登山は旅
色々な旅行スタイルがあるが、岩稜歩きや沢登りを「旅」とみなす人が一部にいてとても共感出来る。
普通に交通機関を使った旅行は今一つ旅行気分がしてこないからだ。日本の中にいる限りどこにいっても大差ない日常の延長、いつもの街の延長という気がしてしまう。
上高地の朝くらい鮮烈なら旅気分も出るけれども、例えば京都に行ったくらいでは私はそんなに旅行気分にはならない。
これが山や沢だと非日常の感覚がとても強くなるので旅行気分がモリモリ増えてくる。
私にとって登山へのモチベーションとは旅情そのもの。登山って言っているけれども気分は旅行。行き難いところへ行き、人と話し、過ごし、通過する。空気を感じ、花を愛でて、雨をやり過ごす。
松尾芭蕉の俳句的な世界観に近いと思う。