒達と向き合ってきた方。


実は私はこの学校を途中で転校してます。

当時は素直に監督が怖かったです。

(転校の理由は神奈川県への引越しです。寮生活を選ばなかったのは自分かもしれませんが。決して怖かったから転校した訳ではないです!!)

それでも監督の指導を受けれたことは人生における本当に大きな財産です。感謝してます。



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