2021.3.28 良い音のオルゴールとは (旧2.16)
ずっとオルゴール製作を手がけてきましていつも思うのは“良い音のオルゴール”を作るのはどうやるといいのだろう... ということでした。 もちろん答えも定義もありません。 人それぞれの主観や感性による感じ方なのですから方程式があるわけはありません。 私は私で自分がつくるセン材の箱に入れたダブルドット仕様と名づけたオルゴール(オルガニート)が最高の音がすると感じています。 特に私にとって良いオルゴールとは あくまで音響特性に“あばれ”の少ないフラットななり方をすることが基本となります。 どんなに澄んだ音、やさしい音がするオルゴールでも音響特性的にアンバランス感のあるものは よい評価は出来ません。 聴いていてストレスを感じるからです。 この音響特性と音の質的な面はトレードオフの関係になっていることが多く、製作者にとっては厄介な問題でもあります。 他の人はまた別の見方、感じ方をするでしょう。 どこまでいっても唯一無二の答えなどない世界です。 だからこそ弱小基盤な私でも長く続けてこられたオルゴール製作の仕事なのかもしれません。
この投稿記事は 音のキャンバスホームページ のぶつくさたっこまんという日記のコーナーに投稿しているものを転載しています。